アマリリスの育て方と花を再び咲かせる方法
2026年2月6日

アマリリスの基本的な育て方から、花後の管理、翌年も花を咲かせるための具体的な方法まで詳しく解説。植え付け、水やり、休眠期の管理、植え替え、病害虫対策など、初心者でもわかりやすく説明します。適切なケアで何十年も美しい花を楽しみましょう。
アマリリスの育て方と花を再び咲かせる方法
アマリリスは春から初夏にかけて、華やかな大輪の花を咲かせる人気の球根植物です。適切なケアを行えば、毎年美しい花を楽しむことができます。この記事では、アマリリスの基本的な育て方から、花後の管理、そして翌年も花を咲かせるための具体的な方法まで、詳しく解説します。
アマリリスの基本知識と特徴
アマリリス(学名:Hippeastrum)は、南米原産のヒガンバナ科の球根植物です。一般的に「アマリリス」と呼ばれていますが、実際にはヒッペアストルム属に分類され、約90種が存在し、600以上の園芸品種が開発されています。
球根の大きさは直径5~12cm程度で、驚くべきことに適切なケアを行えば75年以上も生き続けることができます。一般的な鉢植えでも、良好な環境下では20年以上花を咲かせ続けることが可能です。
アマリリスの主な特徴を以下にまとめます:
ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドでは、球根植物全般の育て方についても詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
アマリリスの植え付けと基本的な育て方
植え付けの時期と方法
アマリリスの植え付けは、10月~12月が最適です。球根を購入したら、以下の手順で植え付けを行いましょう。

まず、鉢のサイズ選びが重要です。球根の直径よりも2~3cm大きい程度の鉢を選びます。鉢が大きすぎると土が乾きにくくなり、球根が腐る原因となります。鉢の深さは球根の高さの2倍程度が理想的です。
用土は水はけの良いものを使用します。市販の球根用培養土、または赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の配合がおすすめです。土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドでは、より詳しい用土の作り方を紹介しています。
植え付ける際は、球根の上部3分の1程度が土の上に出るようにします。これは球根の腐敗を防ぐためです。植え付け後はたっぷりと水を与え、その後は土の表面が乾いてから水やりを行います。
日常の管理と水やり
植え付け後、芽が出るまでは水やりを控えめにします。芽が5cm程度伸びてきたら、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。ただし、球根に直接水がかからないよう注意しましょう。
置き場所は、日当たりの良い室内が最適です。南向きの窓辺など、明るい場所に置くと花芽の成長が促進されます。開花までは通常6~8週間かかりますが、品種によっては10週間程度必要な場合もあります。
開花中は、花を長持ちさせるために直射日光を避け、涼しい場所に移動させると良いでしょう。花茎が倒れやすい場合は、支柱を立てて支えます。
花後の管理:翌年も咲かせるための重要なステップ
花がら摘みと花茎の処理
花が咲き終わったら、すぐに花がら摘みを行います。種を作らせると球根のエネルギーが消耗し、翌年の花付きが悪くなるためです。
ただし、花茎はすぐに切らないことが重要です。花茎も葉と同じように光合成を行い、球根にエネルギーを蓄える働きがあります。花茎が黄色く枯れ始めてから、根元から切り取りましょう。
葉の管理と球根の充実
花後の葉の管理が、翌年の開花を左右する最も重要なポイントです。花が終わった後も葉は絶対に切らず、そのまま育て続けます。
この時期に液体肥料を月2~3回与えることで、球根を充実させることができます。肥料の種類と与え方については、規定量に薄めた液体肥料を使用するのが一般的です。
5月~10月の成長期は、以下の管理を心がけましょう:
- 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与える
- 月2~3回、液体肥料を施す
- 風通しの良い半日陰に置く
- 葉が枯れるまで切らない
この時期にしっかりと球根を太らせることで、翌年も立派な花を咲かせることができます。
休眠期の管理と冬越し
休眠に入らせる方法
10月下旬~11月頃、気温が下がってくると葉が自然に黄色く枯れ始めます。この時期が休眠期に入る合図です。葉が完全に枯れたら、根元から切り取ります。

アマリリスの耐寒温度は約5度です。冬は凍らない程度の温度で休眠させると、翌年の花付きが良くなります。暖かすぎる場所では休眠できず、花が咲かなくなることがあるので注意しましょう。
休眠期間は8~12週間が目安です。この間は水やりを完全に止め、涼しく暗い場所(5~10度程度)で管理します。物置や玄関、ベランダの隅などが適しています。
休眠から覚ます時期とタイミング
翌年の開花時期を調整したい場合は、休眠から覚ます時期を調整します。開花させたい時期の4~6週間前に、暖かい場所に移動させて水やりを再開します。
例えば、3月に開花させたい場合は、1月中旬~下旬に休眠を終わらせます。12月に開花させたい場合は、10月下旬~11月上旬に休眠を終わらせるといった具合です。
休眠から覚ましたら、最初は控えめに水を与え、芽が5cm程度伸びたら通常の水やりに戻します。
植え替えと株分けの方法
植え替えの時期と頻度
アマリリスは2~3年に一度、植え替えを行います。球根が大きくなって鉢が窮屈になったり、土が古くなったりした時が植え替えのタイミングです。
植え替えの適期は休眠期の終わり、芽が動き出す直前(10月~12月)です。古い土を落とし、傷んだ根を切り取ってから、新しい土で植え直します。
株分けの方法
球根から子球ができたら、株分けで増やすことができます。子球が親球の半分程度の大きさになったら、分球が可能です。
株分けの手順:
- 休眠期に球根を掘り上げる
- 子球を親球から丁寧に分ける
- それぞれを別の鉢に植え付ける
- 子球は開花まで2~3年かかることを理解する
観葉植物・インドアグリーンの育て方完全ガイドでも、室内植物の植え替え方法について詳しく解説しています。
よくあるトラブルと対処法
花が咲かない原因と対策
アマリリスが咲かない主な原因は以下の通りです:

| 原因 | 対策 |
|---|---|
| 球根が小さい | 直径7cm以上の球根を使用する |
| 休眠不足 | 8~12週間しっかり休眠させる |
| 肥料不足 | 花後に月2~3回液肥を与える |
| 葉を早く切った | 葉が自然に枯れるまで残す |
| 鉢が大きすぎる | 球根より2~3cm大きい鉢を使用 |
病害虫対策
アマリリスの主な病害虫には、赤斑病、モザイク病、アブラムシなどがあります。赤斑病は葉や茎に赤褐色の斑点が現れる病気で、風通しを良くし、過湿を避けることで予防できます。
病気の葉や茎は見つけ次第切り取り、殺菌剤を散布します。アブラムシが発生した場合は、早めに薬剤を散布するか、手で取り除きます。
病害虫対策と防除の完全ガイドでは、より詳しい対策方法を紹介していますので、参考にしてください。
球根の腐敗を防ぐ
球根が腐る主な原因は水のやりすぎと低温です。特に植え付け直後や休眠期は水を控えめにし、土が乾いてから水やりを行います。
また、アマリリスは寒さに弱いため、冬季は5度以上を保つようにします。霜に当たると球根が凍結して腐敗するので、屋外で管理する場合は十分な防寒対策が必要です。
まとめ:アマリリスを長く楽しむために
アマリリスは適切なケアを行えば、何十年も花を咲かせ続けてくれる素晴らしい植物です。花後の葉の管理、休眠期の温度管理、そして適切な肥料管理が、毎年美しい花を咲かせるための鍵となります。
特に重要なポイントをおさらいしましょう:
- 花後は花茎を黄色くなるまで残し、葉は絶対に切らない
- 5月~10月は月2~3回液肥を与えて球根を充実させる
- 冬は5~10度程度の涼しい場所で8~12週間休眠させる
- 2~3年に一度植え替えを行う
これらのポイントを守れば、初心者でもアマリリスの栽培を楽しむことができます。豪華な花を毎年咲かせて、ガーデニングライフをより豊かにしましょう。
より詳しいガーデニングの知識については、ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドや季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドもぜひご覧ください。





