玄関を華やかに彩る寄せ植えのコツ
2026年2月6日

玄関に最適な寄せ植えの作り方を徹底解説。プランターの選び方、植物の組み合わせ方、季節ごとのおすすめ、デザインのコツまで、初心者でも失敗しない方法をご紹介します。スリラー・スピラー・フィラー技法や日々の手入れポイントも詳しく説明。
玄関を華やかに彩る寄せ植えのコツ
玄関は家の顔とも言える場所です。そこに美しい寄せ植えがあるだけで、訪れる人の心が和み、住んでいる人も毎日明るい気持ちで出入りすることができます。でも、「寄せ植えってどうやって作ればいいの?」「すぐに枯れてしまわないか心配」という声もよく聞きます。実は、いくつかのポイントを押さえるだけで、初心者でも長く楽しめる寄せ植えを作ることができるのです。
この記事では、玄関に最適な寄せ植えを作るための植物の選び方、プランターの選び方、デザインのコツ、そして季節ごとのおすすめまで、詳しく解説します。ガーデニングの基本から学びたい方は、ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドもぜひご覧ください。
玄関の環境を知ることが成功の第一歩
寄せ植えを長く楽しむためには、まず玄関の環境をしっかり把握することが重要です。日当たり、風通し、温度変化などの条件によって、適した植物は大きく異なります。
日当たりと風通しをチェック
玄関が南向きで日当たりが良い場合は、日光を好む植物が育ちやすい環境です。一方、北向きや建物の影になる玄関では、日陰でも育つ植物を選ぶ必要があります。また、風通しが良すぎる場所では土が乾きやすくなるため、水やりの頻度を増やす配慮が必要です。
寄せ植えは植物の性質(日当たり加減・水加減)を合わせることが最も重要です。日当たりが好きな植物と日陰を好む植物を一緒に植えると、どちらかがうまく育たなくなってしまいます。
地域の気候を考慮する
お住まいの地域と植物の原産地の気候が近ければ、その植物は生育に適した環境と言えます。たとえば、乾燥地帯原産の多肉植物は、湿度の高い日本の夏には注意が必要です。地域の気候に合った植物を選ぶことで、手入れの負担も軽減できます。
ガーデニングの基礎については土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドで詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
プランター選びで寄せ植えの成功が決まる
寄せ植えの成功は、プランター選びから始まります。適切なサイズと素材を選ぶことで、植物が健康に育ち、水やりの手間も大幅に減らすことができます。

サイズと深さが重要
大きめで深めのプランターを選ぶと土が乾きにくく、水やりの回数を減らせます。底が浅いと土が乾きやすく、特に夏場は一日に何度も水やりが必要になることもあります。できれば深さ20cm以上のプランターを選ぶと良いでしょう。
また、大きめのプランターは複数の植物を植えられるため、デザインの幅も広がります。玄関のスペースに合わせて、見栄えの良いサイズを選びましょう。
素材の特性を理解する
プランターの素材にはそれぞれ特徴があります。以下の表を参考に、玄関の環境と好みに合った素材を選びましょう。
| 素材 | メリット | デメリット | おすすめの環境 |
|---|---|---|---|
| 素焼き(テラコッタ) | 吸水性・通気性が高く根腐れしにくい | 重い、割れやすい、冬に凍結の恐れ | 日当たりが良い場所 |
| プラスチック | 軽い、安価、色や形が豊富 | 通気性が悪く夏は蒸れやすい | 日陰や移動が多い場所 |
| 木製 | ナチュラルな雰囲気、保温性が良い | 腐りやすい、定期的なメンテナンスが必要 | 和風やナチュラルな玄関 |
| 陶器・磁器 | デザイン性が高い、色あせしない | 重い、高価、割れやすい | 動かさない固定の場所 |
最重要ポイントは「水はけ」です。必ず底に水抜き穴があるものを選んでください。水が溜まると根腐れの原因になります。
植物選びの黄金ルール
寄せ植えで最も大切なのは、植物の性質を合わせることです。異なる性質の植物をひとつの鉢に植えてしまうと、どちらかがうまく育たなくなります。
同じ生育条件の植物を選ぶ
日当たり加減・水加減が同じ条件でよく育つもの同士の組み合わせが必要です。たとえば、毎日水やりが必要な植物と乾燥を好む植物を一緒に植えると、過湿を嫌う植物が根腐れして枯れてしまいます。
また、成長速度が大きく異なる植物を組み合わせると、成長の早い植物が他を圧倒してしまうこともあります。植物を選ぶ際は、園芸店のスタッフに相談するのも良い方法です。
初心者が陥りやすい失敗
初心者にありがちなのが、鉢の中に植物を詰め込みすぎてしまうことです。植物は成長するため、植えたときに少し余裕を持たせるのがコツです。窮屈に植えると、根が張れずに成長が妨げられます。
また、見た目の美しさだけで選んでしまい、育て方が全く異なる植物を組み合わせてしまうケースもあります。購入前に必ず育て方のタグを確認しましょう。
病害虫対策についてさらに詳しく知りたい方は、病害虫対策と防除の完全ガイドをご参照ください。
デザインのコツ:主役と脇役を決める
見応えのある寄せ植えを作るには、主役の花を決めてから、それを引き立てる脇役やリーフ類を選ぶのがコツです。この考え方はプロのガーデナーも実践しています。

スリラー・スピラー・フィラー技法
海外のガーデナーがよく使う「スリラー・スピラー・フィラー」という技法があります。これは、以下の3つの役割を持つ植物を組み合わせる方法です。
- スリラー(Thriller): 縦に伸びる主役の植物。視線を引きつける中心的な存在
- スピラー(Spiller): 垂れ下がるように育つ植物。プランターの縁から流れるように配置
- フィラー(Filler): 隙間を埋める植物。主役を引き立てながら全体をまとめる
たとえば、スリラーには背の高いコリウスやコルジリネ、スピラーにはアイビーやペチュニア、フィラーにはアリッサムやロベリアなどを組み合わせると、立体感のある美しい寄せ植えになります。
リーフ類を上手に使う
リーフ類は主役の花を引き立てる名バイプレイヤーです。花だけでなく、シルバーリーフやカラーリーフを加えることで、寄せ植え全体に深みと変化が生まれます。
リーフ使いが上手になれば、寄せ植えの名手になれると言っても過言ではありません。ヒューケラ、ヘデラ、ラミウムなどのリーフ類は、花が終わった後も長く楽しめるのでおすすめです。
より詳しいガーデンデザインについては、造園・ガーデンデザインの基本と実践ガイドをご覧ください。
季節ごとのおすすめ寄せ植え
玄関の寄せ植えは季節ごとに植え替えると、一年中変化を楽しめます。それぞれの季節に適した植物を選ぶことで、手入れも楽になります。

春の寄せ植え
春は女性らしいピンク系の寄せ植えがおすすめです。パンジー、ビオラ、プリムラ、ネメシアなどの一年草を中心に、ヘデラやアリッサムを組み合わせると華やかになります。春は植物の生育が良い季節なので、初心者にも挑戦しやすい時期です。
夏の寄せ植え
夏はさわやかなブルー系や白系の寄せ植えで涼しげな雰囲気を演出しましょう。ペチュニア、トレニア、ブルーサルビア、インパチェンスなどが人気です。ただし、夏の7月中旬~8月の植え付けは避けるべきです。気温が高く、植え付けたばかりの植物が根を張る前に水切れを起こしやすいためです。
秋の寄せ植え
秋は原色の紅葉を引き立たせるような寄せ植えがおすすめです。コスモス、ガーデンマム、ケイトウ、ジニアなどの秋らしい花に、カラーリーフを組み合わせると深みが出ます。秋は気温が安定しているため、植え付けに適した季節です。
冬の寄せ植え
冬は暖かい気持ちになる暖色系寄せ植えで玄関を彩りましょう。パンジー、ビオラ、ガーデンシクラメン、葉牡丹などが寒さに強くおすすめです。冬はあまり成長しないので、植え付け時にある程度密に植えても大丈夫です。
季節ごとのガーデニングについては、季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドで詳しく紹介しています。
日々の手入れで長く楽しむ
寄せ植えを長く美しく保つには、日々の適切な手入れが欠かせません。基本的なポイントを押さえておけば、初心者でも十分に管理できます。

水やりのタイミング
水やりは基本的に「土の表面が乾いたらたっぷりと」が原則です。プランターの底から水が流れ出るまでしっかりと与えましょう。夏場は朝と夕方の涼しい時間帯に、冬場は午前中の暖かい時間帯に水やりするのがベストです。
過湿も乾燥も植物にはストレスとなります。土の状態を毎日チェックする習慣をつけましょう。
花がら摘みの重要性
花がらをこまめに摘み取ると長く楽しめ、病害虫の予防にもなります。花が終わった後に放置すると見た目が悪くなるだけでなく、カビや病気の原因になります。定期的に摘み取ることで、次の花も咲きやすくなります。
また、枯れた葉や茎もこまめに取り除きましょう。風通しが良くなり、病害虫の発生を防ぐことができます。
肥料の与え方
寄せ植えは限られた土の中で複数の植物が育つため、肥料が不足しがちです。月に1~2回程度、液体肥料を与えると元気に育ちます。特に花が咲く時期は栄養を多く消費するため、適切な肥料が必要です。
ただし、与えすぎは逆効果です。肥料の説明書に従って、適量を守りましょう。
剪定技術についてさらに学びたい方は、剪定・整枝の技術完全ガイドをご参照ください。
よくある失敗とその対策
初心者が寄せ植えでよく経験する失敗とその対策を知っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
失敗1:すぐに枯れてしまう
原因の多くは、水やりの過不足や植物の性質の不一致です。前述のように、同じ生育条件の植物を選び、適切な水やりを心がけましょう。また、植え付け直後は特に注意が必要です。根がまだ張っていないため、乾燥しやすい状態です。
失敗2:見た目がバラバラになる
成長速度の異なる植物を組み合わせると、時間とともにバランスが崩れます。特に成長の早いツル性植物は、他の植物を覆ってしまうことがあります。定期的に剪定して、バランスを保ちましょう。
失敗3:病害虫が発生する
密植しすぎたり、風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなります。適度な間隔を保ち、枯れた葉や花がらをこまめに取り除くことが予防になります。発見したら早めに対処することが大切です。
失敗4:色の組み合わせがうまくいかない
色の選び方に迷ったら、同系色でまとめるか、補色の関係(青とオレンジ、紫と黄色など)を意識すると失敗しにくいです。また、白や銀葉のリーフを加えることで、どんな色とも調和しやすくなります。
まとめ:玄関を彩る寄せ植えを楽しもう
玄関の寄せ植えは、家の印象を大きく変える素敵なアイテムです。環境を理解し、適切なプランターと植物を選び、基本的な手入れを続けることで、初心者でも美しい寄せ植えを長く楽しむことができます。
最初は小さなプランター1つから始めて、慣れてきたら複数のプランターを組み合わせたり、大型のコンテナに挑戦したりするのも良いでしょう。季節ごとに植え替えることで、一年中変化を楽しめるのも寄せ植えの魅力です。
ぜひこの記事のコツを参考に、あなたの玄関を華やかに彩る寄せ植えづくりに挑戦してみてください。毎日の暮らしがより豊かで楽しいものになるはずです。
小スペースでのガーデニングについては、ベランダ・小スペースガーデニングの完全ガイドも参考になります。また、多年草を取り入れたい方は一年草・季節の花の育て方完全ガイドもぜひご覧ください。





