地域別(北海道~沖縄)の園芸カレンダー
2026年2月6日

日本全国の気候区分に応じた園芸カレンダーを徹底解説。北海道の寒冷地から沖縄の亜熱帯まで、地域ごとの最適な種まき・植え付け時期、栽培のコツを詳しく紹介します。お住まいの地域に合わせた効果的なガーデニング計画にご活用ください。
地域別(北海道~沖縄)の園芸カレンダー
日本は南北に長い国土を持ち、北海道から沖縄まで、地域によって大きく異なる気候特性があります。そのため、効果的なガーデニングを行うためには、お住まいの地域に合わせた栽培計画が欠かせません。この記事では、日本の各地域における園芸カレンダーの特徴と、地域ごとの最適な栽培スケジュールについて詳しく解説します。
日本の気候区分と園芸地域の基本
日本列島は寒帯、亜寒帯、温帯、熱帯まで幅広い気候区分が分布しており、園芸においては主に3つの気候区分に分類されます。

園芸における3つの気候区分
| 気候区分 | 年間平均気温 | 主な該当地域 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 冷涼地(寒冷地) | 9~12℃ | 北海道、東北地方北部 | 短い夏、長い冬。霜が遅くまで残る |
| 中間地(温暖地) | 12~15℃ | 東北南部、関東、中部、近畿、中国、四国 | 四季がはっきりしている。最も標準的 |
| 暖地 | 15℃以上 | 九州南部、沖縄 | 温暖な気候。熱帯性植物も栽培可能 |
気候区分の詳細を理解することで、適切な植物選びと栽培時期の判断ができるようになります。地域にあった種類・品種を選ぶことが、おいしい野菜や美しい花を育てる基本となります。
園芸全般の基礎知識については、ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドもご参照ください。また、季節ごとの詳しい作業内容は季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドで確認できます。
北海道地方の園芸カレンダー(寒冷地)
北海道は日本で最も寒冷な地域で、植え付けのピークは5月中旬となり、ゴールデンウィーク明けまでは降雪の心配があります。

春(4月~6月)
- 4月中旬~下旬:雪解け後の準備期間。土づくりを開始
- 5月中旬~下旬:主要な植え付け時期。野菜苗の定植、花の種まき
- 6月:成長期。追肥と水やり管理が重要
土づくり・堆肥・肥料の基礎知識を参考に、雪解け後の土壌改良をしっかり行いましょう。
夏(7月~8月)
- 7月~8月:短い夏を最大限活用。収穫のピーク期
- 一年草や宿根草が鮮やかに花を咲かせる時期
- こまめな水やりと病害虫対策が必要
秋(9月~11月)
冬(12月~3月)
- 12月~3月:休眠期。観葉植物・インドアグリーンの管理
- 室内での種まき計画や来春の準備
北海道での栽培に適した植物:
- 野菜:ジャガイモ、トウモロコシ、カボチャ、アスパラガス
- 花:ラベンダー、ルピナス、クレマチス、宿根サルビア
東北地方の園芸カレンダー(冷涼地~中間地)
東北地方は南北で気候差がありますが、概ね冷涼地に分類されます。
春(3月~5月)
- 3月下旬~4月:春野菜の種まき、夏野菜の育苗開始
- 5月:夏野菜の定植(霜の心配がなくなってから)
夏(6月~8月)
- 6月~7月:梅雨対策と追肥
- 8月:収穫期。秋冬野菜の準備
秋(9月~11月)
- 9月~10月:秋野菜の種まきと植え付け
- 11月:冬越し準備
冬(12月~2月)
- 12月~2月:休眠期。剪定作業
関東・中部・近畿地方の園芸カレンダー(中間地)
日本で最も標準的な気候区分で、多くの園芸情報はこの地域を基準にしています。
春(3月~5月)
夏(6月~8月)
- 6月:梅雨対策、水やり管理
- 7月~8月:収穫期、秋冬野菜の育苗
秋(9月~11月)
冬(12月~2月)
- 12月~2月:休眠期の管理、春の準備
この地域では、家庭菜園・野菜づくりやハーブガーデンなど、多様な園芸を楽しむことができます。
中国・四国地方の園芸カレンダー(中間地~暖地)
瀬戸内海沿岸部は比較的温暖で、山間部は冷涼な気候となります。
春(3月~5月)
- 3月上旬:早めの春野菜栽培が可能
- 4月~5月:夏野菜の準備と定植
夏(6月~8月)
- 6月~7月:梅雨対策が重要
- 8月:高温多湿に強い品種の選択
秋(9月~11月)
- 9月~10月:秋冬野菜の栽培適期
- 11月:比較的暖かく、栽培期間が長い
冬(12月~2月)
- 12月~2月:軽い防寒で越冬可能な植物が多い
九州地方(北部・中部)の園芸カレンダー(暖地)
温暖な気候で、栽培期間が長いのが特徴です。
春(3月~5月)
- 2月下旬~3月:春野菜の早まき可能
- 4月~5月:夏野菜の早期栽培
夏(6月~8月)
秋(9月~11月)
- 9月~10月:秋冬野菜の栽培好適期
- 11月:晩秋まで成長が続く
冬(12月~2月)
- 12月~2月:多くの野菜が露地栽培可能
ベランダ・小スペースガーデニングにも適した温暖な気候です。
沖縄地方の園芸カレンダー(亜熱帯)
沖縄は本土とは異なる気候で、夏野菜の種まき時期が本土と大きく異なります。亜熱帯気候のため、独特の栽培スケジュールとなります。
春(3月~5月)
- 3月~4月:本土の秋冬野菜に相当する栽培
- 5月:高温期前の収穫
夏(6月~9月)
- 6月~9月:高温多湿で植物の生育が困難な時期
- 台風シーズンでもある
- 多肉植物・サボテンなど暑さに強い植物が適する
秋(10月~11月)
- 10月~11月:主要な栽培シーズンの開始
- 本土の春に相当する気候
冬(12月~2月)
- 12月~2月:最適な栽培期間
- 本土では夏野菜とされる作物(トマト、ナス、ピーマン)の栽培適期
- 冬場でも霜が降りないため、周年栽培が可能な作物も多い
沖縄で栽培しやすい作物:
- 野菜:ゴーヤー、島野菜各種、トマト(冬季)、レタス(冬季)
- 果樹:マンゴー、パパイヤ、バナナ、シークワーサー
- 花:ブーゲンビリア、ハイビスカス、プルメリア
地域別カレンダーの活用ポイント
1. 標準カレンダーの調整方法
標準的な園芸カレンダーは中間地を基準にしていることが多いため、お住まいの地域に合わせた調整が必要です:

- 寒冷地:種まき・植え付けを2~4週間遅らせる
- 暖地:種まき・植え付けを2~4週間早める
- 標高の高い地域:気温が低いため、寒冷地寄りの調整を
2. 微気候の考慮
同じ地域内でも、以下の要因で栽培条件が変わります:
- 都市部と郊外の温度差(ヒートアイランド現象)
- 沿岸部と内陸部の気候差
- 日当たりや風通しなどのガーデンデザイン要素
3. 霜日と無霜期間の確認
お住まいの地域の以下の情報を把握しておきましょう:
- 最終霜日(晩霜日):春の最後の霜が降りる目安の日
- 初霜日(初霜日):秋の最初の霜が降りる目安の日
- 無霜期間:霜の心配なく栽培できる期間
これらの情報は、家庭菜園における栽培計画の基礎となります。
4. 耐寒性ゾーンの理解
日本の多くの地域はUSDA Hardiness Zone 6b相当(最低気温マイナス約20~15℃)に該当しますが、地域によって異なります。植物を選ぶ際には、耐寒性ゾーンを確認することで、冬越しの可否を判断できます。
5. 長期的な気候変動への対応
近年、気候変動により、従来の栽培カレンダーが当てはまらないケースも増えています。記録的な高温や異常気象に備え、柔軟な対応が求められます:
- 遅霜・早霜のリスク管理
- 極端な高温への対策(遮光、マルチング)
- 集中豪雨や台風への備え
まとめ:地域に合わせた園芸を楽しもう
日本各地の気候特性を理解し、お住まいの地域に合わせた園芸カレンダーを活用することで、より成功率の高いガーデニングが可能になります。
地域別園芸の要点:
- 北海道:短い夏を最大限活用し、寒さに強い品種を選ぶ
- 東北~関東・中部・近畿:標準的な栽培スケジュールが適用可能
- 中国・四国~九州:比較的温暖で、栽培期間が長い
- 沖縄:独特の亜熱帯気候に対応した栽培が必要
まずはお住まいの地域の気候区分を確認し、近隣の経験豊富なガーデナーや地元の種苗店のアドバイスも参考にしながら、地域に適した園芸を楽しんでください。ガーデニングツール・資材を揃え、適切な水やりと土づくりを行うことで、どの地域でも素晴らしいガーデンを作ることができるでしょう。





