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バラの育て方完全ガイド:初心者から上級者まで

バラの種類と品種の選び方ガイド

2026年2月6日

バラの種類と品種の選び方ガイド

バラは約2万以上の品種があり、選択が難しいかもしれません。このガイドでは、バラの種類と分類方法、樹形による分類、開花タイプの違い、主要系統の特徴、失敗しない選び方のポイント、初心者向けおすすめ品種5選を詳しく解説します。

バラの種類と品種の選び方ガイド

バラの種類と品種の選び方ガイド
バラの種類と品種の選び方ガイド

バラは「花の女王」として世界中で愛され、その美しさと香りで多くのガーデニング愛好家を魅了しています。しかし、現在流通しているバラは約2万以上もの品種があり、初心者にとっては「どのバラを選べばいいのか」という問題が悩みの種です。本ガイドでは、バラの種類から選び方のポイント、初心者向けのおすすめ品種まで、わかりやすく解説します。参考資料:バラの種類図鑑バラの系統や分類バラの選び方のポイント

![バラの種類と品種]()

バラの基本分類:歴史による3つのカテゴリー

バラの品種分類は、まず歴史的な背景によって大きく3つのカテゴリーに分けられます。詳細はアメリカンローズソサエティのローズ分類を参照してください。

ワイルドローズ(野生種)

自然界で自生するバラの原種です。花は一重咲きで、開花は一季咲きが多いのが特徴です。耐病性が高く、育成が比較的簡単であることが利点です。

オールドローズ(古い薔薇)

1867年以前に生まれた栽培品種の総称です。1867年以前のすべての栽培品種をオールドローズと呼びます。ロマンチックな花形と豊かな香りが特徴で、ガーデニング愛好家から特に人気があります。ただし、多くは一季咲きで、病気に弱いという課題があります。

モダンローズ(現代バラ)

1867年以降に作出された栽培品種の総称です。四季咲き性が多く、病気への耐性が改善されたものが増えています。現在、一般的に流通しているバラの大多数がこのカテゴリーに属しており、初心者向けの品種も多く含まれています。

樹形による分類:3つの成長パターン

バラを選ぶ際に最も実用的な分類は、樹の成長形態による分類です。栽培スペースや管理方法によって、適切な樹形を選ぶことが成功の鍵となります。

樹形特徴初心者向けおすすめ利用法
木立ち性(ブッシュ)自立した株形で、高さ60~150cm程度⭐⭐⭐花壇、鉢植え
半つる性(シュラブ)やや大きく育ち、弱い支柱が必要⭐⭐アーチフェンス
つる性(クライミングつるが2~3m以上に伸び、強い支柱が必須トレリス、壁面

木立ち性は特に初心者向けで、誘引作業が不要なため管理が簡単です。つる性のバラは美しい垂直線を庭に作ることができますが、毎年の剪定や誘引に手間がかかります。

![バラの樹形比較]()

開花タイプ:咲き方による選択

バラの開花パターンは、一年間を通じた花の咲き方によって分類されます。これは特に初心者がバラを選ぶ際に重要な判断基準です。

四季咲き性

春から秋にかけて、ほぼ継続的に花を咲かせるタイプです。ある程度の温度があれば、一年を通じて花を楽しむことができます。初心者向けのバラはこのタイプが圧倒的に多く、バラ初心者にはこのタイプをお勧めします。

一季咲き性

春に一度だけ花を咲かせるタイプです。オールドローズに多くが属し、豊かな香りが特徴です。但し、開花期が短いため、花期を長く楽しみたい方には向きません。

返り咲き性

春と秋に主に花を咲かせるタイプです。夏の高温期には花が減少する傾向があります。四季咲きと一季咲きの中間的な特性を持っています。

バラの主要系統と特徴

バラの系統は、その親となった品種や地域の特性によってさらに細分化されます。

チャイナ系統

東アジア原産の野生バラを祖先に持つ系統です。四季咲き性で、とげが少ないのが大きな特徴です。多くの現代バラの育成に大きな役割を果たしました。初心者向けの品種が多く含まれます。

バラの種類と品種の選び方ガイド
バラの種類と品種の選び方ガイド

ポートランド系統

西洋初期のオールドローズとチャイナローズを交配させた系統です。半つる性~木立ち性の樹形が多く、ロゼット咲きのロマンチックな花形が特徴です。香りが豊かで、香りを重視する方に人気があります。

ハイブリッドティー

長い花茎に大輪の花が一輪咲く、切り花として最も人気の高いタイプです。花の形が完璧で、切り花用途に最適です。ただし、黒星病に弱いため、初心者には少し難しい可能性があります。

フロリバンダ

花が房状に咲くタイプで、花の数が多いのが特徴です。庭を花で埋め尽くしたい場合に最適です。ハイブリッドティーよりも育成が容易です。

バラ選びの実践的なポイント

1. 樹形の選択

スペースに余裕がない場合は、誘引作業が不要な木立ち性を選びましょう。これにより、管理の手間を大幅に減らすことができます。

2. 開花期の確認

一年中花を楽しみたい場合は四季咲き性、香りを重視する場合はオールドローズの一季咲き性など、目的に応じて選ぶことが重要です。

3. 病気への強さをチェック

バラの2大病である「うどんこ病」と「黒星病」への耐性が高い品種を選ぶことで、農薬の使用を最小限に抑え、より安全なガーデニングが実現できます。

4. 苗のタイプと状態

開花苗や大苗は初心者向けで、なるべく枝数が多く、がっしりした株を選びましょう。花数よりも蕾の数が多いものの方が長く開花を楽しめます。

5. 栽培スペースの考慮

大きくなる品種か、コンパクトに育つ品種かを確認し、育てたい場所に合ったサイズの品種を選ぶことが成功の秘訣です。

![バラの選び方ポイント]()

初心者向けおすすめ品種5選

1. フラワーカーペット ローズ ピンク

2022年の世界バラ会議アデレート会議でバラの殿堂入りを果たした、最も耐病性の高いバラの一つです。樹高は60~80cm程度で、鉢植えにも地植えにも適しています。四季咲き性で、初心者には最もおすすめの品種です。

2. ボレロ

魅力的な香りが楽しめるカップ咲きのバラです。樹高は約80cm程度と小型で、鉢花や地植えにおすすめです。四季咲き性で、育成も比較的簡単です。

3. ミニバラ

小さくてコンパクトなのが特徴で、室内でも育てやすい品種です。見た目も可愛らしく、鉢植えで気軽に楽しむことができます。初心者から上級者まで、幅広い人気があります。

4. エマ・ブリッジウォーター

2024年の新品種で、イングリッシュローズの特性を持つ上品な品種です。豊かな香りと病気への強さが特徴で、これからの注目品種です。

5. メイド・イン・ヘブン

ロサ・オリエンティス プログレッシオシリーズの2024年新品種です。四季咲き性で、花の形と香りのバランスが優れています。

バラ栽培を始めるための準備

バラを育てるには、基本的なガーデニング知識が重要です。また、バラの育成に関しては、バラの育て方完全ガイドで詳細な情報を得ることができます。

土づくりについては、土づくり・堆肥・肥料の基礎知識を参考にしてください。病害虫対策については、病害虫対策と防除の完全ガイドで詳しく解説しています。

まとめ

バラは確かに2万以上の品種があり、選択肢が多いかもしれません。しかし、この記事で紹介した分類方法と選び方のポイントを参考にすれば、自分の庭に最適なバラを見つけることは十分に可能です。初心者は樹形は木立ち性、開花期は四季咲き性、そして病気への耐性が高い品種を選ぶことから始めることをお勧めします。

バラの美しさと香りを庭に取り入れることで、ガーデニングの楽しみが大きく広がります。ぜひ、これからのバラ栽培に挑戦してみてください。

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