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秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ

2026年2月6日

秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ

秋の寄せ植えで紅葉と実を楽しむ方法を徹底解説。ムラサキシキブ、観賞用トウガラシ、ヒューケラなど、おすすめ植物の組み合わせとThriller-Filler-Spiller法による立体的な配置のコツ、管理方法まで詳しく紹介します。

秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ

秋のガーデニングの魅力は、色鮮やかな紅葉と美しい実ものを楽しめることです。寄せ植えにすることで、限られたスペースでも秋の豊かな色彩を楽しむことができます。この記事では、秋らしい寄せ植えの作り方と、紅葉や実を楽しめる植物の組み合わせ方をご紹介します。

秋の寄せ植えに適した時期と基本準備

秋の寄せ植えは、9月中旬から10月上旬に始めるのが理想的です。この時期は土がまだ暖かく、植物の根が張りやすいため、冬に向けてしっかりと定着させることができます。

容器選びも重要なポイントです。14インチ(約35cm)以上の大きさで、非多孔質素材(プラスチックや釉薬をかけた陶器など)の容器を選ぶと、冬の寒さによる破損を防げます。素焼きの鉢は水分を吸収して凍結時に割れやすいので避けましょう。

用土は排水性の良い培養土を使用し、コンポストを加えると効果的です。コンポストは分解過程で熱を発生させ、根を寒さから守るだけでなく、栄養も補給してくれます。

ガーデニングの基礎知識を理解しておくと、より成功率が高まります。また、土づくりの基本についても確認しておくと良いでしょう。

秋を彩る実ものの選び方

秋の寄せ植えを一層華やかにする実ものは、視覚的なアクセントとして欠かせません。以下のような実ものがおすすめです。

秋を彩る実ものの選び方 - illustration for 秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ
秋を彩る実ものの選び方 - illustration for 秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ

ムラサキシキブ(小紫)

紫色の小さな実を枝にびっしりとつけるムラサキシキブは、秋の寄せ植えに上品な雰囲気を添えます。葉が淡い黄色に紅葉するため、紫の実と黄色の葉のコントラストが美しく、一つの植物で二つの楽しみ方ができます。

観賞用トウガラシ

黄色、オレンジ、赤などのポップな色合いが魅力の観賞用トウガラシは、実の色が緑→黄色→橙→赤と変化していくため、長期間楽しめます。色の変化を観察する楽しみもあり、子どもと一緒に育てるのにも適しています。

クランベリー

9〜10月に赤い実をつけるつる性のクランベリーは、容器の縁から垂れ下がるように植えると、動きのある寄せ植えになります。酸性土壌を好むため、ブルーベリー用の培養土を使うと良く育ちます。

ジュズサンゴ

赤、黄色、ピンクなどの小ぶりな実が数珠のように連なるジュズサンゴは、繊細な美しさがあります。他の植物との相性も良く、寄せ植えにアクセントを加えてくれます。

実もの植物実の色特徴適した配置
ムラサキシキブ葉も黄色に紅葉する中心~後方
観賞用トウガラシ黄・橙・赤色が変化する中心部
クランベリーつる性で垂れ下がる縁部分
ジュズサンゴ赤・黄・ピンク繊細で小ぶり前面~中間

紅葉を楽しむカラーリーフの組み合わせ

秋らしい雰囲気を演出するには、カラーリーフを効果的に使うことが重要です。赤、黄、緑、白、黒の5色を意識すると、秋らしい深みのある寄せ植えになります。

紅葉を楽しむカラーリーフの組み合わせ - illustration for 秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ
紅葉を楽しむカラーリーフの組み合わせ - illustration for 秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ

ヒューケラ(ツボサンゴ)

葉色のバリエーションが豊富なヒューケラは、赤、紫、銀、黄緑など様々な色があり、秋の寄せ植えに深みを与えます。耐寒性が高く、冬まで楽しめるのも魅力です。

ケール・葉ボタン

紫やピンク、白のフリル状の葉が美しい観賞用ケールや葉ボタンは、秋から冬にかけての寄せ植えの定番です。寒さに当たるほど色が鮮やかになるため、晩秋から冬にかけて美しさが増します。

ラミウム

銀葉に緑の縁取りが入る斑入りラミウムは、明るさを添える役割を果たします。日陰でも育つため、置き場所を選ばないのも利点です。

ベランダガーデニングでも、これらのカラーリーフを活用すれば、限られたスペースで豊かな秋の景色を作れます。

Thriller-Filler-Spiller法で立体的に

プロのような仕上がりを目指すなら、「Thriller(主役)-Filler(脇役)-Spiller(垂れ下がり役)」という配置法を試してみましょう。この方法は高さと質感の変化をつけることで、立体的で見応えのある寄せ植えを作る技術です。

Thriller-Filler-Spiller法で立体的に - illustration for 秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ
Thriller-Filler-Spiller法で立体的に - illustration for 秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ

Thriller(主役)- 高さのある植物

容器の中心または後方に配置する高さのある植物です。秋の寄せ植えでは、キク、コリウス、観賞用トウガラシの背の高い品種などが適しています。視線を上に導き、全体の構図を決める重要な役割を果たします。

Filler(脇役)- 中間を埋める植物

主役の周りを囲むように配置し、容器を豊かに見せる植物です。パンジー、ビオラ、ケール、ヒューケラなどがこの役割に適しています。色や質感で主役を引き立てつつ、空間を美しく埋めます。

Spiller(垂れ下がり役)- 縁から垂れる植物

容器の縁から優雅に垂れ下がる植物です。クランベリー、アイビー、スイートアリッサムなどが適しています。縦のラインを作ることで、動きと優雅さを加えます。

この配置法を使うと、初心者でもバランスの取れた美しい寄せ植えが作れます。

秋におすすめの花との組み合わせ

実ものやカラーリーフに加えて、秋に咲く花を組み合わせると、より華やかな寄せ植えになります。

キク(マム)

秋の代表的な花であるキクは、黄色、オレンジ、ピンク、紫、白など色のバリエーションが豊富です。コンパクトな品種を選べば、寄せ植えの主役として活躍します。

パンジー・ビオラ

秋から春まで長く咲き続けるパンジーとビオラは、寒さに強く、深い紫、青、黄色、オレンジなど鮮やかな色が楽しめます。小顔のビオラは数を多く植えると可愛らしい印象になります。

セージ類

紫や青の花穂が美しいサルビア・ファリナセア、赤い花のサルビア・スプレンデンスなどは、秋の寄せ植えに縦のラインを加えます。香りも楽しめるのが魅力です。

一年草の育て方を参考にすると、これらの花を長く楽しむコツがわかります。

実践的な植え付け手順

実際に秋の寄せ植えを作る手順をご紹介します。

  1. 容器の準備:底に鉢底ネットを敷き、鉢底石を2〜3cm入れます。これで排水性が高まります。
  1. 用土の準備培養土にコンポストを2〜3割混ぜ、緩効性肥料を適量加えます。
  1. 配置の確認:植える前にポット苗のまま容器に仮置きし、配置とバランスを確認します。Thriller-Filler-Spiller法を意識しましょう。
  1. 植え付け:背の高い植物(Thriller)から植え始め、次に中間の植物(Filler)、最後に垂れ下がる植物(Spiller)を植えます。根鉢を軽くほぐしてから植えると、根の張りが良くなります。
  1. 仕上げ:土の表面を軽く押さえて植物を安定させ、容器の縁から2〜3cm下まで土を入れます。この空間が水やりの際の水溜まりになります。
  1. たっぷり水やり:植え付け後は、底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。

ガーデニングの基本ツールを揃えておくと、作業がスムーズに進みます。

秋の寄せ植えの管理とお手入れ

美しい寄せ植えを長く楽しむためには、適切な管理が必要です。

秋の寄せ植えの管理とお手入れ - illustration for 秋の寄せ植え:紅葉と実を楽しむ組み合わせ
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水やりのポイント

秋は気温が下がり始めるため、夏ほど頻繁な水やりは不要です。土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。朝の時間帯に水やりをすると、日中の暖かい時間帯に植物が水を吸収できます。

寒波が来る前には、土を湿らせておくと良いでしょう。湿った土は乾いた土よりもゆっくり凍結するため、根を寒さから守る効果があります。

花がら摘みと剪定

咲き終わった花は早めに摘み取ることで、次の花が咲きやすくなります。また、伸びすぎた枝や黄色くなった葉も取り除きましょう。

追肥

植え付けから1ヶ月ほど経ったら、液体肥料を2週間に1回程度与えると、花や葉の色が鮮やかに保てます。ただし、秋の終わりになって気温が下がってきたら、肥料は控えめにします。

病害虫対策も忘れずに。秋は比較的病害虫が少ない季節ですが、油断せず定期的にチェックしましょう。

おすすめの組み合わせ例

和モダンな組み合わせ

  • Thriller:ムラサキシキブ
  • Filler:紫色のヒューケラ、黄緑色の葉ボタン
  • Spiller:斑入りアイビー

紫と黄緑のコントラストが美しい、落ち着いた印象の組み合わせです。和風の玄関先にもよく合います。

元気なビタミンカラーの組み合わせ

  • Thriller:黄色のキク
  • Filler:観賞用トウガラシ(赤・橙・黄)、オレンジ色のパンジー
  • Spiller:クランベリー

暖色系でまとめた明るく元気な印象の寄せ植えです。秋の日差しに映えます。

シックな大人の組み合わせ

  • Thriller:濃い紫色のキク
  • Filler:黒葉のヒューケラ、銀葉のラミウム、紫のケール
  • Spiller:黒葉のアイビー

深い色合いでまとめた、シックで洗練された印象の寄せ植えです。モダンな建物の外観にマッチします。

これらの組み合わせは、こちらのガーデニングサイトでも詳しく紹介されています。

場所別の寄せ植えアイデア

玄関先の寄せ植え

玄関は家の顔となる場所なので、華やかで存在感のある寄せ植えがおすすめです。大きめの容器を使い、高さのあるキクやコリウスを主役に、実ものやカラーリーフで彩りを添えましょう。

ベランダの寄せ植え

ベランダでは、軽量のプラスチック容器を使うと管理が楽です。手すりの高さを考慮して、垂れ下がる植物を多めに配置すると、立体的な景観が作れます。風通しが良すぎる場合は、防風対策も考慮しましょう。

ベランダガーデニングのコツを活用すれば、限られたスペースでも豊かな秋の景色を楽しめます。

窓辺の寄せ植え

室内から眺めることを考えて、色鮮やかな組み合わせを選びましょう。窓ガラス越しに見ても美しい、明るい色合いの植物がおすすめです。

長く楽しむためのコツ

秋の寄せ植えは、適切な管理をすれば冬まで楽しむことができます。

霜対策

初霜の予報が出たら、夜間は軒下や壁際に移動させるか、不織布で覆って保護しましょう。耐寒性の高い植物を選んでいれば、多少の霜には耐えられますが、突然の寒波には注意が必要です。

冬への移行

晩秋になったら、寒さに弱い植物は徐々に取り除き、耐寒性の高い植物に入れ替えていくと、冬まで美しい状態を保てます。葉ボタンやビオラは冬の主役として活躍します。

記録をつける

どの組み合わせが良かったか、どの植物が長持ちしたかを記録しておくと、翌年の参考になります。写真を撮っておくのもおすすめです。

まとめ:秋の寄せ植えで豊かな色彩を楽しもう

秋の寄せ植えは、紅葉や実ものの美しさを凝縮して楽しめる、ガーデニングの醍醐味の一つです。5色の色使いを意識し、Thriller-Filler-Spiller法を活用すれば、プロのような仕上がりも夢ではありません。

ムラサキシキブの紫の実、観賞用トウガラシの色の変化、ヒューケラやケールの豊かな葉色、キクやパンジーの鮮やかな花々――これらを組み合わせることで、あなただけの秋の景色が生まれます。

季節のガーデニングカレンダーを参考にしながら、秋の美しさを存分に楽しんでください。限られたスペースでも、工夫次第で豊かな秋の色彩を満喫できます。今年の秋は、紅葉と実を楽しむ寄せ植えにチャレンジしてみませんか。

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