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観葉植物・インドアグリーンの育て方完全ガイド

ペットに安全な観葉植物の選び方ガイド

2026年2月6日

ペットに安全な観葉植物の選び方ガイド

ペットと観葉植物を安全に共存させる方法を詳しく解説します。犬や猫に無害な植物7選、避けるべき有毒植物一覧、安全な配置のコツ、万が一の対処法まで網羅。2022年のASPCAデータに基づく、ペットフレンドリーなガーデニングの完全ガイドです。パキラ、ガジュマル、アレカヤシなどおすすめの安全な観葉植物を紹介。

ペットに安全な観葉植物の選び方ガイド

ペットと観葉植物を一緒に楽しみたいと思っていても、愛犬や愛猫の安全性が心配という飼い主さんは多いのではないでしょうか。実際、2022年にASPCA動物中毒管理センターへの全相談のうち8%以上がペットによる有毒植物の摂取に関連していたというデータがあります。しかし、正しい知識と選び方を身につければ、ペットと観葉植物のある暮らしを安全に楽しむことができます。本ガイドでは、ペットに安全な観葉植物の選び方から、避けるべき有毒植物、安全な配置方法まで、詳しく解説します。

ペットに安全な観葉植物を選ぶ重要性

多くの飼い主さんが気づいていないことですが、一般的に人気のある観葉植物の中には、ペットにとって有毒な種類が数多く存在します。ポトスモンステラ、スパティフィラムなど、インテリアとして人気の高い植物の多くは、サトイモ科に属し、シュウ酸カルシウムの結晶を含んでいます。これらをペットが誤って口にすると、口内の炎症や嘔吐、呼吸困難などの症状を引き起こす可能性があります。

特に注意が必要なのは猫を飼っている場合です。猫は犬よりも毒性に敏感で、少量の毒素でも重篤な中毒症状を起こす可能性があります。中でもユリは猫にとって非常に危険で、植物のあらゆる部分(花瓶の水も含む)が数日以内に致命的な腎不全を引き起こす可能性があるため、猫を飼っている家庭では絶対に避けるべき植物です。

ペットと植物の共存を実現するためには、観葉植物・インドアグリーンの育て方完全ガイドで基本を学びつつ、ペットの安全性を最優先に考えた植物選びが不可欠です。

おすすめのペットに安全な観葉植物7選

ペットがいる家庭でも安心して育てられる観葉植物は数多く存在します。ここでは、特に人気が高く、育てやすいペットフレンドリーな観葉植物を紹介します。

おすすめのペットに安全な観葉植物7選 - illustration for ペットに安全な観葉植物の選び方ガイド
おすすめのペットに安全な観葉植物7選 - illustration for ペットに安全な観葉植物の選び方ガイド

パキラ

パキラは丈夫で剪定した部分から新しい芽を出すほど強い生命力を持つ、初心者にもおすすめの観葉植物です。つやのある楕円形の葉が5~7枚ほど連なり、手を広げたように放射状に広がる姿が特徴的です。犬や猫にとって無害で、室内の様々な場所に置くことができます。

ガジュマル

ぷっくりとした独特の幹が可愛らしいガジュマルは、「多幸の木」とも呼ばれ、ペットに安全な観葉植物として人気があります。日光を好むため、明るい窓辺に置くと元気に育ちます。

アレカヤシ

アレカヤシはその名前に「黄色い蝶のようなヤシ」という意味を持ち、エレガントな見た目が魅力的です。根から水分を吸い上げ、葉から水蒸気として放出する蒸散の作用から、室内を適度に加湿してくれる効果も期待できます。ペットに無害で、リビングのアクセントとして最適です。

ペペロミア

小型でコンパクトなペペロミアは、デスクや棚の上など小さなスペースにも置きやすく、ペットに完全に安全な植物です。多肉質の葉を持つ種類が多く、乾燥に強いため、忙しい飼い主さんにも育てやすいでしょう。

オリーブ

地中海の雰囲気を演出するオリーブの木は、ペットに安全で、シンボルツリーとしても人気があります。日当たりの良い場所を好むため、南向きの窓辺に置くのがおすすめです。庭木・シンボルツリーの選び方と育て方ガイドも参考にしてください。

アジアンタム

繊細で美しい葉を持つアジアンタムは、シダ植物の一種で、ペットに無害です。高い湿度を好むため、バスルームなど湿気の多い場所に置くと元気に育ちます。

テーブルヤシ

コンパクトなサイズ感が魅力のテーブルヤシは、その名の通りテーブルの上に置けるサイズで、ペットに安全な観葉植物です。耐陰性があり、あまり日が当たらない部屋でも育てることができます。

これらの植物は、ペットに安全な観葉植物として専門家からも推奨されており、安心して室内に取り入れることができます。

絶対に避けるべきペットに有毒な観葉植物

ペットの安全のために、以下の植物は絶対に室内に置かないようにしましょう。

植物名主な有毒成分ペットへの影響
ポトスサトイモ科シュウ酸カルシウム口内炎症、嘔吐、呼吸困難
モンステラサトイモ科シュウ酸カルシウム口内炎症、よだれ、嘔吐
スパティフィラムサトイモ科シュウ酸カルシウム口内刺激、嘔吐
ユリ(全種)ユリ科複数のアルカロイド猫に致命的な腎不全
アロエツルボラン科アントラキノン下痢、嘔吐
ドラセナキジカクシ科サポニン嘔吐、よだれ、食欲不振
アイビーウコギ科トリテルペノイドサポニン嘔吐、腹痛、下痢

これらの有毒植物は、見た目が美しく人気がある一方で、ペットにとっては深刻な健康被害をもたらす可能性があります。すでに自宅にこれらの植物がある場合は、ペットが絶対に触れられない場所に移すか、処分することを検討してください。

ペットと観葉植物を安全に共存させる配置のコツ

ペットに安全な観葉植物を選んだとしても、好奇心旺盛なペットが植物を噛んだり、土を掘り返したりする可能性があります。以下の配置方法を実践することで、より安全な環境を作ることができます。

ペットと観葉植物を安全に共存させる配置のコツ - illustration for ペットに安全な観葉植物の選び方ガイド
ペットと観葉植物を安全に共存させる配置のコツ - illustration for ペットに安全な観葉植物の選び方ガイド

ハンギングプランターや高い棚を活用

観葉植物を床に直接置くのではなく、天井から吊るすハンギングプランターや、ペットの手が届かない高さの棚に配置することで、誤食のリスクを大幅に減らすことができます。特に猫は高いところに登る習性があるため、完全に手が届かない天井近くに吊るすのが効果的です。

ペット用の安全な植物を用意する

ペットが植物を噛む習性がある場合、猫草やウィートグラスなど、ペット専用の安全な植物を別に用意しましょう。これにより、観葉植物への関心を逸らすことができます。

柑橘系の香りで忌避

ペットは柑橘系の香りを嫌う傾向があります。植木鉢の周りにレモンやオレンジの皮を置いたり、ペット用の忌避スプレーを使用することで、植物に近づくのを防ぐことができます。

部屋を分ける

可能であれば、観葉植物を置く部屋とペットが自由に出入りする部屋を分けるのも効果的な方法です。ペットが入れない専用の植物部屋を作ることで、完全に安全な環境を確保できます。

ベランダ・小スペースガーデニングの完全ガイドも参考に、限られたスペースでも工夫次第で安全な配置が可能です。

ペットが植物を食べてしまった時の対処法

万が一、ペットが観葉植物を口にしてしまった場合は、迅速な対応が重要です。以下のステップを参考にしてください。

ペットが植物を食べてしまった時の対処法 - illustration for ペットに安全な観葉植物の選び方ガイド
ペットが植物を食べてしまった時の対処法 - illustration for ペットに安全な観葉植物の選び方ガイド
  1. 冷静に状況を確認する: どの植物を、どれくらい食べたのかを把握します。可能であれば、植物の一部をサンプルとして取っておきましょう。
  1. 症状をチェックする: よだれ、嘔吐、下痢、呼吸困難、ぐったりしているなどの症状が見られるか観察します。
  1. すぐに獣医に連絡する: 症状の有無にかかわらず、動物病院またはASPCA動物中毒管理センターなどの専門機関に連絡し、指示を仰ぎましょう。日本国内では、最寄りの動物病院の緊急連絡先を事前に調べておくことをおすすめします。
  1. 自己判断で処置しない: 吐かせようとしたり、水や牛乳を無理に飲ませたりするのは、状況を悪化させる可能性があります。必ず専門家の指示に従ってください。

ペットの中毒は時間との勝負です。少しでも異変を感じたら、躊躇せずに専門家に相談することが、ペットの命を守る最善の方法です。

ペットに優しいガーデニングライフを楽しむために

ペットと観葉植物の両方を愛する飼い主さんにとって、安全な植物選びは妥協できないポイントです。本ガイドで紹介したペットフレンドリーな観葉植物を選び、適切な配置を心がけることで、ペットの安全を守りながら、緑豊かな室内環境を楽しむことができます。

新しい植物を迎える際は、必ず事前にペットに対する安全性を確認し、疑わしい場合は専門家に相談することをおすすめします。また、ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドで植物の基本的な育て方を学び、病害虫対策と防除の完全ガイドで健康な植物を維持する方法も身につけましょう。

ペットも植物も、私たちの生活に癒しと喜びをもたらしてくれる大切な存在です。正しい知識と配慮をもって、両者が共存できる安全で快適な住環境を作り上げていきましょう。

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