アブラムシの駆除方法と効果的な予防対策
2026年2月6日

<a href="https://rpx.a8.net/svt/ejp?a8mat=45BP2Z+2BCPGY+2HOM+BWGDT&rakuten=y&a8ejpredirect=https%3A%2F%2Fhb.afl.rakuten.co.jp%2Fhgc%2Fg00rciy4.2bo1141d.g00rciy4
アブラムシの駆除方法と効果的な予防対策
ガーデニングや家庭菜園をしていると、必ずと言っていいほど遭遇するのがアブラムシです。小さな体ながら繁殖力が旺盛で、気づいたときには植物全体を覆うほどに増えてしまうこともあります。アブラムシは植物の汁を吸うだけでなく、ウイルス病を媒介するため、早期発見と適切な対策が重要です。本記事では、アブラムシの効果的な駆除方法から予防対策まで、実践的な情報を詳しく解説します。
アブラムシの生態と被害の特徴
アブラムシは世界中に約4,000種以上が存在し、日本国内でも700種類以上が確認されています。アメリカとカナダでは約1,351種が記録されており、そのうち約80種が食用作物や観賞植物の害虫として知られています。体長は1~3mm程度と非常に小さく、緑色、黒色、褐色など種類によって色が異なります。
アブラムシの最大の特徴は、その驚異的な繁殖力です。雌成虫は約1ヶ月間生存し、その間に40~100匹の幼虫を産みます。幼虫が成熟するまでには約1週間しかかからないため、条件が揃えば爆発的に個体数が増加します。春から秋にかけて無性生殖(単為生殖)で増殖し、特に気温が20~25度の春と秋に大発生しやすくなります。
アブラムシは植物の新芽や若葉、茎などに群がり、口針を差し込んで師管液を吸汁します。その結果、植物の生育が阻害され、葉が縮れたり変形したりします。また、排泄物(甘露)がすす病を引き起こし、光合成を妨げることもあります。さらに深刻なのは、ウイルス病を媒介する点です。アブラムシが感染植物から健全な植物へ移動する際にウイルスを広め、モザイク病などの回復不可能な病気を発生させます。
病害虫対策と防除の完全ガイドでは、アブラムシを含む様々な害虫への総合的な対策を解説していますので、併せてご覧ください。
初期段階の物理的駆除方法
アブラムシが少数で初期段階にある場合、物理的な方法で駆除することができます。農薬を使わない安全な方法として、まず試すべきアプローチです。
手作業による除去は最もシンプルな方法です。ゴム手袋をはめた手で直接つぶすか、軍手やティッシュペーパーでぬぐい取ります。少数のアブラムシであれば、この方法で十分対処できます。ただし、アブラムシがいた部分は丁寧に確認し、卵や残っている個体がないか注意深くチェックしましょう。
水流による洗浄も効果的です。ホースやジョウロで強めの水流をかけ、アブラムシを洗い流します。この方法は葉を傷めにくく、薬剤を使わないため安全です。ただし、柔らかい新芽や花には強すぎる水流は避け、数日おきに繰り返し行うことで効果が高まります。朝の涼しい時間帯に行うと、植物へのストレスを軽減できます。
粘着テープによる捕獲も簡単で効果的な方法です。ガムテープや両面テープを使い、アブラムシが付いている部分に軽く押し当てて剥がし取ります。特に葉の裏側や茎の付け根など、手が届きにくい部分に有効です。黄色い粘着シートを設置すると、アブラムシが黄色に誘引される性質を利用して、飛来する有翅アブラムシを捕獲することもできます。
農薬による効果的な駆除方法
アブラムシが大量発生してしまった場合や、広範囲に被害が及んでいる場合は、農薬による駆除が効果的です。適切な農薬を選び、正しく使用することで、短期間で確実に駆除できます。

浸透移行性殺虫剤の活用
浸透移行性殺虫剤は、植物の根や葉から吸収され、植物体内を移行する農薬です。アブラムシが植物の汁を吸うと同時に薬剤も摂取するため、確実に駆除できます。代表的なものとして、オルトラン粒剤やベストガード粒剤、モスピラン粒剤があります。
これらの粒剤は株元にまくだけで良く、効果が約1~2カ月程度持続します。特にベストガード粒剤は、アブラムシを中心とした防除に適しており、長期間の保護効果が期待できます。オルトラン粒剤はアブラムシ以外の害虫にも効果があるため、総合的な害虫対策として便利です。ただし、食用作物に使用する場合は、収穫までの使用回数や日数に制限があるため、必ず商品ラベルの指示に従ってください。
スプレータイプの殺虫剤
即効性を求める場合は、スプレータイプの殺虫剤が便利です。ベニカベジフルスプレーは速効性と持続性に優れ、アブラムシの駆除と予防効果が約1ヶ月持続します。手軽に使用でき、発見したその場で対処できる点が大きなメリットです。
殺虫成分を含むスプレー剤のほか、殺虫石鹸やニームオイルを主成分とした有機系スプレーも選択肢になります。これらは人や環境への影響が少なく、家庭菜園や室内の観葉植物にも安心して使用できます。殺虫石鹸は、アブラムシの体表に付着することで外皮を溶かし、脱水させて駆除する仕組みです。
スプレーを使用する際は、葉の表だけでなく裏側にも丁寧に散布することが重要です。アブラムシは葉裏に隠れていることが多いため、見落とさないよう注意しましょう。また、風のない早朝や夕方に散布すると、薬剤が飛散しにくく効果的です。
農薬使用時の注意点
| 注意項目 | 詳細 |
|---|---|
| 使用回数の遵守 | 農薬ごとに定められた使用回数を守る |
| 収穫前日数 | 食用作物の場合、収穫前の使用制限を確認 |
| 希釈倍率 | 指定された濃度で使用し、過剰な濃度は避ける |
| 天候条件 | 雨天前や強風時の散布は避ける |
| 保護具の着用 | マスク、手袋、長袖を着用して作業 |
| 他の植物への影響 | 周辺の植物や生態系への配慮 |
| 薬剤のローテーション | 同じ成分の連続使用を避け、抵抗性を防ぐ |
農薬に頼りすぎると、アブラムシが薬剤に対して抵抗性を獲得してしまうことがあります。異なる作用機序を持つ農薬をローテーションで使用することで、抵抗性の発達を遅らせることができます。
天敵を活用した生物的防除
化学農薬に頼らない持続可能な方法として、天敵を利用した生物的防除が注目されています。自然界には、アブラムシを捕食したり寄生したりする多くの天敵が存在します。

主な天敵昆虫
テントウムシは最も有名なアブラムシの天敵です。成虫も幼虫もアブラムシを捕食し、ナナホシテントウムシの幼虫は1日に50匹以上、成虫は100匹以上のアブラムシを食べると言われています。庭にテントウムシが住みやすい環境を整えることで、自然にアブラムシの数を抑制できます。
ヒラタアブの幼虫も優れた捕食者です。成虫は花の蜜や花粉を食べますが、幼虫はアブラムシを専門に捕食します。1匹の幼虫が生涯で数百匹のアブラムシを食べるため、非常に効果的です。
クサカゲロウの幼虫は「アブラムシライオン」とも呼ばれ、強力な顎でアブラムシを捕らえて体液を吸い取ります。
寄生バチ、特にコマユバチ(Aphidius colemani)は、アブラムシの体内に卵を産み付けます。雌1匹あたり200~300匹のアブラムシを攻撃することができ、施設園芸では生物農薬として実用化されています。寄生されたアブラムシは「マミー」と呼ばれる金色や茶色の殻になり、その中で寄生バチの幼虫が育ちます。
バンカープラント(天敵温存植物)の活用
バンカープラントとは、天敵昆虫が継続的に生息できる餌や場所を提供する植物のことです。例えば、ムギ類にムギクビレアブラムシを発生させ、そこにコマユバチを定着させておくことで、作物にアブラムシが発生した際に素早く防除できます。この技術は、ナス、ピーマン、イチゴなどの施設園芸で活用されており、化学農薬の使用量を大幅に削減できます。
天敵を活用する際は、広域スペクトラムの殺虫剤の使用を控えることが重要です。天敵昆虫にも影響を与える農薬を使ってしまうと、せっかくの生物的防除が機能しなくなります。モスピランなど、天敵への影響が比較的少ない選択的な農薬を併用することで、両立が可能になります。
家庭菜園・野菜づくりの完全ガイドでは、天敵を活用した総合的な害虫管理についても詳しく解説しています。
無農薬・自然素材による駆除方法
化学農薬を使わずにアブラムシを駆除したい場合、身近な材料を使った方法がいくつかあります。特に食用作物や、小さなお子様やペットがいる家庭では、安全性の高い方法が好まれます。

牛乳スプレーは昔から知られる民間療法です。水で2~3倍に薄めた牛乳を霧吹きでアブラムシに直接吹きかけます。牛乳の脂肪分がアブラムシの気門を塞ぎ、窒息させる効果があります。ただし、散布後は牛乳が腐敗して臭いを発することがあるため、数時間後に水で洗い流すことが推奨されます。曇りの日や夕方に行い、強い日差しの下では避けるようにしましょう。
重曹スプレーも効果的です。水1リットルに対して重曹小さじ1杯と食器用洗剤数滴を混ぜたものを散布します。重曹のアルカリ性がアブラムシの体表を傷つけ、洗剤が表面張力を下げて液が付着しやすくなります。
木酢液は、木炭を作る際に出る煙を冷やして液化したもので、アブラムシが嫌う香りを持っています。200~500倍に薄めて定期的に散布することで、アブラムシの飛来を防ぐ効果があります。ただし、濃すぎると植物にダメージを与えることがあるため、希釈倍率には注意が必要です。
唐辛子エキスやニンニクエキスも忌避効果があります。唐辛子やニンニクを水に浸して作ったエキスを、水で薄めて散布します。これらの辛味成分や香りがアブラムシを遠ざけます。ただし、植物によっては刺激が強すぎることがあるため、まずは小さな範囲で試してから全体に使用しましょう。
効果的な予防対策
アブラムシ対策で最も重要なのは、発生を未然に防ぐ予防策です。日頃から適切な管理を行うことで、大量発生のリスクを大幅に減らすことができます。

物理的予防方法
シルバーマルチやアルミホイルを植物の根元に敷くことで、太陽光を反射させてアブラムシの飛来を防ぎます。アブラムシは強い光を嫌うため、反射光によって植物に近づきにくくなります。この方法は特に畑や大きめのプランターで効果的です。
防虫ネットを使用すれば、物理的にアブラムシの侵入を防げます。目合いが0.8~1mm程度の細かいネットを選ぶと、小さなアブラムシもシャットアウトできます。ただし、通気性や作業性を考慮して設置することが大切です。
黄色粘着トラップをハウスや温室の入り口付近に設置すると、飛来するアブラムシを捕獲できます。アブラムシは黄色に誘引される性質があるため、早期発見と防除に役立ちます。
栽培管理による予防
植物を健康に保つことは、アブラムシ被害を最小限にする基本です。適切な施肥を心がけ、特に窒素肥料の過剰施用は避けましょう。窒素が多すぎると、植物の組織が柔らかくなり、アブラムシが吸汁しやすくなります。バランスの取れた肥料を適量与えることが重要です。
適度な水やりと風通しの良い環境も大切です。過湿や密植は病害虫の発生を促進します。株間を適切に保ち、剪定によって風通しを良くすることで、アブラムシが好む環境を作らないようにしましょう。
定期的な観察も欠かせません。週に1~2回は植物の葉裏や新芽をチェックし、アブラムシの初期発生を見逃さないようにします。早期発見できれば、少ない労力で対処できます。
土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドでは、植物を健康に育てるための土作りや施肥について詳しく解説しています。
コンパニオンプランツの活用
コンパニオンプランツとは、一緒に植えることでお互いに良い影響を与え合う植物の組み合わせです。アブラムシ対策に有効なコンパニオンプランツには、以下のようなものがあります。
| コンパニオンプランツ | 効果 | 相性の良い作物 |
|---|---|---|
| マリーゴールド | 強い香りでアブラムシを忌避 | トマト、ナス、キュウリ |
| ナスタチウム | アブラムシをおびき寄せる(囮作物) | キャベツ、ブロッコリー |
| チャイブ(細ネギ) | 香りでアブラムシを遠ざける | バラ、トマト、ニンジン |
| バジル | 香りによる忌避効果 | トマト、ピーマン |
| ペパーミント | 強い香りで害虫を遠ざける | キャベツ類 |
| ニンニク | 硫黄化合物の香りで忌避 | バラ、果樹 |
ナスタチウムは「囮作物(トラップクロップ)」として機能し、アブラムシがナスタチウムに集中することで、本来守りたい作物への被害を減らせます。ナスタチウムに集まったアブラムシは、定期的に除去することで全体の個体数をコントロールできます。
ハーブガーデンの作り方と活用の完全ガイドでは、ハーブを活用した総合的なガーデニング手法を紹介しています。
植物別のアブラムシ対策
植物の種類によって、アブラムシの発生しやすさや効果的な対策が異なります。

バラのアブラムシ対策
バラは特にアブラムシの被害を受けやすい植物です。春の新芽が伸びる時期に大量発生することが多く、蕾や新梢に群がります。バラの場合、美観が重視されるため、早期発見と迅速な対処が重要です。
浸透移行性の粒剤を株元に施すと、長期間保護できます。また、定期的な葉裏のチェックと、見つけ次第の手作業除去も効果的です。バラ専用のスプレー剤も市販されており、うどんこ病などの病気対策も兼ねた製品を選ぶと一石二鳥です。
バラの育て方完全ガイドでは、バラ栽培における病害虫対策を詳しく解説しています。
野菜類のアブラムシ対策
トマト、ナス、ピーマン、キュウリなどの野菜類もアブラムシの標的になりやすい作物です。食用部分があるため、農薬の使用には特に注意が必要で、収穫前日数や使用回数を厳守しなければなりません。
防虫ネットやシルバーマルチなどの物理的防除を基本とし、発生初期には牛乳スプレーや手作業での除去を行います。必要に応じて、食用作物にも使える登録農薬を適切に使用します。天敵を保護するため、選択性の高い農薬を選ぶことも重要です。
観葉植物のアブラムシ対策
室内の観葉植物にもアブラムシは発生します。特に新芽や若葉に集まりやすく、放置すると葉がベタベタになり、すす病が発生することもあります。
室内では農薬の使用を控えたい場合が多いため、早期発見と手作業除去が基本です。水で洗い流す方法や、殺虫石鹸スプレーなど安全性の高い製品を使用します。また、換気を良くして植物を健康に保つことで、被害を最小限にできます。
観葉植物・インドアグリーンの育て方完全ガイドでは、室内植物の健康管理について詳しく紹介しています。
アブラムシ駆除のQ&A
Q: アブラムシはどこからやってくるのですか?
A: アブラムシは春から秋にかけて、翅のある有翅型(ゆうしがた)が風に乗って飛来します。また、土や苗についていた卵や幼虫が発生源になることもあります。購入した苗は植え付け前によく観察し、アブラムシがついていないか確認しましょう。
Q: アブラムシは冬の間はどうしているのですか?
A: 多くの種類のアブラムシは、秋に卵を産んで越冬します。卵は樹木の枝や雑草の茎などに産み付けられ、春になると孵化します。温室や室内では、成虫のまま冬を越すこともあります。冬場に雑草を除去したり、樹木の枝を確認して卵を除去したりすることで、翌春の発生を抑えられます。
Q: アブラムシがつきにくい植物はありますか?
A: 一般的に、香りの強いハーブ類(ローズマリー、ラベンダー、セージなど)や、葉が硬い多肉植物はアブラムシの被害を受けにくい傾向があります。ただし、完全に免疫がある植物はほとんどなく、条件次第では発生することもあります。
Q: 農薬を使ってもアブラムシが減らないのはなぜですか?
A: 考えられる原因として、(1)薬剤抵抗性を持ったアブラムシが発生している、(2)葉裏など隠れた場所への散布が不十分、(3)周辺から次々と飛来している、などがあります。薬剤をローテーションで使用し、丁寧に散布することが大切です。また、物理的防除や天敵の活用など、総合的な防除体系(IPM)を取り入れることをおすすめします。
参考:Organic Aphid Control Methods
まとめ:アブラムシと上手に付き合うために
アブラムシは完全に根絶することは難しい害虫ですが、適切な知識と対策によって被害を最小限に抑えることができます。重要なのは、「予防」「早期発見」「適切な対処」の三つのステップです。
まず、日頃から植物を健康に保ち、コンパニオンプランツやシルバーマルチなどの予防策を講じることで、アブラムシが発生しにくい環境を作ります。次に、定期的な観察によって初期段階でアブラムシを発見し、物理的な方法や自然素材を使った駆除を試みます。それでも被害が広がる場合は、適切な農薬や天敵を活用して確実に駆除します。
化学農薬だけに頼るのではなく、物理的防除、生物的防除、化学的防除を組み合わせた総合的病害虫管理(IPM)の考え方を取り入れることで、持続可能で環境にやさしいガーデニングが実現できます。アブラムシと上手に付き合いながら、美しい庭や豊かな収穫を楽しみましょう。
季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドでは、時期ごとの病害虫対策スケジュールも紹介していますので、計画的な管理にお役立てください。





