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日本庭園と和の庭づくり完全ガイド

竹垣の種類と作り方ガイド

2026年2月6日

竹垣の種類と作り方ガイド

竹垣の種類(建仁寺垣、金閣寺垣、大津垣など)と作り方を詳しく解説。DIYでの制作方法、設置の注意点、メンテナンス方法まで、初心者にもわかりやすく紹介します。和の庭づくりに欠かせない竹垣の魅力を発見しましょう。

竹垣の種類と作り方ガイド

竹垣は日本の伝統的な庭園に欠かせない要素であり、和の風情を演出する美しい構造物です。本記事では、竹垣の種類や特徴、作り方について詳しく解説し、初心者でも挑戦できるDIY方法をご紹介します。竹垣は軽量かつ丈夫で加工がしやすく、用途に合わせて作り方を変えられる点が大きな魅力です。日本庭園と和の庭づくり完全ガイドでも紹介しているように、竹垣は和風の庭の重要な要素となっています。

竹垣を設置することで、目隠しや境界の明確化だけでなく、庭全体の雰囲気を格上げすることができます。天然素材ならではの温かみと、伝統的な美しさを兼ね備えた竹垣は、造園・ガーデンデザインの基本と実践ガイドにおいても重要なデザイン要素として位置づけられています。

竹垣の主な種類と特徴

竹垣には多様な種類があり、それぞれ異なる特徴と用途があります。建仁寺垣は最もポピュラーな竹垣で、割り竹を縦に使い汚れがたまりづらいデザインとなっています。この種類は目隠し性能が高く、プライバシーを守りたい場所に適しています。

竹垣の主な種類と特徴 - illustration for 竹垣の種類と作り方ガイド
竹垣の主な種類と特徴 - illustration for 竹垣の種類と作り方ガイド

金閣寺垣は、ブロックの上に設置できる竹垣の一種で、格式高い雰囲気を演出できます。大津垣は竹を横に編み込んだデザインで、古民家風の住まいによく合います。網代垣は竹を斜めに編み込んだ美しいパターンが特徴で、装飾性が高い竹垣です。

木賊垣(とくさがき)は細い竹を密に並べた繊細なデザインで、小さな坪庭に最適です。みす垣は透かしが多く、軽やかな印象を与える竹垣です。これらの種類の中から、住宅のスタイルや設置場所、メンテナンス性を意識して選ぶことが大切です。

竹垣の種類特徴適した場所目隠し性
建仁寺垣割り竹を縦に使用、汚れにくい境界、プライバシー重視高い
金閣寺垣格式高い、ブロック上設置可玄関前、メインエントランス高い
大津垣横編み、古民家風和風住宅の境界中程度
網代垣斜め編み、装飾的坪庭、見せる垣根中程度
木賊垣細い竹を密に配置、繊細小スペース、坪庭高い
みす垣透かし多め、軽やかデザイン重視の場所低い

和モダン住宅には透かし垣や建仁寺垣、古民家風の住まいには大津垣や網代垣、小さな坪庭には木賊垣やみす垣がよく合います。ガーデニングツール・資材の完全ガイドでは、竹垣作りに必要な道具についても詳しく解説しています。

竹垣の作り方:基本ステップ

竹垣を作る際の基本的なステップは、まず支柱の設置から始まります。支柱には腐りにくい木材(杉やヒノキ)や防腐処理された木材を使用し、地面にしっかりと埋め込むことが重要です。支柱の間隔は1.8メートル程度が標準的で、この間に竹を配置していきます。

竹垣の作り方:基本ステップ - illustration for 竹垣の種類と作り方ガイド
竹垣の作り方:基本ステップ - illustration for 竹垣の種類と作り方ガイド

次に、立子(たてこ)と呼ばれる縦の竹を配置します。支柱の間に3~5センチの竹を柾割(まさわり)にしたものを立子として隙間なく並べます。立子の配置は、節の位置が左右で揃わないようにすることで、見た目のバランスと強度を保つことができます。

押え縁(おさえぶち)には真竹の半割または平割を横に用い、棕櫚縄(しゅろなわ)で結びます。この結び方は伝統的な技法で、黒い棕櫚縄を使うことで見た目にも美しく、機能性も高くなります。結び目の間隔や強度を計算しながら、美しさと機能性のバランスを取ることが重要です。

竹選びでは、節の間隔が均一で曲がりが少ないものを選ぶことが肝心です。竹のカット時には、節から少し離れたところを切断すると割れにくくなります。詳細な作り方については、竹垣の作り方と種類(イエソトブログ)AGRI PICKの竹垣フェンスDIYガイドが参考になります。

竹垣設置の注意点とメンテナンス

天然竹垣の寿命は10年程度で、防腐剤やメンテナンスが必要です。竹は多湿に弱いため、雨水が溜まらないよう注意が必要で、湿った日陰に設置すると寿命がさらに短くなります。設置場所の選定は、日当たりと風通しを考慮することが重要です。

竹垣設置の注意点とメンテナンス - illustration for 竹垣の種類と作り方ガイド
竹垣設置の注意点とメンテナンス - illustration for 竹垣の種類と作り方ガイド

汚れをこまめに取ったり、虫やカビを除去したりするなど、手入れを丁寧に行う必要があります。もしカビが発生した場合は早急に除去し、虫食いや傷みがないかを定期的にチェックすることが大切です。必要であれば補修を行い、防腐剤を塗り直すことで寿命を延ばすことができます。

台風や強風に備えて、支柱をしっかりと地中に埋めるか、アンカーを設置するなどの補強も重要です。地面への固定はしっかりと行い、安定感を求める場合は、コンクリートで支柱を固めるのも一つの手です。設置方法について、地面に直接打ち込むタイプなのか、基礎部分にブロックを設置して固定するのかによって、施工難易度や耐久性が変わります。

人工竹垣も選択肢の一つで、天然竹に比べてメンテナンスの手間が少なく、耐久性も高いという利点があります。ただし、天然素材特有の風合いや経年変化の美しさは得られないため、用途に応じて選択することが重要です。タカショーの竹垣選び方ガイドでは、天然竹と人工竹の比較が詳しく解説されています。

竹垣の高さと目隠し効果

目隠しとして活用する場合、高さ設定が重要で、隣家との間にプライバシーを確保したい場合は一般的に1.8メートル前後の高さが効果的です。建仁寺垣や大津垣など、遮蔽性の高いタイプを選べば視線をしっかり遮ることができます。

高さが低すぎると目隠し効果が得られず、高すぎると圧迫感を与えたり、風の影響を受けやすくなったりします。設置場所の地面の高低差や、隣家の窓の位置なども考慮して、適切な高さを決定することが重要です。

部分的に高さを変えることで、視線を遮りつつも開放感を保つことも可能です。例えば、玄関前は低めにして歓迎的な雰囲気を出し、プライベートスペースは高めにするといった工夫ができます。ベランダ・小スペースガーデニングの完全ガイドでも、限られたスペースでの目隠しテクニックが紹介されています。

DIYで竹垣を作る際のポイント

DIYで竹垣を作る際は、まず必要な道具と材料を揃えることから始めます。竹、支柱用の木材、棕櫚縄、のこぎり、ドリル、水平器、メジャーなどが基本的な道具です。竹は地元の竹材店や虎斑竹専門店 竹虎などの専門店で購入できます。

作業手順としては、まず設置場所の測量と支柱の位置決めを行います。支柱を地面に埋め込む際は、深さ50センチ程度が目安で、コンクリートで固定すると強度が増します。次に横木を取り付け、その後に立子を配置していきます。

竹を結ぶ際の結び方には、いぶし結び、男結び、イボ結びなどの伝統的な技法があります。これらの結び方は見た目が美しいだけでなく、強度も高いのが特徴です。HORTIの竹垣作り方ガイドでは、結び方の詳細が写真付きで解説されています。

初心者の場合は、小規模なプロジェクトから始めることをお勧めします。例えば、坪庭の一部や玄関脇の小さな目隠しなど、長さ2~3メートル程度の竹垣から始めると、技術を習得しやすくなります。季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドを参考に、竹の伐採や作業に適した時期を選ぶことも重要です。

まとめ:竹垣で和の庭を演出

竹垣は日本の伝統的な庭園文化を現代に伝える貴重な要素であり、適切に設置・メンテナンスすることで、長く美しい状態を保つことができます。種類や作り方を理解し、住宅や庭のスタイルに合った竹垣を選ぶことで、和の風情あふれる素敵な空間を作り出すことができます。

DIYで竹垣を作る場合も、基本的な技法とポイントを押さえれば、初心者でも挑戦可能です。ただし、大規模な竹垣や複雑なデザインの場合は、専門の造園業者に相談することをお勧めします。造園・ガーデンデザインの基本と実践ガイドでは、プロに依頼する際のポイントも解説しています。

竹垣は単なる目隠しや境界線ではなく、庭全体のデザインを引き立てる重要な要素です。適切な種類を選び、丁寧に作り、定期的にメンテナンスすることで、美しい和の庭を長く楽しむことができます。さらに詳しい情報は、リショップナビの竹垣解説記事My Japanese Gardenの建設ガイドも参考になります。

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