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プランターと鉢の種類・サイズの選び方

2026年2月6日

プランターと鉢の種類・サイズの選び方

プランターと鉢の種類、サイズ(号数)の見方、素材別の特徴(プラスチック・素焼き・陶器・木製)を詳しく解説。観葉植物・野菜・花に適したサイズ選び、失敗しないポイント、早見表付き。初心者でも迷わず選べる完全ガイドです。

プランターと鉢の種類・サイズの選び方

植物を健康に育てるためには、適切なプランターや鉢の選択が欠かせません。サイズが小さすぎると根詰まりを起こし、大きすぎると根腐れのリスクが高まります。この記事では、プランターと鉢の種類、サイズの見方、そして植物に合わせた最適な選び方を詳しく解説します。初心者の方でも迷わず選べるよう、具体的な目安とポイントをご紹介します。

プランター・鉢のサイズ表示の基礎知識

植木鉢のサイズは「号(ごう)」という単位で表されます。1号は直径3cmに相当し、号数が1増えるごとに直径が3cm大きくなります。例えば、5号鉢は直径約15cm、10号鉢は直径約30cmとなります。これは日本の尺貫法に基づいた表示方法で、園芸業界では広く使われています。

一方、丸型以外のプランターや長方形の容器には「型」という単位が使われることもあります。1型は約1cmで、長辺の長さを基準に表示されます。海外製の製品では、インチ表示されることもあり、1インチは約2.54cmです。

また、鉢のサイズ表示は外径を指すことが多いため、実際に土が入る内径はそれより小さくなります。特に陶器製の厚手の鉢では、外径と内径の差が大きくなるため注意が必要です。PROVEN WINNERSの鉢選びガイドでも、サイズ表示の見方が詳しく解説されています。

サイズの測り方としては、成人女性の握りこぶしの横幅が約7cm、成人男性の握りこぶしが約8cmとされているため、手の大きさを目安にするのも簡単な方法です。鉢を選ぶ際にサイズ表示がわからなくなった時には、このような身近な基準を使うと便利です。

さらに詳しい土づくりの知識については、土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドも参照してください。

プランター・鉢の素材別の特徴と選び方

プラスチック・樹脂製

プラスチック製のプランターや鉢は、軽量で扱いやすく、価格も手頃なのが最大の魅力です。移動が簡単なため、ベランダや室内での栽培に向いています。耐久性もあり、割れにくいため長期間使用できます。

プランター・鉢の素材別の特徴と選び方 - illustration for プランターと鉢の種類・サイズの選び方
プランター・鉢の素材別の特徴と選び方 - illustration for プランターと鉢の種類・サイズの選び方

デメリットとしては、通気性が低いため、水はけの悪い土を使うと根腐れしやすくなります。また、夏場は土が高温になりやすく、冬場は保温性が低いため、季節によっては植物にストレスがかかることがあります。デザイン性も他の素材に比べるとやや劣る場合があります。

最近では、テラコッタ風やセメント風の質感を持つ樹脂製プランターも増えており、見た目と機能性を兼ね備えた製品も多く販売されています。

素焼き・テラコッタ製

素焼きやテラコッタの鉢は、通気性と排水性に優れ、どんな植物も良く育つとされています。多孔質の素材が余分な水分を吸収・蒸発させるため、根腐れのリスクが低く、初心者にも扱いやすい素材です。

ただし、水が蒸発しやすいため、乾燥を好む多肉植物やサボテンには向いていますが、水を好む植物では頻繁な水やりが必要になります。また、重量があるため大型のものは移動が大変で、落下させると割れやすいというデメリットもあります。

寒冷地では凍結によって割れることがあるため、冬季は室内に取り込むか、霜よけをするなどの対策が必要です。見た目は自然な風合いがあり、ナチュラルな庭づくりに最適です。

陶器・セラミック製

陶器製の鉢はデザイン性が高く、おしゃれなものが多いため、インテリアとしても人気があります。釉薬で表面がコーティングされているため、水漏れがなく室内での使用にも適しています。重量感があるため、安定性が高く、背の高い植物を植えても倒れにくいのも利点です。

一方で、価格が高めで、素焼きに比べると通気性は劣ります。また、テラコッタと同様に寒冷地では割れやすいため、屋外での越冬には注意が必要です。高級感のある鉢は、玄関先やリビングなど、人目につく場所に置く植物に向いています。

木製・ウッドプランター

木製のプランターは、自然な風合いと保温性の高さが特徴です。見た目が温かみがあり、ナチュラルガーデンや和風の庭によく合います。木材は断熱性があるため、夏の暑さや冬の寒さから根を守ってくれます。

欠点としては、水に弱く腐食しやすいこと、重量があること、価格がやや高めなことが挙げられます。防腐処理されたものや、内側に防水シートを敷くことで長持ちさせることができます。また、使い込むほどに風合いが増すため、経年変化を楽しむこともできます。

より詳しいガーデニングツールについては、ガーデニングツール・資材の完全ガイドをご覧ください。

植物の種類別・プランターサイズの選び方

観葉植物・多肉植物の場合

観葉植物や多肉植物は、1~3号鉢から始めるのが一般的です。小型のサボテンや多肉植物には3号鉢(直径約9cm)が適しており、卓上サイズとして室内で楽しめます。

植物の種類別・プランターサイズの選び方 - illustration for プランターと鉢の種類・サイズの選び方
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植え替え時には、現在の鉢より1~2号大きなものを選ぶのが基本です。例えば5号鉢に植わっている観葉植物なら、6号か7号鉢に植え替えます。AND PLANTSの植木鉢サイズガイドでも、大きすぎる鉢を選ぶと土が乾きにくくなり根腐れの原因となると解説されています。

中型の観葉植物(パキラ、ゴムの木など)には7~8号鉢、大型のもの(モンステラ、フィカスなど)には10号以上が目安です。鉢底から根が出てきたり、水やり後の土の乾きが早くなったら、植え替えのサインです。

観葉植物について詳しくは、観葉植物・インドアグリーンの育て方完全ガイド多肉植物・サボテンの育て方完全ガイドをご参照ください。

野菜栽培用プランターの選び方

家庭菜園で野菜を育てる場合、植物の根の張り方に合わせてプランターサイズを選ぶことが重要です。一般的なサイズ区分は以下の通りです:

  • 小型(横幅20~40cm):ラディッシュ、葉物野菜、ハーブ類
  • 中型(横幅60~65cm):トマト2株、ナス2株、キュウリ1株、ピーマン3株
  • 大型(横幅80cm以上):トマト3株以上、複数種類の混植

野菜は株の幅に対して根も同じだけ育つため、トマトやナスのように人間の背丈ほどまで大きくなる野菜は、深さ30cm以上のプランターが必要です。プランターが小さいと根が十分に伸びることができず、途中で根詰まりして生育が制限されてしまいます。

海外のガイドラインでは、Harvest to Tableのコンテナサイズガイドによると、健康な成長のために最低5ガロン(約19リットル)、直径・深さともに12インチ(約30cm)以上が推奨されています。大型野菜(ブロッコリー、カリフラワー、ズッキーニなど)には18インチ(約45cm)以上が理想的です。

家庭菜園の詳細は、家庭菜園・野菜づくりの完全ガイドをご覧ください。

花・草花用プランターの選び方

一年草や季節の花を植える場合、浅鉢タイプや横長プランターが適しています。パンジーやペチュニアなどの草花は根が浅く広がるため、深さ15~20cm程度あれば十分です。

複数の花をまとめて植える寄せ植えには、直径30cm以上の丸鉢や、長さ60cm以上のプランターを使うと、ボリューム感のある仕上がりになります。ハンギングバスケットの場合は、小型の植物や垂れ下がるタイプの草花が向いています。

バラなどの宿根草や低木を鉢植えにする場合は、10号(直径30cm)以上の深鉢を選びましょう。バラは根を深く張るため、深さが重要です。

季節の花については、一年草・季節の花の育て方完全ガイドバラの育て方完全ガイドで詳しく解説しています。

プランター・鉢選びの注意点とよくある失敗

サイズ選びの失敗例

最も多い失敗は、「大は小を兼ねる」と考えて大きすぎる鉢を選んでしまうことです。植物が小さいうちに大きな鉢に植えると、根が土全体に行き渡らず、水はけが悪くなります。その結果、土が湿ったままになり、根腐れを起こしやすくなります。

プランター・鉢選びの注意点とよくある失敗 - illustration for プランターと鉢の種類・サイズの選び方
プランター・鉢選びの注意点とよくある失敗 - illustration for プランターと鉢の種類・サイズの選び方

逆に、小さすぎる鉢も問題です。すぐに根詰まりを起こし、水やりの頻度が増えるだけでなく、栄養不足や成長不良の原因になります。適切なサイズは、植物の現在のサイズより一回り(1~2号)大きいものです。

また、深さを考慮せずに選んでしまうことも失敗の原因です。根菜類や深根性の植物には深鉢が必要ですし、浅根性の植物には浅鉢が適しています。

排水性の確認を怠る

鉢を選ぶ際には、必ず鉢底に排水穴があるか確認しましょう。排水穴がない鉢は、余分な水が抜けずに根腐れの原因となります。特にインテリア用の鉢やセラミック製の器には、排水穴がないものも多いため注意が必要です。

排水穴がない鉢を使いたい場合は、鉢カバーとして使い、内側に排水穴のあるインナーポットを入れる方法があります。また、自分でドリルを使って排水穴を開けることも可能ですが、陶器の場合は割れやすいため慎重に作業する必要があります。

鉢底には鉢底石(軽石)を敷くことで、さらに排水性を高めることができます。水やりの方法については、水やり・灌漑システムの完全ガイドも参考にしてください。

受け皿のサイズミス

鉢を室内で使う場合、受け皿は必須アイテムです。受け皿が小さすぎると水があふれてしまい、大きすぎると見栄えが悪くなります。受け皿のサイズは、鉢の底部分より1~2cm大きいものを選びましょう。

受け皿に水を溜めたままにすると、根が常に湿った状態になり根腐れの原因となります。水やり後は、受け皿に溜まった水を必ず捨てるようにしましょう。

また、ベランダや屋外で使う場合でも、雨水が溜まりすぎないよう受け皿のサイズや設置方法に注意が必要です。カインズの植木鉢選びガイドでも、受け皿とセットでの選び方が解説されています。

プランター・鉢サイズの早見表

以下の表を参考に、植物に適したサイズを選びましょう。

プランター・鉢サイズの早見表 - illustration for プランターと鉢の種類・サイズの選び方
プランター・鉢サイズの早見表 - illustration for プランターと鉢の種類・サイズの選び方
号数直径(cm)高さ目安(cm)土の容量(L)適した植物の例用途
3号約9cm約8cm約0.3L小型サボテン、多肉植物、種まき卓上、小スペース
5号約15cm約13cm約1.2Lハーブ、小型観葉植物、葉物野菜室内、ベランダ
6号約18cm約16cm約2.3L中型観葉植物、ペチュニア、パンジー室内、ベランダ
7号約21cm約18cm約3.5L中型観葉植物、ミニトマト、ハーブベランダ、室内
8号約24cm約21cm約5.5L大型観葉植物、小型バラ、ナスベランダ、庭
10号約30cm約26cm約10L大型観葉植物、トマト、バラ、果樹ベランダ、庭
12号約36cm約31cm約18L大型植物、ブルーベリー、シンボルツリー庭、大型スペース
15号約45cm約39cm約35L大型果樹、シンボルツリー、高木庭、エントランス

プランターの場合は、以下が目安となります:

サイズ寸法(横×奥行×高さ)土の容量適した植物の例
小型20~40cm × 15~20cm × 15~20cm約5~10Lハーブ、ラディッシュ、葉物野菜、花苗
中型60~65cm × 20~30cm × 20~30cm約20~35Lトマト2株、ナス2株、ピーマン3株、花の寄せ植え
大型80cm以上 × 30cm以上 × 30cm以上約50L以上トマト3株以上、キュウリ、複数種の混植

野菜の種類によって必要なサイズが異なるため、栽培する植物を決めてからプランターを選ぶと失敗が少なくなります。ベランダでのガーデニングについては、ベランダ・小スペースガーデニングの完全ガイドも併せてご覧ください。

鉢の形状と植物の相性

標準鉢(スタンダードタイプ)

最も一般的な形状で、直径と高さがほぼ同じ鉢です。多くの植物に適しており、初心者が最初に選ぶなら標準鉢がおすすめです。土の量と通気性のバランスが良く、根が均等に広がりやすい形状です。

鉢の形状と植物の相性 - illustration for プランターと鉢の種類・サイズの選び方
鉢の形状と植物の相性 - illustration for プランターと鉢の種類・サイズの選び方

観葉植物、草花、野菜など、ほとんどの植物に使えるため、汎用性が高く、サイズやデザインのバリエーションも豊富です。

深鉢(ロングポット)

高さが直径よりも大きい鉢で、根を深く張る植物に適しています。トマト、ナス、バラ、果樹など、深根性の植物には深鉢を選びましょう。土の量が多いため、水やりの頻度を減らせるメリットもあります。

ただし、浅根性の植物(レタスなど)を深鉢に植えると、底部分の土が無駄になり、水はけも悪くなるため注意が必要です。

浅鉢(平鉢)

高さが直径の半分程度の鉢で、盆栽や多肉植物、コケ玉などに使われます。根が浅く広がる植物や、成長の遅い植物に適しています。土の量が少ないため、水やりの頻度は多くなりますが、乾燥を好む植物には向いています。

寄せ植えで複数の小さな植物を並べる場合にも、浅鉢は見栄えが良くなります。

横長プランター

長方形や楕円形のプランターで、複数の植物を並べて植えるのに適しています。花壇の代わりにベランダや玄関先で使えば、華やかな雰囲気を作れます。野菜の場合も、葉物野菜やハーブを複数種類植えることができます。

塀や手すりに沿って設置できるため、スペースを有効活用できるのもメリットです。プランターの選び方については、寄せ植え・コンテナガーデンの完全ガイドでさらに詳しく解説しています。

まとめ:適切なプランター・鉢選びで植物を健康に育てよう

プランターや鉢の選び方は、植物を健康に育てるための基本中の基本です。サイズは「1号=3cm」を基準に、植え替え時は1~2号大きなものを選び、素材は植物の特性や栽培環境に合わせて選びましょう。

野菜栽培では深さと容量が重要で、観葉植物や草花では根の張り方に応じた形状を選ぶことがポイントです。大きすぎる鉢は根腐れの原因となり、小さすぎる鉢は根詰まりを引き起こすため、適切なサイズを守ることが大切です。

排水穴の確認や受け皿のサイズ選びなど、細かな点にも注意を払うことで、失敗を減らせます。この記事で紹介した早見表や選び方のポイントを参考に、あなたの育てたい植物に最適なプランター・鉢を選んでください。

さらに幅広い園芸知識については、ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドで体系的に学ぶことができます。適切な容器選びで、楽しく健康的なガーデニングライフをお楽しみください。

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