球根の植え付け時期カレンダーと深さの目安
2026年2月6日

球根の植え付け時期カレンダーと深さの目安を徹底解説。チューリップ、水仙、クロッカスなど秋植え球根は10月~11月、ダリアなど春植え球根は3月~6月が適期。球根の高さの2~3倍の深さに植える基本ルールと種類別の最適深さ、失敗しないコツを初心者にも分かりやすく紹介します。
球根の植え付け時期カレンダーと深さの目安
球根植物は、適切な時期に正しい深さで植え付けることで、美しい花を咲かせてくれる人気のガーデニング植物です。チューリップ、水仙、クロッカスなど、多彩な種類がある球根植物ですが、それぞれに最適な植え付け時期と深さがあります。本記事では、球根の植え付けカレンダーと深さの目安について、初心者にも分かりやすく解説します。
球根植物の基本知識:秋植えと春植えの違い
球根植物は大きく「秋植え球根」と「春植え球根」の2種類に分けられます。この分類を理解することが、成功する球根栽培の第一歩です。
秋植え球根は、10月~11月に植え付けを行い、春に開花する球根です。チューリップ、水仙、ヒヤシンス、クロッカスなどが代表的な秋植え球根として知られています。これらの球根は、寒さに2か月ほど当たることで花芽を形成する特性があり、冬の低温期を経験することが開花に必要不可欠です。早い時期に植えてしまうと高温多湿で腐ってしまうリスクがあるため、気温が下がる時期を待つことが重要です。
春植え球根は、3月~6月に植え付けを行い、夏から秋に開花する球根です。ダリア、グラジオラス、カンナ、ユリなどが春植え球根の代表例です。寒の戻りや遅霜の心配が少なくなる時期に植え付けることで、安全に育成できます。
ガーデニング入門の基礎知識を理解しておくと、球根栽培もよりスムーズに始められます。
月別・球根植え付けカレンダー
球根の植え付け時期を月別にまとめたカレンダーを以下に示します。地域や気候により若干の調整が必要ですが、基本的な目安として参考にしてください。

| 月 | 植え付け可能な球根 | 作業のポイント |
|---|---|---|
| 3月 | ダリア、グラジオラス、アネモネ(春植え) | 遅霜に注意、土壌温度15℃以上を確認 |
| 4月 | カンナ、カラー、アマリリス | 本格的な春植えシーズン、水はけの良い土を準備 |
| 5月 | ユリ、グラジオラス、ダリア | 気温が安定、植え付け後の水やり管理が重要 |
| 6月 | 遅咲きのユリ、晩生種 | 梅雨時期のため排水対策を万全に |
| 9月 | 早生の秋植え球根(一部地域) | 土壌温度が60°F(約15℃)以下になるのを待つ |
| 10月 | チューリップ、水仙、ヒヤシンス、クロッカス | 秋植え球根の最適期、根がしっかり張る時期 |
| 11月 | チューリップ、水仙(遅めの植え付け) | 地域によっては11月上旬まで可能 |
| 12月 | 特殊な早春咲き品種(一部) | 寒冷地では避ける、温暖地のみ |
秋植え球根の植え付けは、土壌温度が約15℃以下になる9月~10月が理想的とされています。これは球根が適切に根を張るために必要な条件で、温度が高すぎると腐敗のリスクが高まります。
季節の園芸カレンダーでは、球根以外の植物の管理時期も含めた年間スケジュールを確認できます。
球根の種類別・植え付け深さの目安
球根の植え付け深さは、「球根の高さの2~3倍」が基本ルールです。しかし、球根の種類やサイズによって最適な深さは異なります。

大型球根(チューリップ、水仙、ヒヤシンス)
大型球根は約15~20cmの深さに植え付けます。深く植えることで、根がしっかりと土中に張り、強風や雨で倒れにくくなります。球根間の間隔は10~15cm程度空け、根が十分に伸びるスペースを確保します。
中型球根(ムスカリ、スノードロップ)
中型球根は約8~12cmの深さに植え付けます。大型球根ほど深くする必要はありませんが、浅すぎると冬の寒さで球根が浮き上がってしまうことがあります。
- ムスカリ: 8~10cm深さ、間隔5~8cm
- スノードロップ: 8~10cm深さ、間隔5~8cm
小型球根(クロッカス、アネモネ)
小型球根は約5~8cmの深さに植え付けます。小さな球根は深く植えすぎると発芽しにくくなるため、適切な深さを守ることが重要です。
- クロッカス: 5~7cm深さ、間隔3~5cm
- アネモネ: 5~8cm深さ、間隔8~10cm
参考:Complete Guide to Planting Bulbs (BBC Gardeners World)
植え付け深さが深すぎると、葉だけが育ち花が咲かない、または全く発芽しないという問題が発生します。逆に浅すぎると、球根が寒さや乾燥の影響を受けやすくなります。
球根の正しい植え付け方法とコツ
球根を植え付ける際には、深さだけでなく、向きや土壌の準備も重要なポイントです。

球根の向きを確認する
球根は尖った方を上、根が出る方を下にして植え付けます。多くの球根は形状から判断しやすいですが、判別が難しい場合は横向きに植えても自然に上下が調整されて育ちます。
土壌の準備
球根は水はけの良い土壌を好みます。粘土質の土壌では、腐葉土や堆肥を混ぜて水はけを改善します。根がしっかり伸びるように、植え付け前に30cm程度の深さまで土を耕しておくと良いでしょう。
土づくり・堆肥・肥料の基礎知識を参考に、球根に適した土壌環境を整えましょう。
植え付け後の管理
植え付け後は、土が乾燥しないように適度に水やりを行います。ただし、過湿は球根の腐敗を招くため、水はけの良い状態を保つことが大切です。秋植え球根の場合、冬季は自然の降雨で十分なことが多いですが、極端に乾燥する場合は補助的に水やりをします。
水やり・灌漑システムの完全ガイドでは、効率的な水やり方法について詳しく解説しています。
よくある失敗と対策
球根栽培でよくある失敗パターンと、その対策方法をご紹介します。
失敗1:球根が腐ってしまう
原因: 植え付け時期が早すぎる、水はけが悪い、過湿
対策: 適切な時期(秋植えは10月以降)まで待つ、水はけの良い土壌を準備する、雨天時の水やりを控える
失敗2:花が咲かない
原因: 植え付け深さが深すぎる、寒さが足りない(秋植え球根)、球根の質が悪い
対策: 球根の高さの2~3倍の深さを守る、秋植え球根は十分な低温期間を確保、健全な球根を選ぶ
失敗3:葉だけが育ち花芽が出ない
原因: 窒素過多の肥料、日照不足
対策: リン酸・カリウムを多く含む肥料を使用、日当たりの良い場所に植える
病害虫対策と防除の完全ガイドも合わせて参考にすると、より健全な球根栽培が可能になります。
球根植物の選び方と購入のポイント
良い球根を選ぶことは、栽培成功の重要な要素です。
良質な球根の見分け方
- 硬さ: 手で持ったときにしっかりとした硬さがあるもの
- 重さ: ずっしりとした重みを感じるもの(水分と養分が充実している証拠)
- 表面: カビや傷、柔らかい部分がないもの
- サイズ: 同じ品種内で大きめのもの(開花の可能性が高い)
避けるべき球根
- 柔らかい部分がある
- カビが生えている
- 極端に軽い
- すでに芽が大きく伸びている
購入時期は、秋植え球根なら9月~10月、春植え球根なら2月~4月が適しています。早めに購入して、適切な時期まで涼しく乾燥した場所で保管するのも良い方法です。
参考:Fall-Planted Bulbs and Corms (Colorado State University Extension)
まとめ:球根栽培を成功させる3つのポイント
球根の植え付けを成功させるための重要ポイントをまとめます。
- 適切な時期: 秋植え球根は10月~11月、春植え球根は3月~6月の適期に植え付ける
- 正しい深さ: 球根の高さの2~3倍の深さを基本とし、種類別の最適深さを守る
- 向きと土壌: 球根の尖った方を上にし、水はけの良い土壌で育てる
これらのポイントを押さえれば、初心者でも美しい球根植物を育てることができます。球根植物は、一度植え付けると毎年同じ時期に花を咲かせてくれる多年草も多く、ガーデニングの楽しみを長く提供してくれます。
寄せ植え・コンテナガーデンの完全ガイドでは、球根を使った魅力的な寄せ植えのアイデアも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。





