トマトの育て方完全ガイド:種まきから収穫まで
2026年2月6日

トマト栽培の全工程を詳しく解説。種まきの適期は3月中旬~4月下旬、植え付けは4月下旬~5月上旬。水やり、わき芽かき、病害虫対策など失敗しないポイントを押さえて、美味しいトマトを育てる方法を初心者にもわかりやすく紹介します。
トマトの育て方完全ガイド:種まきから収穫まで
トマトは家庭菜園で最も人気のある野菜の一つです。ビタミンC、カロテン、リコピンを多く含み、栄養や機能性に優れています。研究によれば、トマトには9種類のカロテノイドが含まれ、がんや心血管疾患のリスク低減に効果があるとされています。世界では年間約1億7000万トンものトマトが生産されており、中国、アメリカ、インドが主要生産国です。
この記事では、種まきから収穫まで、トマト栽培の全工程を詳しく解説します。初心者の方でも失敗しないポイントを押さえて、美味しいトマトを育てましょう。
トマト栽培の基本知識
トマトは南アメリカのアンデス高地が原産地で、強い光を好み、多湿を嫌う性質があります。生育適温は20~30℃で、比較的冷涼で昼夜の温度差が大きい環境が理想的です。
トマトの種類と特徴
トマトは大きさと用途によって以下のように分類されます:
| 分類 | 特徴 | 初心者向け度 | 収穫時期 |
|---|---|---|---|
| 大玉トマト | 直径8cm以上、こまめな管理が必要 | ★★☆☆☆ | 植え付けから90-100日 |
| 中玉(ミディ)トマト | 直径4-5cm、バランスが良い | ★★★☆☆ | 植え付けから80-90日 |
| ミニトマト | 直径2-3cm、病気に強く育てやすい | ★★★★★ | 植え付けから70-80日 |
初心者には病気に強く甘みが強いミニトマトがおすすめです。大玉トマトに比べて管理が簡単で、失敗しにくいのが特徴です。
種まきの準備と時期
種まきの適期は3月中旬から4月下旬です。地域によって異なりますが、最終霜が降りる2-3ヶ月前が目安となります。

種まきに必要な準備
- 種まき用土:園芸店で販売されている種まき専用土または野菜用培養土
- 育苗ポットまたはセルトレイ:3号(直径9cm)ポットが適しています
- トマトの種:初心者には「麗夏」などの育てやすい品種がおすすめ
- ビニール袋または新聞紙:乾燥防止と保温用
土づくりは栽培成功の鍵です。安価な土は避け、園芸専門店などで売られている安全で品質のよい土を使用しましょう。
種まきの手順
- 育苗ポットに土を入れる:ポットの8分目まで土を入れ、軽く湿らせます
- 種をまく:1ポットに2-3粒ずつ、深さ5mmほどの穴に種をまきます
- 覆土と水やり:薄く土をかけ、霧吹きで優しく水を与えます
- 保温と保湿:ビニール袋をかけるか、新聞紙で覆い、20-25℃を保ちます
- 発芽後の管理:種をまいてから4-7日で発芽します。発芽したら覆いを外し、日当たりの良い場所に置きます
苗の育て方と定植
間引きと育苗管理
本葉が2-3枚になったら、生育の良い苗を1本だけ残して間引きます。間引きの際は、ハサミで切るのではなく、手で優しく引き抜きましょう。

育苗期間中は以下の点に注意します:
- 日光:1日6時間以上の日光を確保し、徒長を防ぎます
- 水やり:土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます
- 温度管理:夜間は15℃以上を保つようにします
- 追肥:本葉4-5枚で液肥を週1回与えます
定植のタイミングと方法
植え付けは4月下旬~5月上旬、最終霜の心配がなくなってから行います。苗は本葉が7-8枚、花芽が見え始めた頃が適期です。
定植の手順:
- 植え穴を掘る:苗のポットより一回り大きく、深さは同じくらいに掘ります
- 元肥を施す:堆肥や緩効性肥料を土に混ぜ込みます
- 苗を植える:ポットから苗を取り出し、根鉢を崩さないように植えます
- 株間を確保:50-60cm間隔で植え付けます
- 支柱を立てる:植え付け直後に支柱(180-210cm)を立て、紐で緩く固定します
プランター栽培の場合は、深さ30cm以上の大型プランターを使用し、1株あたり15-20Lの土を確保しましょう。
栽培管理のポイント
水やりと肥料管理
トマトは水と肥料のバランスが重要です。水が少ないと必要な養分が吸収できず、カルシウム欠乏により「尻腐れ症」になる可能性があります。

水やりの基本:
- 土が乾いたらたっぷり水を与えます
- 朝の涼しい時間帯に行うのが理想的です
- 実が大きくなり始めたら、水やりを控えめにすると甘みが増します
追肥のタイミング:
- 第1果房が膨らみ始めた頃:株元に化成肥料を一握り
- その後2週間ごと:同量の肥料を株元に施します
- 適切な肥料管理で実の肥大を促進します
わき芽かきと誘引
トマトの重要な管理作業がわき芽かきです。わき芽とは、主茎と葉の付け根から出てくる新しい芽のことで、これを放置すると栄養が分散し、実が小さくなってしまいます。
わき芽かきの方法:
- わき芽が5-10cmになったら、手で折り取ります
- ハサミを使うと、刃から病気が伝染するリスクが高まります
- 晴れた日の午前中に行い、傷口を乾かします
- 第1花房の下のわき芽は全て取り除きます
誘引作業:
- 主茎が伸びたら、支柱に紐で「8の字結び」で固定します
- 20-30cm伸びるごとに誘引を繰り返します
- 茎を傷つけないよう、緩めに結びます
病害虫対策と予防
トマト栽培では、予防が最も重要です。適切な病害虫対策で健康な株を維持しましょう。
主な病気
| 病名 | 症状 | 予防法 |
|---|---|---|
| 疫病 | 葉に褐色の斑点、梅雨時に多発 | 雨除け、風通しの改善、泥はねを防ぐ |
| モザイク病 | 葉がモザイク状に変色 | アブラムシ駆除、感染株の早期除去 |
| 尻腐れ症 | 実の先端が黒く腐る | カルシウム補給、適切な水やり |
| 青枯病 | 急速に株全体がしおれる | 連作を避ける、接ぎ木苗を使用 |
主な害虫
- アブラムシ:新芽に群がり、モザイク病を媒介します。見つけ次第、手やブラシで取り除くか、薬剤散布を行います
- ハダニ:葉裏に寄生し、白い斑点ができます。葉水で予防し、発生時は殺ダニ剤を使用します
- タバコガ:実に穴をあけて食害します。実が付き始めたら防虫ネットをかけるか、定期的に薬剤散布を行います
- カメムシ:実の汁を吸います。見つけ次第捕殺し、周辺の雑草を刈り取りましょう
収穫のタイミングと方法
実がヘタの部分まで赤くなったら収穫のタイミングです。実をつけてから45~50日を目安に、朝の涼しい時間帯に収穫しましょう。
収穫の手順
- 熟度の確認:実全体が均一に色づいているか確認します
- 収穫方法:ヘタの上部分をハサミで切り取るか、手で優しく回しながら取ります
- 収穫後の管理:収穫した実は常温で保存し、冷蔵庫に入れると味が落ちます
- 追熟:やや青い実を収穫した場合は、常温で2-3日置いて追熟させます
長期収穫のコツ
トマトは適切に管理すれば、7月から10月初旬まで長期間収穫できます:
- 摘心:支柱の高さに達したら、主茎の先端を切って伸長を止めます
- 下葉かき:収穫が終わった果房より下の葉を取り除き、風通しを良くします
- 継続的な追肥:2週間に1回のペースで追肥を続けます
- 病害虫チェック:毎日の観察で早期発見・早期対処を心がけます
まとめ
トマト栽培は、基本を押さえれば初心者でも十分に楽しめます。種まきの適期は3月中旬から4月下旬、植え付けは4月下旬~5月上旬が目安です。強い光を好み、多湿を嫌う性質を理解し、適切な水やりと肥料管理、こまめなわき芽かきを行えば、美味しいトマトを収穫できます。
初めての方は、病気に強く育てやすいミニトマトから始めることをおすすめします。ガーデニングの基礎知識を身につけながら、楽しくトマト栽培に挑戦してみてください。
また、トマト栽培には適切なガーデニングツールや水やりシステムを活用することで、より効率的に管理できます。季節ごとの作業カレンダーも参考にして、計画的に栽培を進めましょう。





