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コンパニオンプランティングの基本と組み合わせ表

2026年2月6日

コンパニオンプランティングの基本と組み合わせ表

コンパニオンプランツ(共生栽培)の基本から、野菜別の組み合わせ表、植え方のコツまで徹底解説。トマトとバジル、ナスとショウガなど、効果が実証された組み合わせで害虫を防ぎ、健康的な野菜づくりを実現しましょう。

コンパニオンプランティングの基本と組み合わせ表

コンパニオンプランティング(共生栽培)は、異なる種類の野菜や花を一緒に植えることで、互いの性質が影響し合い、病害虫を抑制したり生育を促進したりする栽培方法です。化学農薬に頼らず、自然の力を活かした持続可能なガーデニング手法として、家庭菜園でも広く実践されています。

この記事では、コンパニオンプランツの基本原理から、具体的な野菜の組み合わせ表、植え方のコツまで、初心者にもわかりやすく解説します。家庭菜園・野菜づくりの完全ガイドと合わせて読むことで、より効果的な野菜栽培が可能になります。

コンパニオンプランティングとは何か

コンパニオンプランティングとは、複数の植物を組み合わせて栽培することで、単独で育てるよりも良い効果を得る栽培技術です。英語の「companion(仲間)」に由来し、植物同士が互いに助け合う関係を作り出します。

この技術は古くから世界中で実践されており、日本でも「柿の木の下にミョウガ」や、ネイティブアメリカンの「三姉妹農法(トウモロコシ・インゲン・カボチャ)」など、伝統的な知恵として受け継がれてきました。現代では、研究によってその効果が科学的にも証明されつつあります。

詳しい土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と組み合わせることで、さらに健康的な野菜づくりが実現します。

コンパニオンプランツの主な効果

コンパニオンプランツには、以下のような多様な効果があります:

コンパニオンプランツの主な効果 - illustration for コンパニオンプランティングの基本と組み合わせ表
コンパニオンプランツの主な効果 - illustration for コンパニオンプランティングの基本と組み合わせ表

害虫防除効果

特定の植物が持つ香りや成分が、害虫を遠ざける効果があります。例えば、バジルの香りはアブラムシやコナジラミを忌避し、マリーゴールドは線虫やアブラムシの個体数を減らす効果が研究で確認されています。

病気予防効果

ニラやネギ類の根に共生する拮抗菌は、強い抗菌作用を持ち、トマトやナスの萎凋病を予防します。また、マメ科植物は土壌の微生物バランスを改善し、病原菌の増殖を抑える効果があります。

生育促進効果

マメ科植物の根粒菌は空気中の窒素を固定し、土壌を肥沃にします。また、背の高い植物が背の低い植物に適度な日陰を作ることで、夏場の高温障害を防ぐこともできます。

土壌改善効果

深根性の植物と浅根性の植物を組み合わせることで、土壌の異なる層から栄養を吸収し、効率的な栽培が可能になります。また、多様な根系は土壌構造を改善し、通気性や保水性を向上させます。

これらの効果を最大限に活かすには、病害虫対策と防除の完全ガイドも参考にすると良いでしょう。

野菜別コンパニオンプランツ組み合わせ表

以下は、代表的な野菜とその相性の良いコンパニオンプランツの組み合わせ表です:

野菜別コンパニオンプランツ組み合わせ表 - illustration for コンパニオンプランティングの基本と組み合わせ表
野菜別コンパニオンプランツ組み合わせ表 - illustration for コンパニオンプランティングの基本と組み合わせ表
主な野菜相性の良い植物期待される効果避けるべき植物
トマトバジル、ニラ、マリーゴールド害虫忌避、萎凋病予防、風味向上ジャガイモ、フェンネル
ナスショウガ、マリーゴールド、ニラ害虫防除、土壌改善トマト、ジャガイモ
キュウリネギ、ラディッシュ、マリーゴールドうどんこ病予防、害虫忌避ジャガイモ、ハーブ
ピーマンラッカセイ、バジル、パセリ窒素固定、害虫防除フェンネル
キャベツレタス、ミント、セージアオムシ防除、生育促進イチゴ、トマト
ニンジンタマネギ、ネギ、ローズマリーニンジンバエ防除ディル、パセリ
トウモロコシインゲン、カボチャ、スイカ窒素固定、雑草抑制、支柱効果トマト
ジャガイモインゲン、マリーゴールド害虫防除、土壌改善トマト、ナス、キュウリ
ダイコンシュンギク、レタス害虫分散、土壌利用効率化ニンジン
ホウレンソウイチゴ、ラディッシュ生育促進、空間利用なし

この表は、参考リンク1参考リンク2参考リンク3の情報をもとに作成しています。

コンパニオンプランツの植え方と実践方法

コンパニオンプランツの植え方には、主に2つの方法があります:

混植(こんしょく)

株と株の間に異なる種類の野菜を植える方法です。例えば、トマトの株の間にバジルを植えたり、ナスの足元にショウガを植えたりします。この方法は、スペースを有効活用でき、害虫の拡散を防ぐ効果があります。

混植の例:

  • トマトとバジルを交互に植える(株間30cm程度)
  • ナスの株元にショウガを植える(日陰を活用)
  • キャベツの周りにレタスを配置する

間作(かんさく)

隣り合う列(畝)ごとに異なる種類の野菜を植える方法です。例えば、トウモロコシの列の隣にインゲンを植え、さらにその隣にカボチャを植える「三姉妹農法」が有名です。

間作の例:

  • トウモロコシ・インゲン・カボチャの三列配置
  • ニンジンとタマネギの交互列栽培
  • トマトとバジルの二列栽培

植え付け時期や管理方法については、季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドを参考にすると、より計画的な栽培が可能です。

効果的なコンパニオンプランツの選び方

コンパニオンプランツを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう:

効果的なコンパニオンプランツの選び方 - illustration for コンパニオンプランティングの基本と組み合わせ表
効果的なコンパニオンプランツの選び方 - illustration for コンパニオンプランティングの基本と組み合わせ表

生育期間と収穫時期を考慮する

生育速度が大きく異なる植物を組み合わせると、一方が他方を圧倒してしまう可能性があります。例えば、ラディッシュのような短期間で収穫できる野菜と、トマトのような長期栽培が必要な野菜を組み合わせる場合、ラディッシュを収穫した後のスペースを有効活用できます。

栄養要求の違いを活かす

窒素を多く必要とする葉物野菜と、窒素を固定するマメ科植物を組み合わせることで、肥料の使用量を減らすことができます。また、深根性の植物と浅根性の植物を組み合わせることで、土壌の異なる層から栄養を効率的に吸収できます。

日照条件を考慮する

背の高い植物の足元に、半日陰を好む植物を配置することで、夏の強い日差しから守ることができます。例えば、トウモロコシの足元にカボチャを植えることで、土壌の乾燥を防ぎ、雑草の発生も抑えられます。

相性の悪い組み合わせを避ける

ナス科植物(トマト、ナス、ジャガイモ、ピーマン)同士は、同じ病害虫に侵されやすいため、隣接して植えるのは避けましょう。また、フェンネルは多くの野菜の生育を阻害するアレロパシー(他感作用)を持つため、単独で栽培するのが望ましいです。

適切な品種選びについては、野菜の種類と特性も参考になります。

よくある質問と実践のコツ

Q1: コンパニオンプランツは必ず効果がありますか?

効果は環境条件や栽培方法によって変わります。土壌の状態、気候、栽培管理などの要因も影響するため、自分の菜園で試しながら最適な組み合わせを見つけることが大切です。科学的研究では、バジルとトマト、マリーゴールドと野菜類の組み合わせで効果が確認されています。

Q2: コンパニオンプランツだけで害虫対策は十分ですか?

コンパニオンプランツは害虫防除の一助となりますが、それだけで完全に防げるわけではありません。定期的な観察、適切な水やり剪定などの基本的な管理と組み合わせることが重要です。

Q3: 狭いスペースでもコンパニオンプランツは実践できますか?

ベランダ・小スペースガーデニングでも十分実践可能です。プランターや鉢でトマトとバジル、ミニキャロットとラディッシュなどの組み合わせが人気です。寄せ植え・コンテナガーデンの技術を応用すれば、限られたスペースでも効果的な栽培ができます。

Q4: ハーブをコンパニオンプランツとして使う利点は?

ハーブは香りが強く、多くの害虫を忌避する効果があります。また、料理にも使えるため一石二鳥です。詳しくはハーブガーデンの作り方と活用の完全ガイドをご覧ください。

まとめ:コンパニオンプランツで豊かな菜園を

コンパニオンプランティングは、自然の力を活かした持続可能なガーデニング手法です。害虫防除、病気予防、生育促進、土壌改善など、多様な効果が期待できます。

まずは簡単な組み合わせ(トマトとバジル、ナスとショウガなど)から始めて、徐々に経験を積んでいきましょう。自分の菜園の環境に合った最適な組み合わせを見つけることで、農薬に頼らない健康的な野菜づくりが実現します。

コンパニオンプランツの実践には、ガーデニングツール・資材の適切な選択と、土づくりの基本が不可欠です。この記事で紹介した組み合わせ表を参考に、あなたの菜園でも自然と調和した栽培を楽しんでください。

参考リンク:

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