剪定バサミの種類と用途別の選び方
2026年2月6日

剪定バサミの主な種類(バイパス・アンビル・ラチェット・電動)の特徴と用途別の選び方を詳しく解説。枝の太さや手のサイズに合わせた最適な選択方法、初心者におすすめのモデル、プロ仕様の特徴まで、剪定バサミ選びに必要な情報を完全網羅しています。
剪定バサミの種類と用途別の選び方
ガーデニングや庭木の手入れにおいて、剪定バサミは欠かせない道具です。しかし、剪定バサミにはさまざまな種類があり、それぞれ適した用途が異なります。本記事では、剪定バサミの主な種類とその特徴、用途別の選び方について詳しく解説します。適切な剪定バサミを選ぶことで、作業効率が向上し、植物へのダメージも最小限に抑えることができます。
剪定バサミの主な種類とその特徴
剪定バサミは、刃の構造や動作原理によって、いくつかのタイプに分類されます。それぞれのタイプには独自の特徴と適した用途があります。

バイパスタイプ
バイパスタイプは最も一般的な剪定バサミで、2枚の刃がすれ違うように動いて枝を切断します。NBC Newsによると、バイパス式は生きた木を傷めずにきれいに切断できるため、生木の剪定に最適です。刃同士がすれ違うことで、植物組織を押し潰さずに切断できるため、切り口がなめらかになり、植物の回復も早まります。
アンビルタイプ
アンビルタイプは、一枚の鋭い刃が平らな受け台(アンビル)に押し付けられて切断する構造です。Food Gardening Networkの説明によれば、アンビル式は枯れ木や硬い枝の切断に適していますが、生木を切ると組織を押し潰してしまうため注意が必要です。直径1.5cm以下の細い枝や茎の切断に最適とされています。
ラチェット式
ラチェット式は、てこの原理を利用して少ない力で太い枝を切断できる構造です。段階的に刃が進むため、握力の弱い方や長時間の作業にも適しています。通常の剪定バサミでは切りにくい直径2cm程度の枝も、少ない力で切断できます。
電動タイプ
電動タイプは、バッテリーや電源を使用して自動的に刃が動く剪定バサミです。大量の剪定作業や、握力に自信のない方に最適です。AGRI PICKでは、プロ向けの電動剪定バサミも紹介されており、作業効率を大幅に向上させることができます。
以下の表で、各タイプの特徴を比較してみましょう。
| タイプ | 適した用途 | 切断能力 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| バイパス | 生木の剪定 | 10-15mm | 切り口がきれい、植物へのダメージ少 | 枯れ木には不向き |
| アンビル | 枯れ木・硬い枝 | 5-15mm | 硬い枝も切断可能 | 生木を押し潰す |
| ラチェット | 太枝・硬い枝 | 15-25mm | 少ない力で切断可能 | 作業速度はやや遅い |
| 電動 | 大量の剪定作業 | 20-30mm | 疲労軽減、効率的 | 価格が高い、充電必要 |
枝の太さ別:適切な剪定バサミの選び方
剪定バサミを選ぶ際の最も重要なポイントの一つが、切断能力です。枝の太さに合わせて適切なタイプを選ぶことが、効率的で安全な作業につながります。

細枝(直径5〜10mm)
細い枝の剪定には、小型で軽量な剪定バサミや植木バサミが適しています。HORTI by GreenSnapによると、細かい枝が込み合っている場合や仕上げの枝先の剪定には、手のひらサイズの植木バサミが最適です。刃先を使って細かい作業ができるため、デリケートな剪定にも対応できます。
中太枝(直径10〜15mm)
一般的な剪定バサミの標準的な切断能力は、直径10〜15mm程度です。バイパスタイプの剪定バサミがこの範囲の枝に最適で、生木も枯れ木も効率よく切断できます。バラやツツジなどの一般的な庭木の剪定には、このサイズが最も使いやすいでしょう。
太枝(直径15〜25mm)
太めの枝を切断する場合には、「切断能力20mm」や「25mmまでの枝をカット」と表示された太枝向きのタイプを選ぶ必要があります。建索ショップの解説によれば、太枝切り鋏はてこの原理を利用して開発されており、通常の剪定バサミでは難しい太い枝も切断できます。
極太枝(直径25mm以上)
直径25mm以上の太い枝や幹には、剪定バサミではなく、のこぎりやチェーンソーの使用が推奨されます。無理に剪定バサミで切ろうとすると、刃こぼれや破損の原因となるため注意が必要です。
手の大きさに合わせたサイズ選び
剪定バサミのサイズ選びは、作業効率と疲労軽減に直接影響します。マイベストの選び方ガイドでは、手のサイズに合わせた適切な選択が推奨されています。
手の小さい方や女性には、長さ190mm以下のSサイズが適しています。軽量で取り回しやすく、長時間の作業でも疲れにくいのが特徴です。一方、手の大きい方には、長さ200〜220mm程度のM・Lサイズが推奨されます。グリップが太く、しっかりと握れるため、太めの枝も安定して切断できます。
実際に使用する前に、可能であれば握ってみることが重要です。Garrett Wadeのアドバイスによれば、握り心地や開閉のしやすさには個人差があるため、いくつか試してみることで自分に最適なものを見つけることができます。
作業内容別:最適な剪定バサミの選び方
剪定作業の内容によっても、最適な剪定バサミは異なります。ここでは、主な作業内容別に適したタイプを紹介します。

生垣の整形
生垣の整形や刈り込み作業には、刈込バサミが最適です。長い刃で一度に広い範囲を刈り込むことができ、均一な仕上がりが得られます。細かい調整には、小型の剪定バサミを併用すると良いでしょう。
花木の剪定
バラや梅などの花木の剪定には、バイパスタイプの剪定バサミが最適です。切り口がきれいで植物へのダメージが少ないため、花芽を傷めずに剪定できます。みどりすでは、用途別のおすすめ剪定バサミが紹介されており、花木に適したモデルも多数掲載されています。
果樹の剪定
果樹の剪定では、太めの枝を切断することが多いため、切断能力の高い剪定バサミが必要です。ラチェット式やバイパス式の大型モデルが適しています。また、剪定・整枝の技術完全ガイドも参考にすることで、より効果的な剪定方法を学ぶことができます。
庭木の整枝
庭木の整枝には、細枝から中太枝まで対応できる汎用性の高い剪定バサミが便利です。バイパスタイプの標準サイズ(切断能力15mm程度)が最も使いやすいでしょう。細かい部分の調整には植木バサミを併用すると、より美しい仕上がりになります。
刃の品質と材質の重要性
剪定バサミの性能を大きく左右するのが、刃の品質と材質です。高品質な刃は切れ味が良く、長期間使用してもその性能を維持できます。
刃の材質としては、高炭素鋼やステンレス鋼が一般的です。高炭素鋼は切れ味が鋭く研ぎやすいですが、錆びやすいため定期的なメンテナンスが必要です。一方、ステンレス鋼は錆びにくく手入れが簡単ですが、切れ味は高炭素鋼にやや劣ります。
ECOgardenerの説明によれば、フッ素コーティングやチタンコーティングが施された刃は、樹液の付着を防ぎ、切れ味を長く保つことができます。また、替刃式のモデルを選べば、刃が摩耗した際にも本体を買い替える必要がなく、経済的です。
機能性と使いやすさをチェック
剪定バサミを選ぶ際には、基本的な切断性能だけでなく、さまざまな機能性や使いやすさも重要なポイントです。

グリップの快適性
長時間の作業では、グリップの快適性が疲労度に大きく影響します。防滑クッション付きのグリップや、人間工学に基づいた形状のグリップは、手への負担を軽減します。OneVan Toolでは、安全と快適性のために防滑グリップの重要性が強調されています。
安全ロック機能
使用しない際に刃を閉じた状態で固定できる安全ロック機能は、保管時や持ち運び時の安全性を高めます。特にポケットやガーデニングバッグに入れて持ち運ぶ場合には、この機能が重要です。
ショック吸収機能
刃を閉じる際の衝撃を吸収するショックアブソーバーが付いているモデルは、手首や腕への負担を軽減します。長時間の作業や大量の剪定を行う場合には、この機能があると疲労度が大きく変わります。
初心者におすすめの剪定バサミ選び
ガーデニング初心者の方には、まず汎用性の高いバイパスタイプの剪定バサミから始めることをおすすめします。ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドでも初心者向けの道具選びが解説されていますが、最初の一本としては以下の条件を満たすものが理想的です。
初心者向けの剪定バサミは、品質と価格のバランスが良いものを選ぶことが大切です。あまりに安価なものは切れ味が悪く、逆に作業が困難になることもあります。一方で、最初から高価なプロ仕様のものを選ぶ必要もありません。
プロ仕様の剪定バサミの特徴
造園業やガーデニングのプロフェッショナルが使用する剪定バサミには、一般向けとは異なる特徴があります。
プロ仕様の剪定バサミは、一日中使用しても疲れにくい設計になっており、切れ味も長期間持続します。TRUSTCORPのランキングでは、最強メーカーの製品が紹介されており、耐久性と性能の高さが強調されています。
また、プロ用モデルは替刃や部品の入手が容易で、長期間のメンテナンスにも対応しています。価格は1万円以上と高額ですが、毎日使用する場合には投資する価値があります。
剪定バサミの使い分けテクニック
効率的な剪定作業のためには、剪定バサミの部位を適切に使い分けることが重要です。
細い枝をカットする際は、刃の先端を使うことで正確な切断が可能です。一方、太めの枝をカットする際は、刃の根元部分を使うと切りやすく、刃も傷みにくくなります。建索ショップの解説では、この使い分けが作業効率と道具の寿命に大きく影響することが指摘されています。
また、切断時の角度も重要です。枝に対して45度程度の角度で切ることで、切り口がなめらかになり、病気や害虫の侵入を防ぐことができます。詳しくは病害虫対策と防除の完全ガイドをご覧ください。
メンテナンスと長持ちさせるコツ
剪定バサミを長く使い続けるためには、適切なメンテナンスが欠かせません。使用後は必ず汚れや樹液を拭き取り、刃に油を薄く塗布することで錆を防ぐことができます。
定期的な研ぎも重要です。切れ味が落ちたと感じたら、砥石や専用のシャープナーで刃を研ぎます。アルス公式オンラインショップでは、正しい研ぎ方も解説されており、参考になります。
また、冬季など長期間使用しない場合は、清掃と注油を行った上で、乾燥した場所で保管することが推奨されます。ガーデニングツール・資材の完全ガイドでは、その他のガーデニングツールの手入れ方法も詳しく紹介されています。
まとめ:自分に合った剪定バサミを見つけよう
剪定バサミの種類と用途別の選び方について詳しく解説しました。剪定バサミは、バイパス、アンビル、ラチェット、電動など、さまざまなタイプがあり、それぞれ適した用途が異なります。
選ぶ際のポイントは、切断する枝の太さ、手のサイズ、作業内容、使用頻度などを総合的に考慮することです。初心者の方は、まず汎用性の高いバイパスタイプから始め、作業内容に応じて追加していくと良いでしょう。
適切な剪定バサミを選び、正しく使用することで、植物へのダメージを最小限に抑えながら、効率的で楽しいガーデニング作業を実現できます。ぜひ自分に合った一本を見つけて、美しい庭づくりにお役立てください。





