春咲き宿根草のおすすめ品種と組み合わせ
2026年2月6日

春咲き宿根草の選び方から美しい組み合わせ方まで徹底解説。イベリス、ゲラニウム、西洋オダマキなど初心者でも育てやすい品種を紹介。植えっぱなしで毎年咲く春の宿根草で、手間いらずの美しい庭づくりを実現しましょう。
春咲き宿根草のおすすめ品種と組み合わせ
春の庭を彩る宿根草は、一度植えれば毎年花を咲かせてくれる頼もしい植物です。植えっぱなしで手間がかからず、年々株が充実して美しさを増していく春咲き宿根草は、ガーデニング初心者から上級者まで幅広く愛されています。この記事では、おすすめの春咲き宿根草の品種選びから効果的な組み合わせ方まで、実践的なポイントをご紹介します。
春咲き宿根草の魅力と特徴
春咲き宿根草は、冬の寒さを乗り越えて春に美しい花を咲かせる植物です。最大の魅力は、毎年植え替える必要がなく、一年草と比べて管理が楽な点です。さらに、多くの春咲き宿根草は寒さに強く、霜や雪にも耐える丈夫さを持っています。
宿根草は開花時期が短いものが多いため、開花時期で選ぶことが重要です。寄せ植えでは開花時期が異なる宿根草を植えることで、花の移り変わりを楽しめ、花がまったく咲かなくて寂しいという事態も防げます。理想的には、ピーク時期に開花期を迎える花が植栽の80%程度を占めるようにすることで、春の庭に統一感が生まれます。
春咲き宿根草の多くは、土づくりをしっかり行えば、植えっぱなしで年々美しく成長します。適切な場所に植えることで、10年以上も同じ場所で咲き続ける品種も少なくありません。
初心者におすすめの春咲き宿根草5選
初めて春咲き宿根草を育てる方には、育てやすく失敗の少ない品種から始めることをおすすめします。ここでは、特に管理が簡単で美しい花を楽しめる5つの品種をご紹介します。

西洋オダマキ(アクイレギア)は、4月から6月にかけて独特の形をした花を咲かせる人気品種です。花の色、咲き方、草丈などバリエーションが豊富なので、選ぶ楽しみがあります。半日陰でも育ち、ガーデニング初心者でも失敗が少ない品種です。
イベリス・センペルヴィレンスは、春に株一面に白い小花をびっしりと咲かせ、グラウンドカバーとして最適です。最近は淡いピンクの品種や葉が黄金色のタイプも登場しており、選択肢が広がっています。耐寒性・耐暑性に優れ、日向を好みます。
ゲラニウム(フウロソウ)は、400種以上の品種があり、ピンク、赤、白など豊富な花色を持つ低メンテナンス植物です。這うように広がるタイプから直立するタイプまであり、庭のさまざまな場所で活躍します。病害虫にも強く、病害虫対策がほとんど不要な点も魅力です。
ツルハナシノブ(フロックス・ストロニフェラ)は、濃い青紫の花で春から初夏にかけてたくさんの花を咲かせます。暑さ・寒さに強く初心者でも育てやすい宿根草で、地面を這うように広がるため、グラウンドカバーとしても利用できます。
プリムラ(サクラソウ属)は、早春から春にかけて色とりどりの花を咲かせる代表的な春の花です。特に日本に自生するサクラソウは丈夫で、半日陰の湿った場所を好みます。多年草として毎年楽しめる品種も多く、鉢植えでも庭植えでも美しく育ちます。
詳しい育て方については、ガーデニング入門ガイドをご参照ください。
色別・春咲き宿根草の組み合わせ例
春の庭を美しく演出するには、カラーテーマを設定することが大いに助けになります。色の組み合わせを考えることで、統一感のある美しい花壇を作ることができます。

ブルー・パープル系の組み合わせ
青紫系の花は、春の庭に爽やかさと落ち着きをもたらします。ツルハナシノブの濃い青紫に、ミオソティス・ミオマルクのラベンダー色から水色へのグラデーションを組み合わせると、色の変化を楽しめる花壇になります。背景にはベロニカ・ウィザーディングを植えることで、初夏まで青い花を楽しめます。
ホワイト・シルバー系の組み合わせ
白い花は、どんな色とも相性が良く、庭全体を明るく見せる効果があります。イベリスの白い花をメインに、白花のゲラニウムやプリムラを組み合わせると、清楚で上品な印象の花壇が完成します。シルバーリーフの植物を添えることで、さらに洗練された雰囲気になります。
ピンク・アプリコット系の組み合わせ
温かみのある色合いは、春の優しい雰囲気にぴったりです。ゲウム・マイタイのアプリコット~ピンクに、ピンクのゲラニウムやプリムラを組み合わせると、柔らかく華やかな花壇になります。西洋オダマキのピンク品種を後方に配置すると、高低差も出て立体的な印象になります。
組み合わせの際は、造園・ガーデンデザインの基本を参考にすると、より美しい庭を作ることができます。
開花時期を考えた植栽計画
春咲き宿根草を上手に組み合わせるには、それぞれの開花時期を把握することが重要です。何月に開花のピークを持ってくるかを決め、植物を選びましょう。
| 開花時期 | 早春(3月) | 春(4月) | 晩春(5月) |
|---|---|---|---|
| 主な品種 | プリムラ、クリスマスローズ | 西洋オダマキ、イベリス | ゲラニウム、ベロニカ |
| 特徴 | 雪解けとともに開花 | 春の庭を彩る主役 | 初夏へつなぐ |
| 組み合わせポイント | 早咲きの球根類と | 同時期の一年草と | 夏咲き宿根草の準備期 |
早春に咲くプリムラやクリスマスローズは、まだ他の植物が休眠している時期に花を咲かせるため、庭に最初の彩りを添えます。これらの後に西洋オダマキやイベリスが開花し、さらにゲラニウムやベロニカへとバトンタッチしていくように計画すると、3月から5月まで途切れることなく花を楽しめます。
植えっぱなしで毎年咲く宿根草に、開花期の長い一年草を組み合わせると、あまり手間をかけずに一年中花の絶えない庭をつくれます。季節の園芸カレンダーを活用して、年間を通した花壇計画を立てましょう。
より詳しい植栽計画については、宿根草の庭づくりデザインが参考になります。
日当たり別・適した春咲き宿根草
春咲き宿根草を選ぶ際には、植える場所の日当たり条件を考慮することが成功の鍵です。それぞれの品種には好む環境があり、適した場所に植えることで健康に育ち、美しい花を咲かせます。
日向を好む品種
イベリス、ゲラニウム、ベロニカは、1日6時間以上の直射日光を好みます。日当たりの良い場所では、花付きが良く、株も充実して育ちます。これらの品種は比較的乾燥にも強く、芝生の縁取りや花壇の前面に適しています。
半日陰で育つ品種
西洋オダマキ、プリムラ、ツルハナシノブは、半日陰(1日3~4時間の日照)でもよく育ちます。特に西洋オダマキは、強い直射日光よりも木漏れ日のような柔らかい光を好みます。半日陰の場所は、夏の暑さからも植物を守ってくれるため、長期間健康に育ちます。
日陰でも楽しめる品種
クリスマスローズやプルモナリア(ハナスベリソウ)は、日陰でも花を咲かせる貴重な品種です。庭木の下や北向きの花壇など、他の植物では難しい場所でも美しい花を楽しめます。
日当たり条件に合わせた品種選びは、LOVEGREENの宿根草ガイドでも詳しく解説されています。
春咲き宿根草の管理と長く楽しむコツ
春咲き宿根草を長く美しく保つためには、適切な管理が欠かせません。ここでは、毎年元気に花を咲かせるための管理のコツをご紹介します。

花後の管理が最も重要です。花が終わったら、早めに花がらを摘み取ることで、株の体力消耗を防ぎます。多くの品種は、花後に切り戻すことで晩春、初夏、真夏、秋と繰り返し開花し、年に4回も咲く品種もあります。切り戻しの際は、株元から1/3程度の高さで切ると、新しい芽が出やすくなります。
株分けのタイミングも大切です。春咲き宿根草の多くは、3~5年で株が混み合ってくるため、秋(9~10月)に株分けを行います。株分けすることで、株が若返り、翌春にはより多くの花を楽しめます。株分けの方法については、剪定・整枝の技術ガイドも参考になります。
冬越しの準備として、晩秋に枯れた葉や茎を整理し、株元に腐葉土やマルチング材を敷くことで、根を寒さから守ります。特に寒冷地では、この作業が春の花付きを左右します。
肥料の与え方は、春の芽出し時期(2~3月)と花後(5~6月)の年2回が基本です。緩効性の固形肥料を株元に置くか、液肥を薄めて与えます。過度な施肥は逆効果なので、控えめを心がけましょう。
これらの管理を続けることで、春咲き宿根草は年々美しく成長し、庭の主役として長く楽しめます。より詳しい管理方法は、Garden Designの春の宿根草ガイド(英語)でも紹介されています。




