秋の宿根草と秋色ガーデンの演出方法
2026年2月6日

秋の宿根草を使った秋色ガーデンの作り方を徹底解説。ガウラ、アメジストセージ、シュウメイギクなどおすすめの宿根草8選、秋色の配色テクニック、植栽レイアウトのポイントまで、初心者にもわかりやすく紹介します。
秋の宿根草と秋色ガーデンの演出方法
秋の訪れとともに、庭は夏の鮮やかな緑から暖かみのある秋色へと移り変わります。秋のガーデニングで最も重要なのが「色選び」です。秋の宿根草を上手に取り入れれば、紅葉にも負けない美しい秋色ガーデンを演出できます。本記事では、秋におすすめの宿根草の種類や、秋色ガーデンを作るための配色テクニック、植栽のポイントまで詳しく解説します。
秋のガーデニングに興味がある方は、季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドもあわせてご覧ください。
秋の宿根草の魅力と基礎知識
宿根草は一度植えれば何年もの間楽しめるのが最大の魅力です。一年草のように季節ごとに植え替える必要はなく、翌年も再び花を咲かせてくれます。秋の宿根草は、春や夏とは異なる落ち着いた色合いと風情があり、紅葉シーズンの庭を一層華やかに彩ってくれます。
近年は野原に咲くワイルドフラワーのような野趣ある丈夫な新品種が続々と登場しており、初心者でも育てやすい秋の宿根草が増えています。耐寒性や耐暑性に優れた品種を選べば、手間をかけずに毎年美しい秋の景色を楽しめます。
宿根草の基本的な育て方については、ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドで詳しく解説しています。
秋におすすめの宿根草8選
秋のガーデンを彩る代表的な宿根草をご紹介します。それぞれの特徴や育て方のポイントを押さえて、あなたの庭に最適な品種を選びましょう。

ガウラ(ハクチョウソウ)
ガウラの仲間は開花期が9~11月で草丈が90~100cmになります。花火のように華やかな曲線を描き出し、秋の庭やベランダを明るくします。白い蝶が舞っているようにも見える様子からハクチョウソウとも呼ばれ、6月の梅雨入り頃から秋に至る長い期間楽しめる優秀な宿根草です。風に揺れる姿が美しく、ナチュラルガーデンに最適です。
アメジストセージ(サルビア・レウカンサ)
アメジストセージは秋にアメジスト色の花を咲かせる宿根草で、花に見えるベルベットのような肌触りの部分はガクで、花はガクから突き出すように咲きます。色は白や紫、ピンクなどがあり、秋の夕暮れ時に特に美しく映えます。丈夫で育てやすく、切り花としても長く楽しめます。
シュウメイギク(秋明菊)
シュウメイギクは秋に白やピンクの花が開花するキンポウゲ科の宿根草です。丈夫で一度植え付ければ毎年開花し、次第に大株になります。和風の庭にも洋風の庭にも合わせやすく、半日陰でもよく育つため、木の下や建物の陰など、他の植物が育ちにくい場所にも植えられます。
セイタカアワダチソウ
セイタカアワダチソウやアキノキリンソウの仲間は、花火のように華やかな曲線を描き出し、秋の庭やベランダを明るくします。黄金色の花穂が秋空に映え、自然な雰囲気を演出できます。
ヒメツルソバ
ヒメツルソバは真夏を除く4〜11月に花を咲かせ、ピンク色の小さな花が特徴です。お庭のグランドカバーとしてよく用いられ、秋になると葉も紅葉して一層美しくなります。繁殖力が強く、石垣や壁面を覆うように広がります。
アスター(宿根アスター)
アスターは秋を代表する宿根草の一つで、青紫や白、ピンクなどの小花をたくさん咲かせます。ハーディマム(宿根菊)とともに、秋のガーデンに欠かせない定番品種です。切り花としても人気が高く、花もちが良いのが特徴です。
セダム(マンネングサ類)
秋咲きのセダムは耐暑性・耐寒性に優れ、貧弱な土壌でも育つ丈夫な多肉質の宿根草です。秋になると花だけでなく葉も美しく色づき、ロックガーデンや乾燥した場所に最適です。代表品種の「オータムジョイ」は銅色がかったピンクの花が美しいです。
ロシアンセージ
ロシアンセージは晩夏から秋にかけて、ラベンダーブルーの花穂を長期間咲かせます。シルバーグリーンの葉も美しく、香りも楽しめます。乾燥に強く、一度根付けば手間がかからない優秀な宿根草です。
植物の選び方についてもっと知りたい方は、一年草・季節の花の育て方完全ガイドも参考になります。
秋色ガーデンの配色テクニック
秋のガーデニングで最も重要なのが配色です。春夏はフレッシュな色合いの花や明るい緑を楽しみましたが、秋の花は紅葉のトーン、いわゆる「秋色」をベースに選びましょう。

秋色の基本カラーパレット
秋のガーデンにおすすめの色は以下の通りです:
| カラー | 効果 | おすすめ植物 |
|---|---|---|
| 赤・オレンジ・黄色 | 庭に暖かみをもたらす | ガウラ、マリーゴールド、ダリア |
| くすみピンク・ボルドー | シックで大人っぽい雰囲気 | アメジストセージ、シュウメイギク |
| 赤紫・青紫 | 深みと高級感を演出 | アスター、ロシアンセージ |
| ブロンズ・コッパーブラウン | 自然な秋の風景を再現 | カラーリーフ、オーナメンタルグラス |
| モスグリーン | 全体を引き締めるベースカラー | ヒューケラ、ホスタ |
くすみ色とダークカラーの活用
秋の花の寄せ植えはちょっとくすみ色やダークカラーをまぜてシックに演出するとおしゃれになります。明るい色だけでなく、深みのある色を組み合わせることで、秋らしい落ち着いた雰囲気が生まれます。
例えば、オレンジ色のマリーゴールドに、ダークパープルのヒューケラや銅葉のカレックスを合わせると、コントラストが効いて美しい秋色の寄せ植えになります。
カラーリーフとオーナメンタルグラスの重要性
秋のガーデンでは、花だけでなく葉の色も重要な要素です。ヒューケラのような葉の色を鑑賞するカラーリーフプランツ、カレックスのような枯れた色を鑑賞するオーナメンタルグラス、オタフクナンテンなどの紅葉している低木があれば、花なしでも十分カラフルで秋らしい景観を作れます。
特にオーナメンタルグラスは風に揺れる姿が美しく、秋の庭に動きと柔らかさを与えてくれます。カールスドンクやミスキャンタスなどの高性種と、ヘアグラスやフェスクなどの低性種を組み合わせると、立体的な秋のガーデンが完成します。
配色について詳しく知りたい方は、造園・ガーデンデザインの基本と実践ガイドも参照してください。
秋色ガーデンの植栽レイアウトと演出方法
配色が決まったら、次は植物の配置を考えます。秋のガーデンを美しく見せるためのレイアウトテクニックをご紹介します。

視線の動きを意識した配置
室内からの視点を意識して奥に強い色を配置しましょう。目が留まるポイントがS字になるようにするとより奥行きが感じられ、庭を歩いても、窓からの眺めも楽しくなります。手前に低い植物、中間に中高木、奥に高い植物を配置する基本的な階層構造も忘れずに。
高低差を生かした立体的な植栽
秋の宿根草は草丈のバリエーションが豊富です。ガウラのように90~100cmになる高性種、シュウメイギクのような50~80cmの中高性種、ヒメツルソバのようなグランドカバー用の低性種をうまく組み合わせて、立体感のある植栽を目指しましょう。
階段状に高低差をつけることで、それぞれの植物が埋もれることなく美しく見えます。特に斜面や段差のある庭では、この高低差を生かした植栽が効果的です。
グループ植えとリピート植栽
秋の宿根草は、一株ずつ点在させるよりも、同じ品種を3~5株まとめてグループ植えすると印象的になります。また、同じ品種や同じ色の植物を庭の中で何カ所かにリピート(繰り返し)配置することで、統一感とリズムが生まれます。
例えば、アメジストセージを庭の手前と奥の両方に配置すると、視線が自然と庭全体を巡るようになり、庭がより広く感じられます。
照明を使った夕暮れの演出
秋は日が短くなり、夕暮れ時の庭の美しさが際立ちます。アップライトやスポットライトを使って、秋の宿根草やオーナメンタルグラスを下から照らすと、幻想的な秋色ガーデンが夜まで楽しめます。特にアメジストセージやシュウメイギクは、ライトアップすると昼間とは違った表情を見せてくれます。
秋の宿根草の植え付けと管理のポイント
秋の宿根草を美しく育てるための基本的な植え付けと管理方法を解説します。

植え付けの適期と場所選び
秋咲きの宿根草の多くは、春(3~5月)または秋(9~10月)に植え付けるのが適期です。秋に植え付ける場合は、霜が降りる1ヶ月以上前に済ませることで、冬を迎える前にしっかりと根を張らせることができます。
場所選びでは、それぞれの植物の日照条件を確認しましょう。ガウラやアメジストセージは日当たりの良い場所を好みますが、シュウメイギクは半日陰でもよく育ちます。
土づくりと水やりの基本
宿根草は何年も同じ場所で育つため、植え付け前の土づくりが重要です。堆肥や腐葉土をたっぷり混ぜ込んで、水はけと水もちのバランスが良い土を作りましょう。特にセダムやロシアンセージなど乾燥を好む植物には、川砂や軽石を混ぜて排水性を高めます。
水やりは、植え付け直後はたっぷりと与えますが、根付いた後は控えめにします。多くの秋咲き宿根草は乾燥に強く、過湿を嫌うため、土の表面が乾いてから水やりする程度で十分です。
土づくりについて詳しくは、土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドをご覧ください。
切り戻しと花がら摘み
秋の宿根草は、花が終わったら花がらをこまめに摘むことで、次の花が咲きやすくなります。また、草姿が乱れてきたら、半分ほどの高さで切り戻すことで、脇芽が伸びて再び花を咲かせてくれることもあります。
ガウラやアメジストセージなど、開花期間が長い品種は、9月頃に一度切り戻すことで、10月~11月に再びきれいな花を楽しめます。
冬越しと株分け
耐寒性のある宿根草は、地上部が枯れても根は生きています。冬は地上部を刈り取り、マルチング(腐葉土やバークチップで覆うこと)をして霜から根を守ります。春になると再び芽が出てきます。
3~4年経つと株が大きくなりすぎて花つきが悪くなることがあるため、春または秋に株分けをして若返らせましょう。株分けした苗は別の場所に植えたり、友人にプレゼントしたりできます。
病害虫対策については、病害虫対策と防除の完全ガイドで詳しく解説しています。
まとめ:秋の宿根草で長く楽しめる秋色ガーデンを
秋の宿根草は一度植えれば毎年美しい花を咲かせてくれる、手間いらずで経済的な植物です。ガウラ、アメジストセージ、シュウメイギクなど、それぞれに個性的な魅力があります。
秋色ガーデンを演出する配色のポイントは、赤、黄色、オレンジ、くすみピンク、ボルドー、赤紫、青紫、ブロンズ、コッパーブラウン、モスグリーンなど、秋ならではの色をベースに選ぶことです。くすみ色やダークカラーを混ぜることで、シックで洗練された秋の庭が完成します。
植栽レイアウトでは、視線の動きを意識した配置、高低差を生かした立体的な植栽、グループ植えとリピート植栽を心がけましょう。カラーリーフやオーナメンタルグラスを組み合わせれば、花がなくても十分美しい秋のガーデンが楽しめます。
これから秋のガーデニングを始める方は、まず育てやすい宿根草を2~3種類選んで植えてみてください。毎年少しずつ品種を増やしていけば、やがて紅葉にも負けない美しい秋色ガーデンが完成するでしょう。秋の庭づくりを楽しみながら、四季折々の自然の移り変わりを感じてください。
参考リンク




