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病害虫対策と防除の完全ガイド

鳥獣害対策と防除ネットの正しい張り方

防除ネットの選び方から、防鳥ネットの支柱・フレーム設置、防獣ネットの地際固定、鳥の絡まりを防ぐ点検方法まで詳しく案内します。

庭世界 編集部 公開 更新 約5分で読めます
家庭菜園で支柱に正しく張られた防除ネット
Photo by Fir0002 at English Wikipedia on Wikimedia

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防除ネットを張ったのに実を食べられた場合、ネットの性能より、上面・側面・地際の隙間、作物との距離、固定の緩みを先に疑います。網をただ被せるのではなく、鳥と獣で侵入方向を分け、支柱と裾を設計することが対策の出発点です。

はじめに

ネット越しに果実をつつかれた、裾から鳥が入った、風の翌日に支柱ごと倒れた――これらは別々のトラブルに見えて、いずれも「何を、どの方向から、どの期間守るか」を決めずに設置したときに起こりやすい失敗です。

この記事では、家庭菜園の害虫対策のうち、支柱、地際処理、安全点検を順に確認します。防虫ネットの詳細は扱わず、鳥獣を遮るネットへ焦点を絞ります。

防除ネットとは:鳥獣を物理的に遮る仕組み

防鳥ネットは、苗、野菜、果実と鳥を隔てる資材です。鳥害を「追い払う」のではなく「到達させない」障壁です。

これは薬剤を使わない自然な害虫対策の一つで、接触を断つ物理的防除です。上面だけでなく、側面、地際、作業用開口部を閉じ、落果の片づけと巡回も組み合わせます。

防鳥・防獣・防虫ネットの違い

防鳥ネットは上面と側面、防獣ネットは地上からの侵入を遮ります。防虫ネットはアブラムシなどの小型害虫に合わせて細かな目を使うため、通気性や受粉も確認します。

種類主な対象侵入方向優先する施工箇所典型的な失敗
防鳥ネットスズメ、ヒヨドリ、ムクドリ、カラスなど上面・側面・裾フレーム、張り糸、接合部、作物との距離上だけ覆う、果実へ密着、裾がめくれる
防獣ネットイノシシ、シカ、アライグマ、ハクビシンなど地際・周囲・傾斜部支柱強度、地面との接触、潜り込み防止地際の隙間、支柱間が広い、掘り返しを放置
防虫ネットアブラムシ、コナガ、アザミウマなど微細な開口・出入口目合い、密閉、換気、開閉部目が粗い、隙間、内部の高温化

防鳥では上・横からの侵入、防獣では潜り込みと押し倒しを分けて確認します。

対象から目合い・素材・サイズを選ぶ

ネットの目合いは対象鳥が通れない範囲で選びます。コガネムシの幼虫のように土中にいる害虫は、地上部のネットでは防げません。農研機構の目安は、スズメ20mm、ヒヨドリ・ムクドリ30mm、カラス類75mm程度です。

ブドウ園向けのUniversity of Minnesota Extension資料では、目合い例を1/2〜3/4インチとしています。海外条件をそのまま当てはめず、製品表示と鳥種を照合します。

細かな網は小型鳥を遮りやすい反面、風や積雪の影響を受けます。防風も考え、素材、支柱、固定方法を一体で選びます。

フロー図

サイズは実測値に余裕を足して決めます。 植栽間隔と成長後の株幅も測り、葉や果実が網へ触れない幅を確保します。

開花中は、送粉者の出入りも確認します。受粉期と鳥害期がずれるなら、必要期間だけ被覆します。

防鳥ネットの支柱の立て方とフレーム防除

アーチ支柱や直線支柱 AmazonYahoo!で枠を作り、その外へ網を張るのがフレーム防除です。作物と鳥の間に距離を保ちます。

支柱と張り糸 AmazonYahoo!を用意し、次の順序で組むと形が崩れにくくなります。

  1. 四隅を決めます。 区画、出入口、作業動線を測ります。
  2. 中間支柱を足します。 四隅の間を二分し、等間隔に近づけます。
  3. 張り糸を渡します。 上面を支えるカーテンレールの役割です。
  4. 耳糸へ通します。 束をほどく前なら絡まりを抑えられます。
  5. 中央から外へ広げます。 面全体の張りを均します。

トンネル型は低い畝、箱型は立性野菜やブルーベリー向けです。網と作物の間隔を保ち、水やりや誘引用の開口部も設けます。

農研機構の「らくらく設置3.5」は約3.5mまでの樹木を対象に高所作業を減らす技術です。無理に手を伸ばす設計は避けます。

鳥獣対策ネットの張り方

鳥獣対策ネットは、支柱強度と地際の連続性を優先します。傾斜、排水溝、門など、線が途切れる場所を先に確認します。

施工例では、杭を1〜1.5m間隔で立て、30〜50cm打ち込み、下端30cmを垂らしてU字ピン 楽天AmazonYahoo!を約30cm間隔で留めます。地盤や製品に合わせて調整します。

杭位置を決め、杭打ち、展張、結束、地際固定の順で進めます。角支柱を補強し、下端を土へ接触させます。

裾の余りは地面へ寝かせ、U字ピンや重石で固定します。マルチだけへ頼らず、排水を塞がない納まりにします。

シカやイノシシには軽いネットだけで対応しにくい場合があります。被害動物、地形、既存柵との組み合わせを販売元や自治体資料で確認します。

防除ネットが効かない5つの原因

防除ネット 楽天AmazonYahoo!が効かないときは、鳥獣の「慣れ」より先に、開口、破れ、作物との接触を探します。

1. 上面だけを覆っています。 側面、裾、開閉部も閉じます。

2. 作物へ触れています。 成長分を見込んで網との距離を取ります。

3. 地際や継ぎ目に隙間があります。 門や傾斜部も線で固定します。

4. 張りすぎ、またはたるみすぎです。 固定点へ荷重を分散します。

5. 餌が残っています。 落果や放任果樹を片づけ、総合的病害虫管理(IPM)として適期収穫や追払いを組み合わせます。

全面を覆えない場合は、被害が集中する列や熟期だけを部分被覆します。

羅網を防ぐ安全な張り方

防鳥ネットの羅網は、鳥が網へ絡まり、自力で抜けられなくなる事故です。捕獲具ではないため、目合い、たるみ、破れも点検します。

羅網を減らすには、対象鳥種に合う目合いを選び、網を面として張ります。作物との距離を取り、破れや外れた固定具を補修し、使用後は撤去します。

農林水産省の『野生鳥獣被害防止マニュアル 鳥類編』も参照できます。設置前に巣、卵、雛がないか確認し、絡まった野鳥は無理に引かず自治体へ相談してください。

設置後の点検・撤去・保管

強風や大雨の後は、土壌水分で支柱が動いていないか、張り糸、クリップ、地際を確認します。

入口から一方向へ回り、上面、四隅、側面、裾、作物との接触を点検します。破れは補修網 AmazonYahoo!を重ねて複数点で留めます。

ブドウ園向け資料は、設置直後に下側をクリップ留めするよう案内しています。硬い網はロール、柔軟な網は袋などで保管します。

収穫後は汚れを落として乾燥させ、補修箇所を確認します。撤去時は突起の少ない服装と手袋を選びます。

防除ネットを使うか判断する3基準

防除ネットは、小果樹など守る範囲を限定できるほど、効果と施工負担を釣り合わせやすくなります。Penn State Extensionは次のように説明しています。

「小果樹と単独の樹木では、ネットが鳥害を減らす最も効果的な方法です」(編集部訳)

— Penn State Extension [en]

同資料は、初期費用、設置時間、作業性も欠点に挙げています。次の3点で判断します。

  1. 対象から選びます。 鳥獣種、侵入方向、被害時期を確認します。
  2. 弱点を閉じます。 防鳥は上面・側面、防獣は地際と支柱を優先します。
  3. 点検と撤去も施工に含めます。 破れ、たるみ、固定外れ、羅網を確認します。

広すぎる場合は、熟した列や果房だけを隙間なく覆います。

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出典

  • 防除ネット
  • 防鳥ネット
  • 防獣ネット
  • 鳥獣害対策
  • 家庭菜園

庭世界 編集部

メーカー公表仕様・公的機関や大学の資料・専門メディア・購入者レビューを突き合わせて記事を制作しています。実機の購入・テストは行っていません。編集方針・誤りの報告

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