きゅうりの栽培方法と収穫量を増やすコツ
2026年2月6日

家庭菜園でのきゅうり栽培を成功させる具体的な方法を解説。整枝・摘心・水やり・追肥のタイミングなど、収穫量を2〜3倍に増やす実践的なコツを初心者にもわかりやすく紹介します。トレリス栽培で長期収穫を実現しましょう。
きゅうりの栽培方法と収穫量を増やすコツ
きゅうりは家庭菜園で人気の夏野菜の一つですが、適切な栽培管理を行うことで収穫量を大幅に増やすことができます。この記事では、初心者でも実践できるきゅうりの栽培方法と、収穫量を最大化するための具体的なコツを詳しく解説します。研究によると、適切なトレリス栽培を行うことで、地面に這わせる栽培方法と比べて2〜3倍もの収穫量が得られることが分かっています。
きゅうり栽培の基本準備
きゅうりの栽培を成功させるためには、まず適切な準備が必要です。きゅうりは連作を嫌う野菜なので、前年にきゅうりやウリ科の野菜を育てた場所は避けましょう。土づくり・堆肥・肥料の基礎知識を参考に、植え付けの2週間前までに土作りを行います。

1㎡あたり堆肥3kg、苦土石灰100g、化成肥料100gを施し、約1〜1.2m幅の畝を立てます。きゅうりは根が浅く張る特性があるため、水はけの良い土壌を心がけることが重要です。また、初心者の方は病気に強い接ぎ木苗を選ぶことで、失敗のリスクを大きく減らすことができます。接ぎ木苗は自根苗と比べて病気や連作に強く、生育も旺盛です。
詳しい家庭菜園の基本については、関連記事をご覧ください。
| 作業項目 | 実施時期 | 必要な資材・量 |
|---|---|---|
| 土作り | 植え付け2週間前 | 堆肥3kg/㎡、苦土石灰100g/㎡ |
| 元肥 | 植え付け1週間前 | 化成肥料100g/㎡ |
| 畝立て | 植え付け直前 | 幅1〜1.2m、高さ10〜15cm |
| 定植 | 4月下旬〜5月 | 苗(接ぎ木苗推奨) |
植え付けと支柱立てのポイント
きゅうりの苗を植え付ける際は、根鉢が5mm程度地表から飛び出る「浅植え」にするのがポイントです。きゅうりの根は過湿を嫌うため、浅植えにすることで根腐れを防ぎ、健全な生育を促すことができます。
植え付け後は、すぐに支柱やネットを設置しましょう。きゅうりはツルが旺盛に伸びる植物なので、高さ2m程度の支柱を立て、ネットを張ります。この支柱立ては収穫量に大きく影響します。実際の研究データでは、トレリス栽培により収穫量が2〜3倍に増加することが確認されており、家庭菜園でも実践しやすい効果的な方法です。
株間は40〜50cm程度取り、風通しを良くすることで病害虫対策にもつながります。
整枝・摘心で収穫量アップ
きゅうりの収穫量を増やすために最も重要なのが整枝(わき芽かき)と摘心です。この作業を正しく行うことで、株の勢いを維持しながら長期間の収穫が可能になります。
整枝の基本ルール:
- 株元から5節目までのわき芽と雌花はすべて摘み取る
- 6節目以降のわき芽は子づるとして伸ばす
- 子づるに雌花がついたら、その先の葉を2枚残して摘心
- 親づるがネットの先端まで届いたら摘心する
親づるを摘心すると、中段あたりから子づるが活発に出てきて、結果的に収穫量が増加します。また、親づると孫づるの収穫時期をずらすことで、株が疲れにくくなり、長期間の収穫が可能になります。剪定・整枝の技術の応用として、きゅうりにも同様の原理が当てはまります。
水やりと追肥の管理
きゅうりの成分の95%以上は水分でできており、果実の肥大には土壌の水分量が大きな役割を果たします。雌花が咲き始めたら、水切れに十分注意しましょう。特に雨の少ない時期には、夕方に通路部分にたっぷりと水をまくことで、みずみずしく美味しいきゅうりが次々と収穫できます。
追肥も収穫量を左右する重要な要素です。きゅうりは生育が早く、次々と実をつけるため、肥料を切らさないことが大切です。植え付けから2週間後を目安に1回目の追肥を行い、その後は収穫終了まで2週間ごとに追肥を続けます。
追肥のスケジュール:
- 1回目:植え付けから2週間後
- 2回目以降:2週間ごとに継続
- 1回あたりの量:化成肥料30〜50g/株
詳しい水やりの技術については、専用ガイドをご参照ください。
収穫のタイミングと方法
きゅうりは開花後7〜10日が収穫の目安です。若い実をこまめに収穫することが、多収穫・長期収穫の最大のポイントです。実を採り遅れると、あっという間に巨大化し、種を作るのに養分が使われて株の勢いが衰え、実つきが悪くなってしまいます。
健康なきゅうり株であれば、約3週間で10〜15本の実を収穫することが可能です。朝の早い時間帯に収穫すると、みずみずしさが保たれ、より美味しくいただけます。収穫適期のきゅうりは、長さ18〜20cm、太さが均一なものが理想的です。
毎日畑を観察し、収穫適期の実を見逃さないようにしましょう。こまめな収穫が、次の実をつけるエネルギーを株に与えることになります。
病害虫対策と長期栽培のコツ
きゅうりは夏野菜の中でも特に病気のリスクが高い野菜です。主な病気としては、うどんこ病、べと病、つる枯病などがあります。これらの病気を予防するためには、風通しを良くすることと、適切な整枝が重要です。

病気が発生したら、症状のひどい葉を早めに取り除き、薬剤で防除して病気の広がりを抑えます。初心者の方は、病気に強い耐病性品種を選ぶことが成功への近道です。接ぎ木苗を使用することで、病気のリスクを大幅に減らすことができます。
また、季節の園芸カレンダーを活用して、適期に適切な管理を行うことで、健全な株を維持できます。害虫対策としては、アブラムシやハダニに注意し、見つけ次第早めに対処することが大切です。
長期栽培を成功させるためには、肥切れと水切れを起こさないこと、そして若い実をこまめに収穫することが重要です。これらのポイントを押さえることで、初夏から秋口まで長期間の収穫を楽しむことができます。
まとめ:きゅうり栽培成功の5つのポイント
きゅうりの収穫量を増やすための重要なポイントをまとめます。
- 浅植えと適切な支柱立て:根鉢を5mm程度地表から出し、トレリス栽培で収量2〜3倍アップ
- 正確な整枝・摘心:株元から5節までのわき芽を摘み、親づるの摘心で子づるを活性化
- こまめな水やり:特に開花後は水切れに注意し、夕方にたっぷり水やり
- 2週間ごとの追肥:肥切れさせず、収穫終了まで定期的に追肥を継続
- 若いうちの収穫:開花後7〜10日、長さ18〜20cmで収穫し、株の勢いを維持
これらのポイントを実践することで、初心者でも健康なきゅうり株を育て、豊富な収穫を楽しむことができます。きゅうりは栽培管理次第で収穫量が大きく変わる野菜ですので、ぜひこの記事の内容を参考に、充実したきゅうり栽培にチャレンジしてみてください。
家庭菜園でのきゅうり栽培は、適切な知識と管理があれば誰でも成功させることができます。新鮮なきゅうりを自宅で収穫する喜びを、ぜひ体験してください。





