園芸用土の種類と最適な配合レシピ
2026年2月6日

園芸用土の種類(赤玉土・鹿沼土・腐葉土など)と最適な配合レシピを徹底解説。草花・野菜・観葉植物・多肉植物など植物別の配合比率、培養土の作り方、古い土の再生方法まで、初心者から上級者まで役立つ実践的な土づくりの知識をプロが詳しく紹介します。
園芸用土の種類と最適な配合レシピ
ガーデニングや家庭菜園の成功において、土選びは最も重要な要素の一つです。植物が健康に育つためには、適切な排水性、保水性、通気性を備えた土が必要不可欠です。本記事では、園芸用土の種類から最適な配合レシピまで、初心者から上級者まで役立つ実践的な知識を徹底解説します。土づくりの基礎についても併せて学ぶことで、より深い理解が得られます。
園芸用土の基礎知識:3つの分類を理解する
園芸用土は「基本用土」「補助用土」「培養土」の3つに分類されます。この分類を理解することが、適切な土づくりの第一歩となります。詳しくは住友化学園芸の基礎知識ガイドで解説されています。
基本用土は、土壌の主体となる材料で、赤玉土や鹿沼土などが含まれます。これらは単独でも使用できますが、多くの場合は他の用土と混合して使用します。基本用土は土全体の50~70%を占めることが一般的で、植物の根を支え、水分や養分を保持する役割を果たします。
補助用土は、基本用土の性質を改善するために加える材料です。バーミキュライトやパーライト、軽石などが代表的で、通気性や排水性を向上させたり、保水性を高めたりする目的で使用されます。補助用土は通常、土全体の10~30%程度の割合で配合します。
培養土は、基本用土と補助用土、さらに肥料や石灰などを適切な比率で配合し、特定の植物の栽培に最適化された状態の土です。市販の培養土は初心者にも使いやすく、すぐに植え付けができるように調整されています。ガーデニング初心者の方は、まず市販の培養土から始めるのがおすすめです。
園芸用土を選ぶ際の基本原則として、植物の種類や栽培環境に応じて適切な配合を選ぶことが重要です。多湿を好む植物には保水性の高い配合を、乾燥を好む植物には排水性の高い配合を選びましょう。
主要な園芸用土の種類と特性比較
以下の表は、主要な園芸用土の特性を比較したものです。土選びの参考にしてください。
| 用土名 | 分類 | 通気性 | 排水性 | 保水性 | 保肥性 | pH | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 赤玉土 | 基本 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 弱酸性 | 万能・基本配合 |
| 鹿沼土 | 基本 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ | 酸性 | ツツジ・ブルーベリー |
| 腐葉土 | 補助 | ○ | ○ | ◎ | ◎ | 弱酸性 | 土壌改良・有機質補給 |
| バーミキュライト | 補助 | ○ | △ | ◎ | ◎ | 中性 | 保水性向上・種まき |
| パーライト | 補助 | ◎ | ◎ | △ | △ | 中性 | 排水性改善・軽量化 |
| 軽石 | 補助 | ◎ | ◎ | △ | △ | 中性 | 鉢底石・排水層 |
| ピートモス | 補助 | ○ | ○ | ◎ | ○ | 酸性 | 酸性土壌・保水性向上 |
◎=非常に優れる、○=優れる、△=やや劣る
この表を見ると、赤玉土がバランスに優れた万能用土であることがわかります。HORTIの園芸用土解説でも、赤玉土を基本とした配合が推奨されています。
主要な基本用土の種類と特徴
赤玉土:園芸用土の定番
赤玉土は、日本の園芸において最もポピュラーな基本用土です。関東ローム層から採取される火山灰土で、通気性・排水性・保水性・保肥性のバランスに優れているため、ほとんどすべての植物栽培に使用できます。
粒のサイズによって小粒(1~3mm)、中粒(3~6mm)、大粒(6mm以上)に分類され、植物や用途に応じて使い分けます。小粒は観葉植物や多肉植物、中粒は一般的な草花や野菜、大粒は鉢底石として利用されることが多いです。
赤玉土は弱酸性(pH6.0~6.5)で、多くの植物に適した酸度を持っています。また、微生物が活動しやすい環境を作り出すため、有機物の分解が促進され、肥料の効果も高まります。ただし、時間の経過とともに粒が崩れて目詰まりを起こすことがあるため、定期的な植え替えが推奨されます。
鹿沼土:酸性を好む植物に最適
鹿沼土は、栃木県鹿沼地方で産出される軽石状の用土です。黄色から淡黄色の色をしており、赤玉土と比べて軽く、粒は崩れやすい性質があります。
最大の特徴は、pH4.0~5.0という強い酸性を示すことです。この性質により、酸性土壌を好むツツジ、サツキ、ブルーベリーなどの栽培に特に適しています。通気性と保水性に優れており、水はけを良くしながらも適度な水分を保持できます。
鹿沼土を使用する際の注意点として、アルカリ性を好む植物には適さないこと、粒が崩れやすいため排水性が徐々に低下することが挙げられます。また、軽いため強風時に飛散しやすく、マルチングなどの対策が必要な場合があります。
腐葉土:有機質の供給源
腐葉土は、落ち葉が微生物によって分解された有機質土壌改良材です。厳密には基本用土ではなく補助用土に分類されることもありますが、その重要性から基本用土として扱われることも多い材料です。
腐葉土の主な役割は、土壌の保水性と通気性の改善、そして有機質の供給です。土に混ぜることで土壌がふかふかになり、根の張りが良くなります。また、微生物の活動を活性化させ、植物が養分を吸収しやすい環境を作り出します。
良質な腐葉土の見分け方として、黒褐色で適度な湿り気があり、手で握ると形が保たれるが軽く崩れる程度の状態が理想的です。完全に発酵していないものは、アンモニアガスなどが発生して根を傷める可能性があるため注意が必要です。
主要な補助用土の種類と特徴
バーミキュライト:保水性と保肥性の向上
バーミキュライトは、蛭石(ひるいし)を高温処理して作られる人工の軽量多孔質資材です。非常に軽く、主として保水力や保肥力を増す目的で他の用土に加えられます。

バーミキュライトは無菌で清潔なため、種まきや挿し木に適しています。水分を吸収すると膨張し、乾燥すると収縮する性質があり、土壌の物理性を改善します。また、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを含んでおり、これらが徐々に溶け出すことで植物の成長を助けます。
使用上の注意点として、過度に加えすぎると水はけが悪くなり、根腐れの原因となることがあります。一般的には、土全体の10~20%程度の配合が適切です。また、粉塵を吸い込まないよう、取り扱い時にはマスクの着用が推奨されます。
パーライト:排水性と通気性の改善
パーライトは、真珠岩などのガラス質の火山岩を高温処理して作る非常に軽い粒状の人工砂礫です。白色で多孔質の構造を持ち、通気性と排水性に富むため、粘質土などの改良に適しています。
パーライトの最大の利点は、土壌を軽量化しながら排水性を大幅に向上させることができる点です。これにより、ベランダガーデニングなど、軽量な土が求められる場面で特に重宝します。また、化学的に安定しており、pH値に影響を与えないため、様々な植物に使用できます。
ただし、保水性はほとんどないため、単独での使用は避け、必ず保水性のある材料と組み合わせて使用します。また、非常に軽いため、表面に置くと風で飛散しやすく、土の上層部よりも混ぜ込んで使用することが推奨されます。
軽石:排水性重視の用途に
軽石は、火山の噴火によって形成された多孔質の火山岩です。水よりも軽く、表面にたくさんの穴が開いていることから、通気性と水はけに優れており、ラン類の栽培や鉢底石として園芸でよく使われます。
軽石の粒の大きさは様々で、細粒から大粒まで用途に応じて選択できます。細粒の軽石は土に混ぜ込んで排水性を高めるために使用され、大粒のものは鉢底石として使用されることが多いです。庭木の植栽時には、土壌改良材として混ぜ込むこともあります。
軽石は化学的に安定しており、腐食しないため半永久的に使用できます。また、洗浄して繰り返し使えるという経済的なメリットもあります。ただし、保水性や保肥性はほとんどないため、他の資材との組み合わせが必須です。
植物別:最適な配合レシピ一覧
一般的な草花・野菜用の基本配合
最も汎用性の高い基本配合は、赤玉土(中粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1の比率です。この配合に、用土10リットルあたり苦土石灰を小さじ2杯程度、緩効性化成肥料を適量加えます。AGRI PICKの培養土作り方ガイドでも、同様の配合が推奨されています。

この配合は、通気性、排水性、保水性のバランスが良く、家庭菜園での野菜栽培や季節の花の栽培に幅広く使用できます。初心者の方は、まずこの基本配合から始めることをおすすめします。
さらに詳しい配合として、野菜の種類別に調整することも可能です。ナスやトマトなどの果菜類には、黒土5:腐葉土3:バーミキュライト2の配合が適しています。葉菜類には、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1に加えて、堆肥を1割ほど追加すると良好な生育が期待できます。
観葉植物・多肉植物用の配合
観葉植物には、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2の配合が適しています。観葉植物は過湿を嫌うものが多いため、やや排水性を重視した配合にします。
多肉植物やサボテンには、さらに排水性を高めた配合が必要です。赤玉土(小粒)4:鹿沼土2:軽石2:川砂2の配合が推奨されます。多肉植物は乾燥に強く過湿に弱いため、水はけの良さが最優先となります。
室内で育てる観葉植物の場合、清潔さも重要な要素です。腐葉土の代わりにピートモスやココヤシファイバーを使用することで、虫の発生を抑制できます。また、表面を化粧砂や赤玉土の小粒で覆うことで、コバエの発生を防ぐことができます。
酸性土壌を好む植物用の配合
ツツジ、サツキ、ブルーベリーなど酸性土壌を好む植物には、鹿沼土7:ピートモス2:軽石1の配合が適しています。この配合はpH4.5~5.5程度の酸性を維持し、これらの植物が好む環境を作り出します。
ブルーベリー栽培の場合は、さらに酸性度を高めるため、鹿沼土6:ピートモス4の配合も使用されます。ピートモスは酸性が強く、保水性にも優れているため、ブルーベリーの栽培に最適です。ただし、ピートモスは一度乾燥すると水を吸いにくくなるため、常に適度な湿り気を保つことが重要です。
これらの植物を育てる際は、定期的にpH測定を行い、必要に応じて硫黄粉などで酸度を調整します。また、アルカリ性の水道水を使用している地域では、雨水を使用するか、水にクエン酸を少量加えることでpH調整ができます。
バラ・果樹用の特別配合
バラは肥料を好む植物なため、やや肥沃な配合が適しています。赤玉土(中粒)4:腐葉土3:堆肥2:パーライト1の配合に、元肥として有機肥料や緩効性化成肥料を加えます。
果樹の鉢栽培には、赤玉土(中粒)5:腐葉土3:堆肥2の配合が基本です。果樹は根が深く張るため、排水性を確保しながらも保水性と保肥性を高めた配合が必要です。鉢底には必ず大粒の軽石や鉢底石を敷き、根腐れを防ぎます。
庭植えの果樹の場合は、植穴を深さ・幅ともに60cm以上掘り、掘り上げた土に対して3割程度の腐葉土や堆肥を混ぜ込みます。粘土質の土壌では、さらにパーライトや軽石を加えて排水性を改善します。
ハーブ用の配合レシピ
ハーブは原産地によって好む土壌が異なります。地中海原産のラベンダー、ローズマリー、タイムなどは、赤玉土(小粒)5:腐葉土2:軽石2:川砂1の水はけの良い配合が適しています。
一方、バジル、ミント、パセリなど水を好むハーブには、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2の保水性をやや高めた配合が向いています。ハーブ栽培では、過肥よりも適度な痩せ地の方が香りが強くなることが多いため、元肥は控えめにします。
複数のハーブを寄せ植えする場合は、水やりの頻度が似たものを組み合わせることが重要です。水を好むハーブと乾燥を好むハーブを同じ鉢に植えると、どちらかが枯れてしまう原因となります。
培養土の作り方:実践ステップガイド
必要な材料と道具の準備
培養土を自作する際に必要な材料は、基本用土(赤玉土、鹿沼土など)、補助用土(腐葉土、バーミキュライト、パーライトなど)、そして肥料(緩効性化成肥料、有機肥料)と石灰(苦土石灰、消石灰)です。Hyponexの培養土ガイドでは、具体的な作り方が詳しく解説されています。

必要な道具としては、大きめのバケツやタライ(混合用)、スコップまたは移植ゴテ、ふるい(粒度の調整用)、計量カップまたは計量スコップ、防塵マスク、ゴム手袋が挙げられます。屋外で作業できるスペースがあると理想的ですが、ベランダでも十分に作業可能です。
材料の購入時には、袋に記載されている粒のサイズや品質表示を確認しましょう。特に赤玉土は硬質のものを選ぶと、粒が崩れにくく長持ちします。また、一度に大量に作る場合は、ホームセンターの大袋を利用すると経済的です。
配合の手順とコツ
培養土の配合は、乾いた状態で行うのが基本です。まず、大きめのバケツやタライに各材料を計量して入れます。目分量ではなく、計量カップやスコップで正確に量ることで、毎回同じ品質の土を作ることができます。
材料を入れたら、スコップでよく混ぜ合わせます。この時、底から掘り起こすように混ぜることで、均一な配合になります。粉塵が舞いやすいため、必ずマスクを着用し、風の強い日は避けましょう。Grimoの培養土3つの配合法では、混合のポイントが解説されています。
混合が終わったら、苦土石灰を加えてさらに混ぜます。石灰の量は、用土10リットルに対して10~20g(大さじ1~2杯)が目安です。最後に緩効性化成肥料を適量(用土10リットルに対して20~30g程度)混ぜ込みます。
配合した土は、すぐには使わず、1~2週間程度寝かせます。この期間に石灰が中和され、土壌微生物が活性化します。保管時は、ビニールシートで覆い、適度な湿り気を保つようにします。
培養土の品質チェック方法
作成した培養土の品質を確認する簡単な方法として、まず手で握ってみることです。適度に湿らせた土を手で握り、軽く指で押すと崩れる程度が理想的です。握っても固まらない場合は保水性が不足しており、固く固まってしまう場合は粘土質が多すぎます。
排水性のチェックは、小さなポットに土を入れ、上から水をかけることで確認できます。水が表面に溜まらずスムーズに染み込み、底穴から適度に排水される状態が良好です。水が染み込みにくい場合は、パーライトや軽石を追加します。
pH値の測定も重要です。市販のpH測定キットや土壌酸度計を使用して、栽培する植物に適したpH範囲にあるか確認します。一般的な草花や野菜はpH6.0~6.5が適しています。pHが高すぎる場合は硫黄粉、低すぎる場合は石灰を追加して調整します。
用土管理と再利用の方法
古い土の再生方法
使用済みの土は、適切に処理すれば再利用が可能です。まず、鉢から土を取り出し、根や枯れた葉などの有機物を取り除きます。大きなふるいを使うと効率的に作業できます。

次に、土を薄く広げて天日干しにします。夏場なら1週間程度、冬場なら2週間程度しっかりと日光に当てることで、土壌病原菌や害虫を減らすことができます。さらに確実に消毒したい場合は、黒いビニール袋に土を入れて密閉し、真夏の直射日光に数日間当てる太陽熱消毒が効果的です。
消毒した土には、新しい赤玉土を3~4割程度、腐葉土を2割程度混ぜて更新します。さらに苦土石灰と緩効性肥料を適量加えることで、新しい培養土として使用できます。完全に新しい土にする必要はなく、適切に更新すればコストを抑えながら良質な土を維持できます。
土壌改良のタイミングと方法
庭や菜園の土壌改良は、季節の変わり目、特に春の植え付け前と秋の植え替え時期が最適です。季節の園芸カレンダーに従って計画的に行うことで、効率的な土づくりができます。
土壌改良の基本は、有機物の投入です。堆肥や腐葉土を1平方メートルあたり5~10kg程度鋤き込むことで、土壌の物理性と化学性が改善されます。粘土質の土壌には、さらにパーライトや軽石、川砂を加えて排水性を高めます。
芝生や庭木の周辺では、根を傷めないよう表層に堆肥を施すマルチングが効果的です。深く耕す必要がある場合は、休眠期に行うことで植物へのダメージを最小限に抑えられます。
保管と品質維持のポイント
配合した培養土や未使用の用土は、適切に保管することで品質を維持できます。直射日光を避け、風通しの良い場所に保管します。完全に乾燥させず、適度な湿り気を保つことで、微生物の活性が維持されます。
保管容器としては、通気性のあるバケツやプランター、麻袋などが適しています。完全に密閉すると嫌気性菌が繁殖して悪臭の原因となるため、蓋は軽く乗せる程度にします。ビニール袋で保管する場合は、数か所に穴を開けて通気性を確保します。
長期保管した土を使用する前には、必ず状態を確認します。カビ臭がする場合や、白いカビが発生している場合は、天日干しをしてから使用します。また、虫が発生していないか、異物が混入していないかも確認し、必要に応じて篩にかけます。
よくある失敗と対策
水はけが悪くなる原因
土の水はけが悪くなる最も一般的な原因は、細かい粒子が多すぎることです。特に赤玉土は時間とともに粒が崩れて微塵(みじん)になり、土の隙間を埋めてしまいます。これを防ぐには、植え替え時に必ず微塵を洗い流すか、ふるいで取り除くことが重要です。

腐葉土や堆肥の過剰な配合も水はけ悪化の原因となります。有機物は土壌改良に有効ですが、30%を超えると団粒構造が崩れ、べたつきやすくなります。適切な配合比率を守り、必ずパーライトや軽石などの排水性を高める資材を組み合わせましょう。
すでに水はけが悪くなった鉢植えの対策として、土の表面を軽く耕して通気性を改善する、鉢底石を追加する、水やりの頻度を減らすなどがあります。根本的な解決には、新しい土に植え替えることが最も確実です。
栄養不足・過多のサイン
葉が黄色くなり、成長が遅い場合は栄養不足のサインです。特に窒素不足では下葉から黄変が始まります。この場合、液体肥料で速効性の栄養補給を行うか、緩効性肥料を土の表面に追肥します。
逆に、葉が濃い緑色で柔らかく、徒長している場合は肥料過多の可能性があります。特に窒素が多すぎると、茎葉ばかりが茂り、花や実がつきにくくなります。肥料過多の場合は、水やりの回数を増やして肥料成分を洗い流すか、新しい土に植え替えます。
病害虫対策の観点からも、適切な栄養管理は重要です。肥料バランスが崩れると植物の抵抗力が低下し、病気や虫の被害を受けやすくなります。定期的に植物の状態を観察し、早期に対処することが大切です。
pH値の調整が必要なケース
植物が順調に育たない原因の一つに、土壌pHの不適合があります。ほとんどの植物はpH6.0~7.0の弱酸性から中性を好みますが、実際の土壌はこの範囲から外れていることがあります。
pHが高すぎる(アルカリ性に傾いている)場合、鉄やマンガンなどの微量要素が吸収されにくくなり、葉が黄色くなる(クロロシス)症状が現れます。対策として、硫黄粉や硫安を施用してpHを下げるか、ピートモスを混ぜ込みます。
pHが低すぎる(酸性に傾きすぎている)場合は、苦土石灰や消石灰を施用します。ただし、石灰類は一度に大量に施用すると急激にpHが変化して根を傷めるため、少量ずつ様子を見ながら調整します。石灰施用後は最低でも1~2週間空けてから植え付けを行います。
まとめ:最適な土づくりで植物を健康に育てる
園芸用土の選択と配合は、植物栽培の成否を左右する重要な要素です。本記事で解説した基本用土、補助用土、培養土の特性を理解し、栽培する植物に最適な配合を選ぶことが成功への第一歩となります。
初心者の方は、まず市販の培養土から始め、慣れてきたら本記事で紹介した基本配合(赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1)を試してみることをおすすめします。この基本配合をマスターすれば、植物の種類に応じて応用することができるようになります。
土づくりは一度学べば長く活用できる技術です。適切な土壌管理と定期的なメンテナンスを行うことで、植物は健康に育ち、美しい花や豊かな実りをもたらしてくれます。ガーデニングツールを揃え、本記事の知識を実践して、理想の園芸ライフを楽しんでください。
さらに深く学びたい方は、造園・ガーデンデザインの知識と組み合わせることで、より本格的な庭づくりに挑戦できます。土づくりの技術を磨き、植物とともに成長する喜びを味わいましょう。





