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バラの育て方完全ガイド:初心者から上級者まで

イングリッシュローズの魅力と育て方

2026年2月6日

イングリッシュローズの魅力と育て方

イングリッシュローズの育て方を初心者から上級者向けに完全解説。ディビッド・オースティン作出の香り高く優雅な薔薇の特徴、品種選択、肥料・剪定・病害虫対策・季節管理方法を詳しく紹介します。美しい庭づくりに必須の総合情報ガイド。

イングリッシュローズの魅力と育て方:美しく香り高い庭の薔薇

イングリッシュローズは、バラ愛好家の間で「庭の女王」として広く愛されています。その優雅な花姿と芳醇な香りは、どんなガーデンにも魅力的な風情をもたらします。本記事では、イングリッシュローズの特徴から育成方法まで、初心者から上級者まで役立つ情報をご紹介します。

詳細な情報は、園芸ネット本店のイングリッシュローズ栽培ガイドHORTI by GreenSnapの育て方ガイドを参考にしてください。

イングリッシュローズとは:ディビッド・オースティンの傑作

イングリッシュローズは、イギリス人のバラ育苗家ディビッド・オースティン氏によって開発された特別なバラの品種群です。1961年に初の商業的なバラ「コンスタンスペリー」を導入して以来、彼と彼の会社は190以上のバラ品種を開発してきました。

独特な育種背景

イングリッシュローズの最大の特徴は、3つの異なるバラのグループを組み合わせて開発されたことです:

  • オールドローズ:優雅な花形、芳醇な香り、シュラブ樹形、育てやすさ
  • モダンハイブリッドティーローズ:多彩な花色、長い花期
  • フロリバンダローズ:繰り返し咲きの性質、病気への耐性

この独特な組み合わせにより、古典的な美しさと現代的な性能を兼ね備えた、理想的なバラが誕生したのです。バラの育て方完全ガイドも参考になります。

イングリッシュローズの特徴:なぜ愛され続けるのか

香りの豊かさ

イングリッシュローズの最も特徴的な要素が、その豊かで種類の多い香りです。単なる「バラの香り」ではなく:

イングリッシュローズの特徴:なぜ愛され続けるのか - illustration for イングリッシュローズの魅力と育て方
イングリッシュローズの特徴:なぜ愛され続けるのか - illustration for イングリッシュローズの魅力と育て方
  • オールドローズ香:深く、複雑で官能的
  • ティーローズ香:紅茶を思わせるエレガントな香り
  • ムスクローズ香:柔らかく甘い香り
  • ミルラ香:スパイシーで温かみのある香り
  • フルーツ香:ブルーベリー、ライチ、ローズヒップなど多様

毎年30万本の実生が育成される大規模育種プログラムを通じて、さらに豊かな香りを持つ品種が開発されています。詳しくはDavid Austin Roses公式サイトをご覧ください。

花形と花色の多様性

花形特徴適する場所
カップ咲きオールドローズに多く見られるお椀型の優雅な花形フォーカルポイント
ロゼット咲きバラのつぼみのような層状の花形で、非常にフェミニンアプローチ、玄関周辺
八重咲き多くの花弁が重なり、ボリューム感のある外観背景、生け垣
剣弁咲き端正な花形、フォーマルな印象シンボルツリー周辺

強健性と育てやすさ

オールドローズの強健性を受け継いでいるため、初心者でも育てやすいのが特徴です。病気への耐性も高く、適切な環境が整えば毎年美しい花を咲かせます。バラの育て方に関する詳しい情報も参考にしてください。

特徴説明
カップ咲きオールドローズに多く見られるお椀型の優雅な花形
ロゼット咲きバラのつぼみのような層状の花形で、非常にフェミニン
八重咲き多くの花弁が重なり、ボリューム感のある外観
剣弁咲き端正な花形、フォーマルな印象

イングリッシュローズの種類と開花特性

イングリッシュローズには複数の開花パターンがあります:

  1. 一季咲き:春のみに咲く。花数は少ないが、香りが最も強い傾向
  2. 返り咲き:春に開花し、秋に再び咲く品種
  3. 繰り返し咲き:年に3回程度開花する品種
  4. 四季咲き:条件が揃えば通年開花する品種

また、株姿にも多くの種類があります:

  • ブッシュタイプコンパクトな樹形、小さな庭向け
  • 直立タイプ:垂直に成長、限られたスペースに最適
  • アーチタイプ:枝が広がり、アーチやフェンスに向く
  • シュラブタイプ:大きく広がる樹形、空間が必要

イングリッシュローズの育て方:成功のための基本ステップ

適切な環境の選択

イングリッシュローズの栽培成功の第一歩は、環境選びです:

イングリッシュローズの育て方:成功のための基本ステップ - illustration for イングリッシュローズの魅力と育て方
イングリッシュローズの育て方:成功のための基本ステップ - illustration for イングリッシュローズの魅力と育て方
  • 日当たり:1日6時間以上の直射日光が必須
  • 風通し:適度な風が病気を予防
  • 排水性:湿った土壌は根腐れの原因となるため、良好な排水が重要

庭に植え付ける場合、周りに樹木がなく、日当たりの良い場所を選びましょう。ガーデニング入門・基礎知識も合わせてご覧ください。

土づくりのポイント

掘り上げた土の水はけが悪い場合は:

  1. 軽石またはパーライトを土と同じ量加える
  2. 堆肥や腐葉土を混ぜ合わせる
  3. 有機物を十分に含んだ、肥えた土を作る

イングリッシュローズは栄養豊富な土壌を好むため、土づくりは特に重要です。詳細は土づくり・堆肥・肥料の基礎知識をご参照ください。

肥料管理の実践

効果的な肥料管理のスケジュール:

時期肥料の種類と量目的
3月~4月薔薇専用肥料(通常量)生長期の栄養補給
5月~6月返り咲き品種には追加肥料開花促進、花付き向上
夏場控えめに(高温で肥料焼けの危険)根への負担軽減
軽めの肥料秋花の準備

剪定技術の習得

冬の剪定(適期:1月下旬~2月中旬):

木立ち性のタイプは、この時期にしっかり枝を切ることが重要です。力強く芽吹き、春に美しい花を咲かせてくれます。剪定・整枝の技術についても詳しく解説しています。

夏の剪定:

返り咲き性の品種では、初夏の花が終わった後に軽く剪定することで、秋の再開花を促します。

病害虫対策

イングリッシュローズは病気に強いですが、完全に無関心ではいられません:

  • うどんこ病:葉が白く粉をかぶったようになる。風通しを改善し、適切な殺菌剤を使用
  • 黒星病:葉に黒いシミが現れる。落葉を促進し、病気の拡大を防ぐ
  • アブラムシ:新しい芽に群がる。見つけたら早めに対処

予防が最善です。健康な株を維持することが、病気を遠ざける最良の方法です。病害虫対策と防除についても参考にしてください。

人気のイングリッシュローズ品種紹介

イングリッシュローズには多くの品種がありますが、特に人気の高いものをご紹介します:

初心者向け品種

  • キャサリン妃:優雅なピンク色、香り高く丈夫
  • ジュビリー:深いピンク色、返り咲き性で長く楽しめる
  • ローズガーデン:四季咲き、初心者向けで育てやすい

上級者向け品種

  • クラウン公爵夫人:複雑な香りと花形、高い育成技術が必要
  • パット・オースティン:アプリコット色の珍しい色合い
  • ジェネラス・ガーデナー:濃厚な香りと大輪花

イングリッシュローズの選び方:購入時の注意点

苗の選択基準

健康な苗を選ぶ際のチェックポイント:

イングリッシュローズの選び方:購入時の注意点 - illustration for イングリッシュローズの魅力と育て方
イングリッシュローズの選び方:購入時の注意点 - illustration for イングリッシュローズの魅力と育て方
  1. 根の状態:根頭がん腫病がないか確認(根にコブがないか)
  2. 幹の太さ:適度に太い幹が良い苗の目安
  3. 葉の色:深緑で健康な色合いの葉が豊富
  4. 病気の兆候:黒いシミや異常な変色がないか

正規品の重要性

根頭がん腫病を避けたい場合、デビッド・オースティン・ロージズ社のロゴマークが入った正規の輸入品を購入することをお勧めします。国産の苗は日本の台木を使用しているため、根頭がん腫病にかかりやすい傾向があります。

輸入品購入の注意

輸入苗は国際輸送の過程で:

  • 根から土が完全に剥がされるため、根が傷つくことがある
  • 植え付けまでに長時間がかかる場合がある
  • 植え付け後の管理が特に重要

植え付け直後は、丁寧な水やりと新しい根の発育を促す管理が必須です。English Roses Informationから詳しい情報を取得できます。

季節ごとのイングリッシュローズ管理カレンダー

春(3月~5月)

  • 剪定の時期終了、新しい芽が伸びる
  • 肥料を与え、生長を支援
  • 病害虫の監視開始

夏(6月~8月)

  • 返り咲き品種に追肥(6月)
  • 水やりに特別な注意(乾燥と過湿の両方に注意)
  • 夏の高温に強い日除けを検討
  • 害虫対策の強化

秋(9月~11月)

  • 秋花の開花期間
  • 夏の疲れから回復するための軽い肥料
  • 冬に向けての準備開始

冬(12月~2月)

  • 剪定期間(1月下旬~2月中旬)
  • 休眠期の株の保護
  • 雪や凍害対策(地域による)

詳細は季節の園芸カレンダーを参考にしてください。

イングリッシュローズで庭を美しく:レイアウトのコツ

庭全体での配置

  • 中心的な存在:香りの強い四季咲き品種を目立つ場所に
  • 背景デザイン:シュラブ型の大きな品種で奥行きを演出
  • アプローチ:玄関近くに香りの良い品種を配置

パートナープランツの選択

イングリッシュローズとの組み合わせに適した植物:

造園・ガーデンデザインについても詳しく解説しています。

イングリッシュローズ育成のよくある質問と回答

Q: イングリッシュローズは初心者でも育てられますか?

A: はい、可能です。丈夫で育てやすいのがイングリッシュローズの大きな利点です。正しい日当たり、水やり、肥料を心がけば、初心者でも美しい花を咲かせることができます。

Q: どのくらいの間隔で肥料を与えるべきですか?

A: 春(3月~4月)に必ず1回、返り咲き品種は6月に追加で与えます。夏場と秋の肥料は控えめにするか、肥料焼けを防ぐため与えないこともあります。

Q: イングリッシュローズは鉢植えでも育てられますか?

A: 小型品種であれば可能ですが、大型のシュラブ型は庭植えが最適です。鉢植えの場合は、定期的な肥料と水やり管理が特に重要になります。

Q: 一季咲きと四季咲きはどう選べばいいですか?

A: 開花期間を長く楽しみたいなら四季咲き、春のその時期に最も美しい花と強い香りを求めるなら一季咲きを選びましょう。

まとめ:イングリッシュローズで理想の庭を実現

イングリッシュローズは、その優雅な花姿、芳醇な香り、そして育てやすさにより、世界中の庭愛好家に愛され続けています。正しい知識と適切な管理があれば、初心者でも素晴らしいバラ庭園を作ることができます。

本記事で紹介した育て方のポイントや季節ごとの管理を参考に、あなたの庭にイングリッシュローズの美しさを取り入れてみてください。香り高く、優雅なガーデンは、あなたの毎日を特別にしてくれるでしょう。

詳しい情報はDavid Austin Roses公式情報もご参照ください。

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