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バラの育て方完全ガイド:初心者から上級者まで

つるバラの仕立て方と誘引テクニック

2026年2月6日

つるバラの仕立て方と誘引テクニック

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つるバラの仕立て方と誘引テクニック:フェンス・アーチ・オベリスクの完全ガイド

つるバラは庭を華やかに演出する素晴らしい植物ですが、その美しさを引き出すには、適切な仕立て方と誘引テクニックが欠かせません。本記事では、初心者から上級者まで、つるバラを美しく仕立てるための実践的なノウハウを詳しく解説します。

つるバラの誘引が必要な理由

つるバラは上方向に伸びる性質(頂芽優勢)を持っています。何もしないと、ツルは上ばかりを目指して伸び、下部には花がつきにくくなります。誘引の主な目的は、この頂芽優勢を崩し、株全体に均等に花をつけさせることです。

枝を水平または下方向に誘引することで、各部位の芽の優位性を均等にし、フェンスやアーチ全体に隙間なく花が咲くようになります。また、誘引により枝が支柱に固定されるため、風による枝折れを防ぎ、整った樹形を保つことができます。

つるバラ誘引の最適時期

つるバラの誘引は、12月下旬から1月中旬が最適な時期です。この時期は樹液の流動が少なく、新芽がまだ出ていないため、枝を折らずに優しく誘引できます。重要なのは、新芽が出始める2月中旬までに誘引を完了させることです。

冬の誘引は苦痛を伴いますが、この時期に行うことで、春の新生長が誘引した方向に沿って伸びていきます。

時期作業内容重要性
10月〜11月秋のお手入れ(花がら摘み)冬の誘引に向けて樹を整える
12月下旬〜1月中旬剪定と誘引最重要:この時期に誘引を完了
2月以降新芽の管理誘引後の形状維持
5月〜6月花期:夏剪定前まで楽しむ誘引の成果を確認

つるバラの仕立て方5つの基本パターン

フェンス仕立て

フェンス仕立ては、初心者向けの最も基本的な仕立て方です。フェンスや塀の一面に枝を左右に広げて誘引します。この方法では、枝を水平に広げることで花が均等につきやすく、見た目も美しい壁面が完成します。

つるバラの仕立て方5つの基本パターン - illustration for つるバラの仕立て方と誘引テクニック
つるバラの仕立て方5つの基本パターン - illustration for つるバラの仕立て方と誘引テクニック

フェンス仕立てのコツ:

  • 主要な枝を左右に分散させる
  • 中央から両側に向かって扇状に広げる
  • 上部から下部まで隙間なく覆う

アーチ仕立て

アーチ仕立ては、つるバラをアーチ構造に沿わせる方法です。両側につるバラを植え、それぞれを左右のアーチに沿わせてから、頂点で交わらせます。通路を覆う華やかなトンネルが完成し、庭のフォーカルポイントになります。

オベリスク仕立て

オベリスク(円錐形の支柱)を使用する仕立て方です。初心者向けで設置が容易な点が利点です。つるを螺旋状に巻き付けていくことで、高さが出ながら四方に花がつきます。

パーゴラ仕立て

パーゴラ(横梁を持つ格子構造)に誘引する方法です。支柱を螺旋状に上昇しながら誘引してから、横梁に水平に誘引して「屋根」を作ります。複雑ですが、完成時の美しさは格別です。

壁面仕立て

建物の壁に直接誘引する方法です。この場合、通気性を確保し、病害虫の予防が特に重要になります。

誘引に必要な道具と材料

誘引作業を始める前に、以下の道具と材料を準備しましょう:

  • 園芸用紐:ジュート紐やフレキシータイが最適です。決して裸線を使用してはいけません。裸線は茎を傷つけ、病気の侵入口になります
  • 支柱やワイヤーフェンスやアーチに固定用
  • 剪定ばさみ:枝の調整用
  • 軍手:手の保護用(特にトゲが多い品種)
  • ステップラダー:高い位置の誘引作業用

誘引の具体的な手順

1. 枝の選別と剪定

まず、昨年伸びた長い主要な枝を選びます。細い副枝は短く剪定して、翌春の新芽の活動を促します。健全な太い枝を3〜5本程度選ぶのが目安です。

誘引の具体的な手順 - illustration for つるバラの仕立て方と誘引テクニック
誘引の具体的な手順 - illustration for つるバラの仕立て方と誘引テクニック

2. ワイヤーの設置

支柱に支持ワイヤーを張ります。垂直方向に12〜18インチ(約30〜45cm)間隔で、水平方向に5フィート(約1.5m)間隔で張ると、バランスの取れた誘引が可能になります。

3. 枝の誘引

選んだ枝をゆっくり曲げて、目的の方向に誘引します。一度に強く曲げると枝が折れるため、数日に分けて段階的に曲げることが推奨されます

園芸用紐で、15cm(6インチ)間隔で枝をワイヤーに結びます。結び目は枝を傷つけないように、ゆったりと4〜6cm程度の遊びを持たせることが重要です。

4. 誘引後の管理

誘引完了後も、成長期間中は定期的に結び直しが必要です。枝が15cm以上伸びたら、新しい位置で再度結びます。

つるバラ品種選びのポイント

美しく仕立てるには、品種選びも重要です。誘引に適した品種の特徴は以下の通りです:

  • 枝が細めでしなやか:固い枝は誘引しにくい
  • トゲが少ない:誘引作業がしやすく、安全
  • 小輪〜中輪の花:大きな花は重くなり誘引が困難
  • 病害虫に強い:管理が容易
  • 香りがある:鑑賞価値が高い

初心者向けの品種には「アイスバーグ」「ピエール・ドゥ・ロンサール」「フェリシテ・ペルペチュエ」などがあります。

よくある失敗と対策

失敗例1:枝が折れる

原因は、急激に強い力で曲げようとすることです。対策として、数日かけて徐々に曲げるか、軽く湿らせて柔軟性を高めてから誘引します。

失敗例2:下部に花がつかない

原因は誘引不足です。特に株元付近の枝を十分に下方向に誘引していない場合に起こります。上部の枝だけでなく、下部の枝もしっかり誘引することが大切です。

失敗例3:病害虫が増える

原因は通気性の悪化です。誘引が密すぎると湿度が上がり、病害虫が発生しやすくなります。適度な隙間を保つようにしましょう。

つるバラ誘引のプロのコツ

経験者が実践する工夫をいくつか紹介します:

  1. 螺旋誘引オベリスクやピラーに使用。下から上へ螺旋状に巻き付けることで、全体に均等に花がつきます
  1. S字誘引フェンスなどで、枝をS字状に曲げることで、多くの側芽が花を咲かせます
  1. 段階誘引:太い主枝だけを先に誘引し、側枝を誘引する際は、主枝の成長に合わせて段階的に調整します
  1. 予備枝の保持:常に2〜3本の若い予備枝を育て、老化した枝と入れ替えやすくします

初心者向け:まずは鉢植えから始めよう

つるバラを育てるのが初めてなら、いきなり地植えするより、鉢植えで試すことをお勧めします。鉢植えなら移動ができ、トラブルが少なくすみます。また、誘引の技術も習得しやすいです。

スキルを磨いたら、庭のフェンスやアーチに地植えして、大きく仕立てるステップに進むのが良いでしょう。

まとめ

つるバラの美しさは、適切な誘引により初めて引き出されます。冬の誘引作業は手間がかかりますが、春から初夏にかけて、フェンスやアーチを埋め尽くす花の美しさは、その労力に十分報いてくれます。

本記事で紹介した基本的な手順とコツを守れば、初心者でも美しいつるバラを育てることができます。ぜひ、自分の庭に合った仕立て方を選んで、つるバラの栽培にチャレンジしてみてください。

参考資料:

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