ハーブの寄せ植えキッチンガーデンの作り方
2026年2月6日

ベランダや小スペースでも始められるハーブの寄せ植えキッチンガーデン。バジル、ローズマリー、タイムなど料理に使えるハーブの選び方、相性の良い組み合わせ、植え付け手順、日々の管理方法を詳しく解説。初心者でも失敗しないコツと、収穫したハーブの活用法まで完全ガイド。
ハーブの寄せ植えキッチンガーデンの作り方
キッチンガーデンとは、料理に使えるハーブや野菜を栽培する実用的な庭のことです。特にハーブの寄せ植えは、限られたスペースでも多様な香りと味わいを楽しめる、魅力的なガーデニングスタイルです。ベランダや玄関先でも始められるハーブのコンテナガーデンは、新鮮な食材を手軽に収穫できるだけでなく、緑あふれる癒しの空間を作り出します。
本記事では、初心者でも成功できるハーブの寄せ植えキッチンガーデンの作り方を、基礎知識から実践的なテクニックまで詳しく解説します。料理に活用できる実用性と、見た目の美しさを両立させた、あなただけのキッチンガーデンを作りましょう。
ハーブの寄せ植えキッチンガーデンとは
ハーブの寄せ植えキッチンガーデンは、料理に使えるハーブを複数種類組み合わせて栽培する、実用的で美しいガーデニングスタイルです。コンテナや鉢を使って栽培するため、庭がない住環境でも手軽に始められます。

キッチンガーデンの最大の魅力は、必要なときに必要なだけ新鮮なハーブを収穫できることです。市販のハーブと比べて香りが豊かで、栄養価も高く、何より経済的です。コンテナ栽培されたハーブは、店で買うハーブよりも安価で味も良く、長持ちします。
また、寄せ植えにすることで少しずつたくさんの種類を収穫できるため、料理のバリエーションが広がります。バジル、ローズマリー、タイム、パセリなど、よく使うハーブを組み合わせれば、イタリアン、フレンチ、和食など様々な料理に対応できる実用的なキッチンガーデンが完成します。
キッチンガーデンのメリット
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 新鮮さ | 使う直前に収穫できるため、香りと栄養価が最高の状態 |
| 経済性 | 一度植えれば繰り返し収穫でき、スーパーで買うより大幅に節約 |
| 無農薬栽培 | 自分で育てるため、安全性の高い無農薬ハーブが手に入る |
| 省スペース | ベランダや小スペースでも栽培可能 |
| 癒し効果 | 緑と香りに囲まれた癒しの空間が日常に加わる |
| 学びと楽しみ | 植物の成長を観察し、育てる喜びを味わえる |
キッチンガーデンに最適なハーブの選び方
ハーブ選びは寄せ植えキッチンガーデン成功の鍵です。重要なのは、性質や生育環境が似ているハーブを組み合わせることです。乾燥を好むハーブと湿度を好むハーブを一緒に植えると、どちらかが弱ってしまいます。

料理に使いやすいおすすめハーブ
料理に使いやすく、初心者でも育てやすいハーブをご紹介します。
乾燥を好むハーブ(地中海原産)
- ローズマリー: 肉料理やパン作りに最適。耐寒性が強く丈夫
- タイム: 香り高く、煮込み料理やハーブティーに活躍
- オレガノ: イタリアン料理に欠かせない。ピザやパスタに
- セージ: 肉の臭み消しや詰め物料理に使用
適度な水分を好むハーブ
- バジル: トマトと相性抜群。イタリアン料理の定番
- パセリ: 栄養価が高く、様々な料理の彩りに
- チャイブ: ネギに似た風味で、薬味として活躍
- コリアンダー(パクチー): エスニック料理に欠かせない
半日陰でも育つハーブ
- ミント: 繁殖力が強いため、単独で育てるのがおすすめ
- レモンバーム: 爽やかな香りでハーブティーに最適
- チャービル: フレンチパセリとも呼ばれ、繊細な風味
相性の良い組み合わせ例
| 組み合わせテーマ | おすすめハーブ | 特徴 |
|---|---|---|
| イタリアンセット | バジル、オレガノ、イタリアンパセリ、タイム | パスタやピザに使える定番の組み合わせ |
| 地中海セット | ローズマリー、タイム、オレガノ、セージ | 乾燥を好み、管理が楽。肉料理に最適 |
| フレッシュハーブセット | バジル、パセリ、チャイブ、ディル | 様々な料理に少しずつ使える |
| ハーブティーセット | レモンバーム、ミント、カモミール | リラックス効果のあるお茶が楽しめる |
寄せ植えキッチンガーデンの作り方(ステップバイステップ)
準備するもの
- コンテナ(鉢): 深さ20cm以上、底穴付き
- 培養土: ハーブ用または野菜用の水はけの良い土
- 鉢底石: 排水性を高めるため
- ハーブ苗: 3〜5種類(相性の良い組み合わせで)
- ラベル: 品種名を記録用
- じょうろ: 水やり用
植え付け手順
1. 最適な時期を選ぶ
ハーブの寄せ植えを始めるのに最適な時期は、3月下旬〜4月上旬の春先、または残暑の落ち着いた10月ごろの秋です。この時期は気温が穏やかで、ハーブが根を張りやすく、成長が安定します。

2. コンテナの準備
鉢底に鉢底石を2〜3cm敷き詰め、水はけを良くします。次に培養土をコンテナの7〜8割程度まで入れます。
3. レイアウトを決める
植え付ける前に、苗をポットのまま配置してバランスを確認します。背の高いハーブを後方(壁側)に、低いハーブを前方に配置すると見栄えが良くなります。
4. 植え付け
苗をポットから取り出し、根を軽くほぐします。株間を5〜10cm程度開けて植え付けることが重要です。詰め込みすぎると風通しが悪くなり、病気の原因になります。
5. 水やり
植え付け後、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。これで土と根がしっかり密着します。
置き場所の選び方
ハーブの多くは日当たりの良い場所を好みます。目安として、1日5時間以上、遮るものがなくよく日が当たる場所に置きましょう。
- 南向きのベランダ: 最も理想的
- 東向きまたは西向き: 午前中または午後に日が当たれば問題なし
- 北向き: ミント、レモンバーム、チャービルなど半日陰でも育つハーブを選ぶ
また、風通しの良い場所も重要です。空気が循環することで病害虫の発生を防ぎ、健康的に育ちます。
日々の管理とお手入れのコツ
水やりの基本
ハーブの水やりは「表土が乾いたらたっぷり与える」が基本です。毎日決まった時間に水をやるのではなく、土の状態を観察してから水やりするのがポイントです。

- 春・秋: 2〜3日に1回程度
- 夏: 1日1〜2回(朝夕の涼しい時間に)
- 冬: 週1〜2回程度
地中海原産のローズマリーやタイムは乾燥に強いため、水のやりすぎに注意しましょう。一方、バジルやパセリは適度な湿度を好むため、乾燥させすぎないよう気をつけます。
肥料の与え方
ハーブは基本的に肥料をあまり必要としません。むしろ、肥料を与えすぎると香りが弱くなることがあります。
バジルなど葉を多く収穫するハーブは、少し多めの肥料で葉の成長を促すと良いでしょう。
収穫のコツ
ハーブはこまめに収穫することで、より茂って成長します。以下のポイントを押さえましょう。
- 朝の収穫: 香りの成分が最も濃い時間帯
- 先端を摘む: 脇芽が出て株が充実します
- 花芽を摘む: 花が咲くと葉の成長が止まるため、料理用なら花芽は早めに摘む
- 必要な分だけ: 一度に大量収穫せず、使う分だけこまめに収穫
病害虫対策
無農薬栽培の場合、日々の観察と早期発見が重要です。
主な害虫と対策
- アブラムシ: 見つけたら水で洗い流す。テントウムシを味方に
- ハダニ: 葉裏に霧吹きで水をかける。乾燥を防ぐ
- ヨトウムシ: 夜間に食害。見つけ次第捕殺
予防として、風通しを良くする、過密を避ける、水はけを良くすることが大切です。病害虫対策の基本を押さえておきましょう。
注意すべきハーブと失敗しないポイント
ミントは単独栽培が基本
ミントは繁殖力が特に強く、寄せ植えすると他のハーブを弱らせてしまう可能性があります。地下茎で広がるため、気づくと他の植物のスペースを占領してしまいます。ミントは別の鉢で単独栽培するのがおすすめです。
ラベンダーは寄せ植えに不向き
ラベンダーは高温多湿を嫌うため、他の植物と一緒に植えると水やりの調整が難しくなります。特に日本の夏の環境では、ラベンダーだけ特別な管理が必要になるため、単独栽培が無難です。
失敗しないための5つのポイント
- 相性を重視: 乾燥を好むハーブと湿気を好むハーブを混ぜない
- 詰め込みすぎない: 株間を適度に開けて風通しを確保
- 日当たり確認: 各ハーブの日照要求を確認してから配置
- 水やりの観察: 土の状態を見て判断。ルーティン化しない
- 無農薬苗を選ぶ: 食用にする場合、安全性の高い苗を選ぶ
収穫したハーブの活用法
フレッシュハーブの保存方法
収穫したハーブは鮮度が命です。以下の方法で保存しましょう。
- 短期保存(数日): 水を入れたコップに挿し、冷蔵庫で保存
- 中期保存(1週間): 湿らせたキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて冷蔵
- 長期保存: 乾燥させてドライハーブに。または刻んで冷凍保存
料理での活用例
バジル
- カプレーゼ、パスタ、ピザのトッピング
- バジルペースト(ジェノベーゼソース)
- トマト料理全般
ローズマリー
- ローストチキン、ラム肉のグリル
- フォカッチャやパン作り
- ハーブオイル、ハーブビネガー
タイム
- 煮込み料理(シチュー、ポトフ)
- 魚料理の臭み消し
- ハーブティー
パセリ
- 料理の彩り、仕上げのトッピング
- タブーリ(中東のサラダ)
- スムージーやジュース
ハーブティーとしての楽しみ方
フレッシュハーブティーは、乾燥ハーブとは違った爽やかな香りが楽しめます。
- ハーブを洗って水気を切る
- ティーポットに適量(ドライの2〜3倍)入れる
- 熱湯を注いで3〜5分蒸らす
- カップに注いでそのまま、またはハチミツを加えて飲む
レモンバーム、ミント、カモミールはハーブティーに最適です。
まとめ:あなただけのキッチンガーデンを育てよう
ハーブの寄せ植えキッチンガーデンは、限られたスペースでも豊かな緑と香りを楽しめる、実用的で美しいガーデニングです。最初は小規模から始めて、徐々に種類を増やしていくのがおすすめです。
成功の秘訣は、相性の良いハーブを選ぶこと、適度な株間を保つこと、そして日々の観察を怠らないことです。植物の成長を見守りながら、新鮮なハーブを料理に活かす喜びは、何物にも代えがたい体験となるでしょう。
ベランダや玄関先の小さなスペースから、あなただけのキッチンガーデンを始めてみませんか。緑に囲まれた暮らしと、摘みたてのハーブが彩る食卓が、日々の生活をより豊かにしてくれます。
より本格的な家庭菜園に挑戦したい方や、コンテナガーデン全般に興味がある方は、関連記事もぜひご覧ください。ハーブと野菜を組み合わせたポタジェガーデンなど、さらに広がる可能性が待っています。





