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グランドカバー・下草の選び方と育て方ガイド

常緑グランドカバーのおすすめ品種と管理法

2026年2月6日

常緑グランドカバーのおすすめ品種と管理法

タマリュウ、芝桜、アジュガなど常緑グランドカバーのおすすめ品種と育て方を解説。一年中緑を保ち、雑草対策にも効果的な常緑グランドカバーの選び方、植え付け、水やり、剪定など管理のポイントを初心者にもわかりやすく紹介します。

常緑グランドカバーのおすすめ品種と管理法

一年中緑を保ち、庭の美観を維持できる常緑グランドカバーはガーデニング愛好家にとって理想的な選択肢です。芝生の手入れに比べて管理が簡単で、雑草対策としても効果的な常緑グランドカバーの選び方と育て方について詳しく解説します。

常緑グランドカバーの魅力とメリット

常緑多年草は一度植えると何年も生き続け、冬でも葉が緑のまま枯れないため、一年中緑色の美しい景観が楽しめます。常緑タイプのグランドカバーはガーデニング入門を始めたばかりの初心者にも育てやすく、以下のような多くのメリットがあります。

健康に育った常緑グランドカバーは、土壌を陰にして雑草の種子の発芽を制限する天然バリアとなります。さらに、生きたマルチとして機能し、夏は土壌を涼しく冬は暖かく保つことで、根を低温から保護します。また、越冬する有益な昆虫や花粉媒介者に避難場所を提供し、繊維質の根が土壌侵食を制限するのにも役立ちます(参考:MyGardenLife - 12 Evergreen Groundcovers)。

常緑グランドカバーのもう一つの大きなメリットは、一度確立すれば水やりがほとんど必要なく、水やり・灌漑システムの手間が大幅に削減できる点です。

初心者におすすめの常緑グランドカバー品種

タマリュウ(玉竜)

タマリュウは耐暑性、耐寒性、耐陰性に優れており、初心者にも育てやすい常緑グランドカバーです。日当たりのよい場所を好みますが、よほどの日陰や乾燥地でない限り、生育する場所を選びません(参考:HORTI by GreenSnap - グランドカバーにおすすめの常緑草14選)。日本のほとんどの地域で屋外での生育が可能で、しっかり根を張り、低い位置で生長するため、グランドカバーの種類と庭に合った選び方の中でも特におすすめの品種です。

初心者におすすめの常緑グランドカバー品種 - illustration for 常緑グランドカバーのおすすめ品種と管理法
初心者におすすめの常緑グランドカバー品種 - illustration for 常緑グランドカバーのおすすめ品種と管理法

タマリュウは踏圧にも強く、通路や駐車場の緑化にも適しています。一度植えれば手間がかからず、密に生育するため雑草抑制効果も高いのが特徴です。

タピアン

花が咲く常緑グランドカバーの代表格がタピアンです。春から秋にかけて長期間花を楽しめ、花壇やコンテナガーデンでも人気があります。耐暑性に優れており、夏の暑さにも強く、花が咲くグランドカバー植物として最適です。

タピアンは繁殖力が旺盛で、短期間で地面を覆うことができます。ただし、寒冷地では冬越しに注意が必要です。

芝桜(シバザクラ)

芝桜は春に美しいピンクや白の花を一面に咲かせる常緑グランドカバーです。花の絨毯のような景観を作り出すことができ、観賞価値が非常に高い品種です。芝桜の育て方と美しい花の楽しみ方で詳しく解説していますが、日当たりの良い場所を好み、乾燥にも比較的強いのが特徴です。

芝桜は斜面・法面に最適なグランドカバーとしても人気があり、土壌侵食の防止にも役立ちます。

アジュガ

日陰に強い常緑グランドカバーをお探しなら、アジュガがおすすめです。半日陰から日陰でもよく育ち、春には青紫色の花穂を立ち上げて美しい景観を作ります。日陰に強いグランドカバー植物の代表的な品種で、樹木の下や建物の北側など、他の植物が育ちにくい場所でも活躍します。

アジュガは常緑性で、冬でも葉を保ちます。葉色も緑だけでなく、紫がかったものや斑入りのものなど、バリエーションが豊富です。

常緑グランドカバーの選び方のポイント

日当たりの確認

日当たりの状況は植物選びで最も重要なポイントです。選ぶ植物が環境に合わないと、成長が悪く雑草対策としての効果が弱まる可能性があるため、庭の環境をよく確認してから選びましょう(参考:みどりのみどり - 冬に枯れない!常緑多年草のおすすめグランドカバー12選)。

踏圧への強さ

通路や芝生代わりに使用する場合は、踏んでも大丈夫な丈夫なグランドカバー植物を選ぶことが重要です。タマリュウやクリーピングタイムは踏圧に強く、人がよく通る場所にも適しています。

繁殖力の確認

グランドカバーを選ぶ際には、耐寒性や耐暑性、ほふく性といった植物の特性をチェックしましょう。ただし、繁殖力が高すぎる品種は、他の植物をのっとって生息範囲を広げる可能性があるため注意が必要です。

人気の常緑グランドカバー品種比較表

品種名日照条件踏圧耐性花の有無主な特徴
タマリュウ日向~半日陰強いなし耐暑性・耐寒性・耐陰性に優れる、初心者向け
タピアン日向やや弱いあり(春~秋)長期間開花、耐暑性が高い、繁殖力旺盛
芝桜日向中程度あり(春)花の絨毯が美しい、斜面に最適
アジュガ半日陰~日陰中程度あり(春)日陰に強い、葉色のバリエーション豊富
クリーピングタイム日向強いあり(初夏)ハーブの香り、虫除け効果、芝生代わりに
セダム日向~半日陰やや弱いあり(種類による)多肉質で乾燥に強い、管理が容易

常緑グランドカバーの植え付けと管理方法

植え付けの基本

常緑グランドカバーの植え付けは、春または秋が適期です。グランドカバーの植え付けと初期管理のコツに従って、適切な間隔で植え付けることが重要です。

常緑グランドカバーの植え付けと管理方法 - illustration for 常緑グランドカバーのおすすめ品種と管理法
常緑グランドカバーの植え付けと管理方法 - illustration for 常緑グランドカバーのおすすめ品種と管理法

植え付け前には、雑草を完全に取り除き、土づくり・堆肥・肥料を参考に、土壌を改良しておくとよいでしょう。植え付け後は、根が活着するまで定期的に水やりを行います。

水やり管理

常緑グランドカバーは乾燥にも強く、過湿を避けるため、水やりは土が乾いたら行う程度で十分です。確立後は、乾燥した天候が続く期間を除き、ほとんど水やりが不要になります(参考:Savvy Gardening - Evergreen Groundcover Plants)。

肥料管理

肥料は春と秋に少量の緩効性肥料を与えると成長が良くなります。ただし、与えすぎると徒長したり、病害虫が発生しやすくなるため、適量を守ることが大切です。

剪定と形の管理

剪定は早春が最適です。新しい成長が素早く裸の枝を覆い、密集した新しい成長を促進します。枯れた枝を切り取り、冬に傷んだ枝先を除去することで、形を整え、つるの広がりをコントロールできます。

剪定・整枝の技術を参考に、適切な時期と方法で剪定を行いましょう。

常緑グランドカバーの繁殖力管理と注意点

繁殖力のコントロール

繁殖力が高い品種は、他の植物をのっとって生息範囲を広げていくほど繁殖力が高いので、植える場所をよく選び、土の中を含め仕切りなどで区切るのがポイントです。グランドカバーの増やし方と広がり管理で詳しく解説していますが、定期的に広がりすぎた部分を取り除くことも重要です。

常緑グランドカバーの繁殖力管理と注意点 - illustration for 常緑グランドカバーのおすすめ品種と管理法
常緑グランドカバーの繁殖力管理と注意点 - illustration for 常緑グランドカバーのおすすめ品種と管理法

病害虫対策

風通しが悪いと病害虫が発生しやすいので注意してください。密植しすぎないように適切な間隔を保ち、病害虫対策と防除を参考に、早期発見・早期対処を心がけましょう。

雑草管理

常緑グランドカバーが確立されるまでの間は、定期的な除草が必要です。既存の雑草は手作業で除去するのが最善です。選択的な除草剤を使用する場合は、望ましい植物に影響を与えないものを選ぶことが難しいため、注意が必要です。

一度グランドカバーが確立されれば、マルチを避けることで隙間を埋めるように広がり、自力で雑草に勝つことができます(参考:LOVEGREEN - 常緑のグランドカバー一覧)。グランドカバーで雑草を効果的に抑制する方法も併せてご参照ください。

目的別おすすめ常緑グランドカバー

花を楽しみたい場合

花畑のようなきれいな庭にしたい場合は、タピアン、芝桜、イベリス・センペルヴィレンスなどがおすすめです。これらは常緑性を保ちながら、季節になると美しい花を咲かせます。

芝生代わりにしたい場合

踏圧に強く、芝生代わりとして使える常緑グランドカバーには、タマリュウ、クリーピングタイム、クローバーなどがあります。クローバーの庭での活用法とメリット・デメリットも参考にしてください。

虫除け効果を期待する場合

ハーブ系の常緑グランドカバーは、虫除け効果も期待できます。クリーピングタイムの育て方と庭での活用で紹介しているクリーピングタイムや、ペニーロイヤルミント、ローズマリーなどがおすすめです。

和風の庭に合わせたい場合

和風の庭には、リュウノヒゲ・タマリュウの育て方と使い方で紹介している品種が最適です。日本庭園の雰囲気によく合い、管理も簡単です。

デザインとの組み合わせ

常緑グランドカバーはグランドカバーとレンガ・石材の組み合わせデザインでより美しい庭を作ることができます。レンガや石材との組み合わせにより、メリハリのある洗練されたガーデンデザインが実現します。

また、寄せ植え・コンテナガーデンでも常緑グランドカバーは活躍します。コンテナの縁から垂れ下がるように育つ品種を選ぶと、立体的で美しい寄せ植えが完成します。

まとめ

常緑グランドカバーは、一年中緑を保ち、雑草対策や土壌保護、美観向上など、多くのメリットをもたらす優れた植物です。タマリュウ、タピアン、芝桜、アジュガなど、それぞれの環境や目的に応じた品種を選ぶことで、手間をかけずに美しい庭を維持できます。

日当たり、踏圧への強さ、繁殖力などの特性を確認し、適切な植え付けと初期管理を行うことが成功の鍵です。水やりは土が乾いたら行う程度で過湿を避け、春と秋に少量の肥料を与え、早春に剪定を行うことで、健康な常緑グランドカバーを育てることができます。

季節の園芸カレンダーを参考に、適切な時期に植え付けや管理作業を行い、一年中美しい緑の庭を楽しみましょう。

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