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ベリー類の育て方:ラズベリー・ブラックベリー

ラズベリーの育て方を、鉢植え・地植え、支柱、水やり、一季なり・二季なりの剪定から整理。ブラックベリーとの違いや実がならない原因も解説します。

庭世界 編集部 公開 更新 約5分で読めます
庭で育つラズベリーとブラックベリーの実と誘引した枝
Photo by Juhanson on Wikimedia

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ラズベリー 育て方で最初に確認したいのは、枝を「いつ切るか」ではなく、苗が一季なり性か二季なり性かです。前年枝に実るタイプと当年枝にも実るタイプでは、残す枝が変わります。品種ラベル、枝の新旧、土の乾きの三つを先に確かめると、鉢植えでも地植えでも管理を組み立てやすくなります。

ラズベリーとは:ブラックベリーとの違い

ラズベリーはバラ科キイチゴ属の落葉性低木とその集合果で、ブラックベリーとは熟果を摘んだときの花托の残り方が違います。ラズベリーは実だけが外れて中心が空洞になり、ブラックベリーは花托が実側に残るため、中心が詰まった状態で収穫されます。

両者の株元は多年生ですが、地上の枝は更新します。University of Maryland Extensionは、初年枝をプリモケーン、翌年の結実枝をフロリケーンと整理しており、結実後のフロリケーンは除きます。

比較項目ラズベリーブラックベリー
収穫時の花托株側に残り、実の中心が空洞実側に残り、中心が詰まる
主な果色赤・黄・黒など黒紫色が中心
枝の扱い直立しやすい品種も支柱で整理半直立性・ほふく性は誘引が重要
結実枝一季なり・二季なりで異なる前年枝型と当年枝型がある
高温への傾向ブラックベリーより暑さに弱い傾向ラズベリーより高温に耐える傾向

ラズベリーの品種タイプを選ぶ

ラズベリーの栽培品種は、一季なり性か二季なり性かを先に確認します。

一季なり性は前年枝に実り、収穫後はその枝を除いて当年枝を残します。新枝まで切ると次の収穫枝がなくなります。

二季なり性は当年枝の先端に秋果がつき、下部を残せば翌年の夏果も狙えます。ハイポネックスジャパンのPlantiaは1株でも自家受粉できると説明していますが、自家受粉と剪定方法は別です。

ラズベリーの植え付け:鉢植えと地植え

鉢植え果樹は根域を管理しやすい方法です。排水性と保水性を備えた培養土 楽天AmazonYahoo!へ植え付けます。地植えは土壌改良と地下茎の広がりを見込み、マルチで乾燥を抑えます。

適期の目安は11月〜2月の落葉期です。休眠中でも厳寒期を避け、地域の凍結時期を優先します。

鉢植えに向くケース

8号〜10号のプランター 楽天AmazonYahoo!を目安に、根鉢を崩しすぎず、植え付け後は活着を優先します。地下茎を抑えて夏に移動できる反面、根詰まりを避けるため2〜3年に1回は植え替えます。詳しくは鉢植え果樹の育て方と管理を参照してください。

地植えに向くケース

地植えは乾燥しにくい反面、離れた場所へ出る新梢を整理します。複数株の植栽間隔は1.5m〜2mが目安で、他の果樹との配置は果樹栽培の完全ガイドで確認できます。

ラズベリーの水やり・肥料と夏越し

ラズベリーの水やりは土壌水分と鉢の重さで決めます。肥料は窒素過多を避けます。

鉢は表土が乾いたら鉢底から流れるまで与え、夏も湿っていれば追加しません。乾燥と水のやりすぎはともに水分ストレスとなり、過湿は根腐れを招きます。地植えは乾燥が続くとき、株元へ補います。

夏は日照条件を見て、葉焼けする西日を避けます。施肥量はラベルに従い、年間配分は果樹の肥料と年間施肥スケジュールで確認してください。

支柱と誘引でラズベリーの枝を分ける

トレリスと園芸支柱 楽天AmazonYahoo!は、ラズベリーの枝を倒れにくくするだけでなく、収穫する枝と翌年に残す枝を見分けるために使います。枝が絡まる前から、柔らかいひもで余裕を持たせて固定してください。

樹高は1m〜1.5m程度、枝は1m〜2m以上になる例があるため、鉢は長い支柱、地植えはワイヤーで支えます。

誘引時は、枝を三つに分けると管理しやすくなります。

  1. 今年すでに実をつけた枝:収穫後に除く候補です。
  2. 今年伸びた健全な新梢:一季なり性では翌年用に残します。
  3. 細い枝・傷んだ枝・内向きの枝:風通しを妨げる場合に整理します。

色違いの園芸ひも 楽天AmazonYahoo!で枝の履歴を残すと、翌年の誤剪定を減らせます。

ラズベリーの剪定:一季なりと二季なり

ラズベリーの剪定は、カレンダーだけで決めず、結実タイプと枝の年齢を照合します。Modern Livingは「ラズベリーは毎年枝が更新される植物です。」と端的に示しており、ここを理解すると切る枝と残す枝を分けられます。

一季なり性の剪定

6月〜7月ごろの収穫後、木質化して果柄跡がある前年枝を地際から切り、株元から伸びた当年枝は翌年用に残します。冬は細い枝、傷んだ枝、交差枝を間引きます。

二季なり性の剪定

夏果と秋果を狙うなら秋果がついた枝先だけを切り戻し、翌夏用の下部を残します。秋果だけなら休眠期に地際から整理し、春の当年枝へ結実させます。方式は苗ラベルと栽培記録へ残してください。

フロー図

清潔な剪定ばさみ 楽天AmazonYahoo!を使い、古枝は株元へ放置しません。NC State Extensionも、結実後の古枝を除き、弱い枝を間引いて誘引する管理を示しています。

ブラックベリーを一緒に育てる場合

ブラックベリーはラズベリーと同じバラ科キイチゴ属の果樹ですが、半直立性やほふく性では枝が長く伸びるため、同じ支柱へ無理にまとめない方が管理しやすくなります。果実の見分けだけでなく、枝を置く面積から配置を決めます。

半直立性やほふく性は新梢をトレリスへ広げ、枝を重ねません。併置するなら鉢を分けるか、株間と通路を確保して枝の取り違えを防ぎます。収穫の目安は、黒紫色に加えて柔らかく軽い力で外れることです。

実がならない・小さい・酸っぱい原因

ラズベリーの実つきは果樹の受粉と自家結実性だけで決まりません。誤剪定、肥料過多、水やり不足、日照不足、早採りも確認します。花が咲かない場合は、前年枝を春に切っていないか振り返ります。

花が咲かない、実がならない

一季なり性は前年枝に花芽をつけるため、春に切れば花芽も失います。葉ばかり伸びるときは追肥を止め、肥料ラベルと前回の施肥日を確認します。

実が小さい

実が小さいときは、土の乾燥と着果過多を確認します。夏の鉢も表面だけで判断せず、土の内部と鉢の重さを見ます。

実が酸っぱい

品種本来の色でも、硬くて外れにくければ早採りです。香りが強まり、軽く支えるだけで外れた実は重ねずに扱います。

ラズベリーの病害虫を早期発見する

アブラムシと灰色かび病の病害虫防除では、新芽、葉裏、花、果実を定期的に観察し、枯れ葉と収穫残しを除きます。

アブラムシは新芽や葉裏で吸汁します。少数なら水で流し、増えたら登録のある園芸用薬剤を表示どおりに使います。

灰色かび病は6月〜9月の梅雨や秋に出やすく、花や実に灰色のかびが生じます。植物病害の三角形に沿い、根元へ水を与え、枝を密集させず、傷んだ花や実を除きます。

乾燥時はハダニ、枝ではカイガラムシや葉の斑点も確認します。季節別の対策は果樹の病害虫対策と季節ごとの防除に整理しています。

ラズベリーの収穫と保存

ラズベリーの収穫の目安は、果実の色、香り、柔らかさ、外れやすさです。完熟すると無理に引かなくても花托から外れるため、枝を揺らさず、一粒ずつ指で支えて摘みます。

開花後1か月ほどが目安ですが、地域や品種で前後します。一季なり性は6月〜7月、二季なり性は夏と秋が目安でも、果実の状態を優先します。

収穫した実は重ねるとつぶれます。すぐ食べない場合は浅い容器へ並べ、冷凍するならトレー上で実を重ねずに凍らせてから袋へ移します。Plantiaは冷蔵では2日〜3日以内に食べ切る目安を示しています。

ラズベリー栽培で迷ったときの3つの判断基準

ラズベリー栽培では、品種タイプ・根域と水分・枝年齢の順に確認します。一季なりか二季なりかを確かめ、土の乾きと根域を見て、収穫済み枝と当年枝を分ければ、切る・残す・水を与える判断ができます。

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出典

  • ラズベリー
  • ブラックベリー
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庭世界 編集部

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