ベリー類の育て方:ラズベリー・ブラックベリー
2026年2月6日

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ベリー類の育て方:ラズベリー・ブラックベリー
自宅の庭やベランダで新鮮なベリーを収穫できたら、どんなに素敵でしょうか。ラズベリーとブラックベリーは、初心者でも育てやすく、比較的コンパクトに栽培できる果樹として人気があります。この記事では、ラズベリーとブラックベリーの特徴から、具体的な育て方、収穫方法まで、実践的な情報をお届けします。果樹栽培の完全ガイド:家庭で楽しむ果物づくりでも紹介されているように、ベリー類は家庭果樹栽培の入門として最適です。
ラズベリーとブラックベリーの基本特徴
ラズベリーとブラックベリーは、どちらもバラ科キイチゴ属に属する低木性果樹です。一見似ている両者ですが、実は明確な違いがあります。
ラズベリーは果実が熟したとき、果実が花托(かたく)から離れて内部が空洞になっているのが特徴です。一方、ブラックベリーは花托がついたまま果実の芯となって詰まった形で収穫されます。この違いは、収穫時の手触りや保存性にも影響します。
ラズベリーの果実は甘みと酸味が調和し、独特の香りがあって生食に向いています。ジャムやスイーツへの加工にも適しており、果実の色によって赤ラズベリー(黄色品種も含む)、黒ラズベリー、紫ラズベリーの3群に分類されます。ブラックベリーは深い黒紫色の果実が特徴で、やや酸味が強く、ジャムやソースに加工されることが多い果樹です。
両者とも寒さや病害虫に強く、木がコンパクトなのでベランダ・小スペースガーデニングの完全ガイドで紹介されているような限られたスペースでも栽培可能です。アメリカでは2017年の統計によると、ブラックベリーの生産額は3110万ドルに達し、オレゴン州が最大の生産地として知られています。適切に管理すれば、15年以上にわたって収穫を楽しめる長寿命な果樹でもあります。
栽培に適した環境と植え付け
ラズベリーとブラックベリーの栽培成功の鍵は、適切な環境選びにあります。
場所と日当たり
両者とも日当たりの良い屋外が最適です。1日6時間以上の日照があれば十分に育ちます。ただし、雨が直接当たる場所は病気が発生しやすいため、できれば軒下など雨よけがある場所を選びましょう。水やり・灌漑システムの完全ガイドでも解説されているように、水はけの良い環境を確保することが重要です。
土壌の準備
水はけの良い、有機質に富んだ土壌を好みます。地植えの場合は、植え付け2週間前に堆肥や腐葉土をたっぷり混ぜ込んで土づくりをしましょう。鉢植えの場合は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1の配合土が適しています。土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドを参考に、栽培前の土壌改良をしっかり行うことで、その後の生育が大きく変わります。
植え付け時期と方法
植え付けの適期は11月から3月までの休眠期です。この時期に植え付けることで、根がしっかり張ってから春の生育期を迎えられます。
苗木の根を広げながら植え穴に置き、根が隠れる程度の深さに植え付けます。植え付け後はたっぷりと水を与えて、根と土を密着させましょう。鉢植えの場合は、8~10号サイズ以上の深めの鉢を選ぶと、根の発達が良好になります。
支柱と誘引の重要性
ラズベリーとブラックベリーの栽培で見落とされがちなのが、支柱と誘引の設置です。
ブラックベリーは品種によって枝が7~8mも伸びるものがあり、放置するとつるが絡まって管理が困難になります。ラズベリーも多くの品種が2m前後まで成長し、つるが暴れやすい性質があります。そのため、枝を誘引する構造物を用意しておくことが重要です。
最もシンプルな方法は、支柱を立ててワイヤーや麻ひもで枝を固定する方法です。地植えの場合は、両端に支柱を立て、3段程度のワイヤーを張ると効果的です。鉢植えでは、円形の支柱やトレリスを利用すると省スペースで管理できます。
誘引は新しい枝(新梢)が30~50cm伸びた頃から開始します。枝を無理に曲げず、自然な角度で固定することがポイントです。剪定・整枝の技術完全ガイドでも触れられているように、適切な誘引は風通しを良くし、病害虫の予防にもつながります。
水やりと肥料の管理
ベリー類の栽培で最も注意すべきなのが、水やりと肥料のタイミングです。

水やりのポイント
土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。特に夏場の水切れには注意が必要で、真夏は1日2回の水やりが必要になることもあります。ラズベリーとブラックベリーは乾燥に弱く、水不足は果実の品質低下や落果の原因になります。
一方で、過湿も根腐れの原因となります。鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与え、受け皿の水は捨てるようにしましょう。地植えの場合は、株元にマルチング(藁や腐葉土を敷くこと)をすると、土壌の乾燥を防ぎ、水やりの頻度を減らせます。
施肥のスケジュール
年に3回の施肥が標準的です。3月の芽出し肥、5月の追肥、9月のお礼肥というサイクルで与えます。
芽出し肥は春の生育を促進するため、緩効性の化成肥料や有機質肥料を株元に施します。5月の追肥は、果実の肥大を助けるために即効性のある液体肥料が効果的です。9月のお礼肥は、翌年の生育のための体力をつけるため、堆肥や油かすなどの有機質肥料を与えます。
肥料の量は、鉢植えの場合で1回あたり大さじ2~3杯程度が目安です。与えすぎると徒長(無駄に枝が伸びること)の原因になるので、控えめが良いでしょう。
| 施肥時期 | 目的 | 肥料の種類 | 施用量(鉢植え目安) |
|---|---|---|---|
| 3月(芽出し肥) | 春の生育促進 | 緩効性化成肥料 | 大さじ2~3杯 |
| 5月(追肥) | 果実肥大 | 液体肥料(週1回) | 規定倍率で希釈 |
| 9月(お礼肥) | 翌年への体力づくり | 有機質肥料 | 大さじ3~4杯 |
剪定と管理作業
ラズベリーとブラックベリーの剪定は、収穫量と品質に直結する重要な作業です。

一季なりと二季なりの違い
剪定方法は、品種が一季なり(年1回収穫)か二季なり(年2回収穫)かによって異なります。
一季なり品種は、前年に伸びた枝(旧梢)に果実をつけます。収穫後、果実をつけた枝は枯れるため、地際から切り取ります。新しく伸びた枝は翌年の結果枝となるため、残しておきます。
二季なり品種(マリージェーン、ジョイゴールドなど)は、その年に伸びた新しい枝の先端部分にも果実をつけます。秋に先端部分で収穫した後、冬に剪定して枝の中間部分を残しておくと、翌年初夏に再び収穫できます。二季なり品種を選べば、長期間の収穫を楽しめます。
冬の剪定
12月から2月の休眠期に行う冬剪定は、翌年の収穫を左右します。果実をつけ終わった古い枝を地際で切り取り、新しい枝は先端を少し切り詰めて高さを揃えます。枝が混み合っている場合は、細い枝や病気の枝を間引いて、風通しを良くしましょう。
夏の管理
夏は新しい枝(シュート)が旺盛に伸びる時期です。伸びすぎた枝は先端を軽く切り詰めて脇芽の発生を促します。また、株元から出るサッカー(根から出る新しい芽)は、増やす予定がなければ早めに取り除きます。サッカーを放置すると、親株の栄養が分散して果実の品質が低下します。
病害虫対策
ラズベリーとブラックベリーは比較的病害虫に強い果樹ですが、いくつか注意すべき問題があります。

主な病気
梅雨時には灰色カビ病が発生しやすくなります。果実や花に灰色のカビが生え、腐敗の原因となります。予防には、雨除けの設置や風通しの改善が効果的です。発病した果実や葉は早めに取り除き、感染拡大を防ぎましょう。病害虫対策と防除の完全ガイドでは、有機栽培でも使える防除方法が紹介されています。
その他、さび病や炭疽病なども発生することがあります。発病初期なら、病気の部分を取り除いて様子を見ます。症状がひどい場合は、園芸店で相談して適切な薬剤を使用しましょう。
主な害虫
コウモリガの幼虫は茎に穴を開けて内部を食害し、枝が折れる原因になります。春から夏にかけて、茎に木くずのような排泄物がついていないか定期的にチェックしましょう。見つけたら、穴の中の幼虫を針金などで取り除きます。
アブラムシは新芽や若い葉に群がり、植物の生育を阻害します。また、すす病を誘発することもあります。発見したら、水で洗い流すか、殺虫スプレーで早期に対処します。
カイガラムシは枝に固着して樹液を吸います。見つけたら歯ブラシなどでこすり落とすか、冬期の休眠期に石灰硫黄合剤を散布すると効果的です。
収穫のタイミングと方法
待ちに待った収穫の時期がやってきたら、適切なタイミングで収穫することが美味しさの秘訣です。
収穫の見極め
ラズベリーは、果実全体が鮮やかな赤色(品種によっては黄色や黒色)に色づき、軽く触れただけで簡単に外れるようになったら収穫適期です。無理に引っ張ると果実が潰れてしまうので、指で軽くつまんで収穫します。
ブラックベリーは、果実が完全に黒紫色になってから2~3日後が食べ頃です。色づいたばかりでは酸味が強く、完熟すると甘みが増します。ラズベリー同様、軽い力で外れるようになったら収穫のサインです。
収穫の頻度
果実は一度に全てが熟すわけではなく、数週間にわたって順次熟していきます。そのため、2~3日おきに畑をチェックして、熟した果実から順に収穫していきます。朝の涼しい時間帯に収穫すると、果実が傷みにくく、美味しさも保たれます。
保存と利用
収穫したベリーは傷みやすいため、できるだけ早く消費するのが理想です。冷蔵庫で保存する場合は2~3日以内に使い切りましょう。長期保存したい場合は、洗わずに冷凍すると1年程度保存できます。使う直前に流水で洗って、スムージーやジャム作りに活用できます。
おすすめの品種と選び方
ラズベリーとブラックベリーには多くの品種があり、栽培環境や好みに応じて選ぶことができます。

ラズベリーのおすすめ品種
インディアンサマー:二季なり性の赤ラズベリーで、初夏と秋の2回収穫できます。耐寒性が強く、初心者にも育てやすい品種です。
マリージェーン:大粒で甘みが強い二季なり品種。果実の色は濃い赤色で、生食に最適です。
ジョイゴールド:珍しい黄色い果実をつける二季なり品種。酸味が少なく、とても甘いのが特徴です。
ファールゴールド:黄色実のラズベリーで、耐暑性があり、温暖地でも栽培しやすい品種です。
ブラックベリーのおすすめ品種
ソーンフリー:その名の通りトゲがない品種で、収穫時に手を傷つける心配がありません。つる性で、誘引栽培に適しています。
ボイセンベリー:ラズベリーとブラックベリーの交配種で、大粒で甘酸っぱい果実が人気です。ニュージーランドで広く栽培されています。
トリプルクラウン:トゲなしの品種で、甘みが強く生食向き。直立性が強いため、支柱なしでも栽培可能です。
品種選びでは、自分の住んでいる地域の気候に合ったものを選ぶことが重要です。また、栽培スペースに応じて、つる性か直立性かを考慮しましょう。園芸店やオンラインショップで購入する際は、品種の特性をよく確認してから選ぶことをおすすめします。
よくある栽培トラブルと対処法
ラズベリーとブラックベリーを育てていると、いくつかのトラブルに遭遇することがあります。

花は咲くが実がつかない
原因として、受粉不良が考えられます。ラズベリーとブラックベリーは基本的に自家受粉しますが、花が咲いている時期に雨が多かったり、気温が低すぎたりすると受粉がうまくいきません。対策として、晴れた日に花を軽く揺すって人工授粉を試みると良いでしょう。
また、肥料の与えすぎによる窒素過多も原因の一つです。窒素が多すぎると葉ばかり茂って花や実がつきにくくなります。肥料を控えめにして、リン酸やカリウムを多く含む肥料に切り替えることで改善することがあります。
果実が小さい、味が薄い
水不足や肥料不足が主な原因です。特に果実の肥大期(5月~6月)は十分な水と肥料が必要です。また、1つの枝に果実がつきすぎている場合は、摘果(果実を間引くこと)をすると、残った果実が大きく甘くなります。
葉が黄色くなる
葉が黄色くなる原因はいくつかあります。全体的に黄色くなる場合は栄養不足(特に窒素不足)が考えられます。下葉から黄色くなる場合は正常な老化現象です。新葉が黄色い場合は鉄分不足の可能性があるため、微量要素を含む肥料を与えてみましょう。
枝が折れやすい
支柱や誘引が不十分な場合、風で枝が折れることがあります。また、コウモリガの食害で茎の内部が空洞になっていることも考えられます。定期的に茎をチェックし、支柱と誘引をしっかり行うことで予防できます。
鉢植え栽培のポイント
庭がない場合でも、鉢植えでラズベリーとブラックベリーを楽しむことができます。
鉢のサイズと材質
最低でも8号(直径24cm)以上、できれば10号(直径30cm)以上の深めの鉢を選びましょう。根が深く張る性質があるため、浅い鉢では根詰まりを起こしやすくなります。材質はプラスチック製でも素焼き鉢でも構いませんが、素焼き鉢の方が通気性が良く、根の健康に有利です。
鉢植えならではの管理
鉢植えは地植えに比べて乾燥しやすく、栄養も流れ出やすいため、水やりと施肥の管理がより重要になります。夏場は朝夕2回の水やりが必要になることもあります。
また、2~3年に一度は植え替えを行い、根詰まりを防ぎましょう。根詰まりすると実付きが悪くなり、生育も衰えます。植え替えの適期は11~3月で、一回り大きな鉢に植え替えるか、根を整理して同じ鉢に新しい土で植え直します。
移動のメリット
鉢植えの最大のメリットは移動できることです。夏の強い日差しを避けて半日陰に移動したり、台風が来る前に安全な場所に避難させたりできます。また、収穫期には玄関先などの目につく場所に置いて、収穫のタイミングを逃さないようにすることもできます。
まとめ
ラズベリーとブラックベリーは、家庭で手軽に栽培できる魅力的な果樹です。寒さや病害虫に強く、コンパクトに育てられるため、初心者にもおすすめできます。適切な環境選び、支柱と誘引の設置、水やりと施肥の管理、そして適切な剪定を行えば、毎年豊かな収穫を楽しめます。
二季なり品種を選べば年に2回の収穫が可能で、長期間にわたって新鮮なベリーを味わえます。栽培を始める前に、自分の環境に合った品種を選び、必要な資材を揃えておくことが成功の秘訣です。
新鮮な摘みたてのベリーの味わいは格別です。ぜひこの記事を参考に、ラズベリーやブラックベリーの栽培に挑戦してみてください。適切な管理を続ければ、15年以上にわたって収穫を楽しめる、長いお付き合いができる果樹となるでしょう。
ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドやガーデニングツール・資材の完全ガイドも合わせて参考にすると、より充実したベリー栽培が可能になります。





