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庭木・シンボルツリーの選び方と育て方ガイド

低木・中木のおすすめ品種と植栽デザイン

2026年2月6日

低木・中木のおすすめ品種と植栽デザイン

庭づくりに欠かせない低木・中木のおすすめ品種と植栽デザインのコツを解説。ツツジ、アジサイ、ハナミズキなど人気品種の特徴や、レイアウト方法、将来の成長を考慮した植栽計画、手入れのポイントまで詳しく紹介します。

低木・中木のおすすめ品種と植栽デザイン

庭づくりにおいて、低木や中木は庭の表情を豊かにする重要な役割を果たします。高木のような圧迫感がなく、かつ地被植物よりも存在感があるため、庭のレイアウトに立体感と彩りを加えることができます。この記事では、低木・中木の特徴やおすすめ品種、植栽デザインのコツについて詳しく解説します。

低木は樹高1.5m以下の樹木を指しますが、ガーデニングでは一般的に3m以下の樹木を低木として分類することが多いです。中木は3~10m程度の樹木を指し、シンボルツリーとしても活用されます。これらの樹木を適切に配置することで、庭全体のバランスが整い、季節ごとの変化を楽しめる空間が生まれます。

低木・中木の基本的な特徴と分類

低木と中木は、樹高によって分類されますが、それぞれに異なる役割とデザイン効果があります。低木は主に高木の足元を彩ったり、花壇の縁取りに使用されます。一方、中木は庭の中心となるシンボルツリーや、プライバシーを守る生垣として活用されることが多いです。

常緑樹は一年を通してグリーンの葉を絶やさない樹木で、冬でも青々とした葉を茂らせます。これに対して落葉樹は、季節によって葉色が変化し、秋の紅葉や冬の枝ぶりを楽しむことができます。庭のデザインコンセプトに合わせて、常緑樹と落葉樹をバランスよく配置することが重要です。

詳しい庭木の選び方については、庭木・シンボルツリーの選び方と育て方ガイドをご覧ください。

分類樹高主な用途代表的な品種
低木1.5m~3m以下花壇、グランドカバー、足元の彩りツツジアジサイ、ラベンダー
中木3m~10m程度シンボルツリー、生垣、目隠しハナミズキ、モミジ、オリーブ
常緑樹様々一年中緑を保つツバキ、サザンカ、金木犀
落葉樹様々季節の変化を楽しむモミジ、サクラ、ヤマボウシ

おすすめの低木品種と特徴

低木は庭に彩りと質感を加えるのに最適です。手入れがしやすく、コンパクトに育つ品種を選ぶことで、狭い庭やベランダでも楽しむことができます。

おすすめの低木品種と特徴 - illustration for 低木・中木のおすすめ品種と植栽デザイン
おすすめの低木品種と特徴 - illustration for 低木・中木のおすすめ品種と植栽デザイン

ツツジ(常緑または半常緑):春に美しい花を咲かせる代表的な低木です。耐寒性があり、日本の気候に適しています。樹高は1~2m程度で、生垣や花壇の縁取りに最適です。

アジサイ(落葉):梅雨時期に咲く花が魅力的で、土壌の酸性度によって花色が変化します。日陰でも育ちやすく、樹高は1~2mです。

ラベンダー(常緑):芳香性のある花とシルバーグリーンの葉が特徴で、樹高は30~60cm程度です。ハーブガーデンに最適で、ハーブガーデンの作り方と活用の完全ガイドで詳しく紹介しています。

ユキヤナギ(落葉):春に白い小花が枝を覆うように咲き、滝のような美しい姿になります。樹高は1~1.5m程度で、自然な樹形が魅力です。

シャリンバイ(常緑):春に白やピンクの花を咲かせ、秋には黒い実をつけます。耐潮性があり、沿岸地域にも適しています。

低木を植栽する際は、将来の成長サイズを考慮し、適切な間隔を保つことが重要です。詳しい剪定方法については、剪定・整枝の技術完全ガイドをご参照ください。

おすすめの中木品種と特徴

中木は庭のシンボルツリーとして存在感を発揮し、景観の中心となります。成長速度や耐寒性、花や実の美しさなどを考慮して選びましょう。

ハナミズキ(落葉):春に白やピンクの花を咲かせ、秋には紅葉と赤い実を楽しめます。樹高は5~10mで、シンボルツリーとして人気です。

ヤマボウシ(落葉):初夏に白い花を咲かせ、秋には紅葉と赤い実がなります。樹高は5~10mで、自然な樹形が美しいです。

オリーブ(常緑):シルバーグリーンの葉が特徴で、地中海風の庭に最適です。樹高は3~10mで、果実も楽しめます。

シマトネリコ(常緑):涼しげな羽状複葉が特徴で、成長が早く、目隠しに適しています。樹高は5~15mになることもあります。

ソヨゴ(常緑):風に揺れる葉が美しく、赤い実をつけます。樹高は3~10mで、モダンな庭によく合います。

中木を選ぶ際は、庭の環境(日当たり、土壌、スペース)に合った品種を選ぶことが重要です。寒冷地では耐寒性の高い品種を選び、狭い庭ではコンパクトに育つ品種を選びましょう。

植栽デザインの基本とレイアウトのコツ

効果的な植栽デザインを実現するには、樹木の配置や組み合わせが重要です。高木の下部に低木を寄せ植えすることで、よりおしゃれで自然な庭に見せることができます。低木は多くの葉色で庭を彩り、樹形の違いによる組み合わせがデザイン上のポイントとなります。

植栽デザインの基本とレイアウトのコツ - illustration for 低木・中木のおすすめ品種と植栽デザイン
植栽デザインの基本とレイアウトのコツ - illustration for 低木・中木のおすすめ品種と植栽デザイン

レイヤリング(階層構造)の作り方:庭に奥行きと立体感を出すために、高木・中木・低木を階層的に配置します。後方に高木、中央に中木、前方に低木を配置することで、視覚的なバランスが生まれます。

色彩とテクスチャーの組み合わせ:常緑樹と落葉樹を組み合わせ、濃い緑、明るい緑、シルバーグリーンなど様々な葉色を取り入れます。また、細かい葉と大きな葉、滑らかな葉と粗い葉など、異なるテクスチャーを組み合わせることで、視覚的な興味が増します。

季節ごとの変化を考慮:春の花、夏の緑、秋の紅葉、冬の実や枝ぶりなど、四季を通じて楽しめるように植栽を計画します。詳しくは季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドをご覧ください。

フォーカルポイントの設定:庭の中心となる視点を作り、その周囲に低木や中木を配置します。シンボルツリーを中心に、周囲に補完的な低木を配置することで、統一感が生まれます。

造園の専門的な技術については、造園・ガーデンデザインの基本と実践ガイドで詳しく解説しています。

植栽計画と将来の成長を考慮したデザイン

植栽計画では、植栽時の高さだけでなく、将来の成長サイズをイメージして計画を立てることが重要です。樹木は年々成長し、10年後、20年後には大きく姿を変えます。適切なスペースを確保せずに植えてしまうと、後で剪定や移植が必要になり、手間がかかります。

成長速度の確認:樹木によって成長速度は大きく異なります。イチョウやケヤキなどは成長が早く、すぐに大きくなりますが、ツバキやサザンカは成長が遅く、形を保ちやすいです。

植栽間隔の設定:一般的に、低木は50cm~1m、中木は2~3mの間隔で植えます。ただし、品種によって異なるため、それぞれの樹木の最大樹幅を確認しましょう。

隣地境界線への配慮:樹木が成長して隣地に越境すると、トラブルの原因になります。境界線から十分な距離を取り、定期的な剪定でコントロールします。

根系の考慮:樹木の根は地上部と同じくらいの範囲に広がります。建物の基礎や配管に影響を与えないよう、十分な距離を確保しましょう。

土づくりの基礎については、土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドをご参照ください。

低木・中木の管理と手入れのポイント

低木と中木の健康を維持するためには、適切な手入れが欠かせません。定期的な剪定、水やり、施肥、病害虫対策を行うことで、美しい樹形を保ち、長く楽しむことができます。

低木・中木の管理と手入れのポイント - illustration for 低木・中木のおすすめ品種と植栽デザイン
低木・中木の管理と手入れのポイント - illustration for 低木・中木のおすすめ品種と植栽デザイン

剪定の基本:剪定は樹形を整えるだけでなく、通風と採光を改善し、病害虫の発生を防ぎます。落葉樹は休眠期(冬)に、常緑樹は春または秋に剪定するのが基本です。

水やりと施肥:植栽後1~2年は根が十分に張るまで、定期的に水やりを行います。施肥は春と秋に緩効性肥料を与えるのが一般的です。

マルチング:樹木の根元に堆肥やバークチップを敷くことで、土壌の乾燥を防ぎ、雑草の発生を抑えます。また、冬は根の凍結を防ぐ効果もあります。

病害虫対策:定期的に葉や枝を観察し、異常があれば早めに対処します。詳しくは病害虫対策と防除の完全ガイドをご覧ください。

冬の保護:寒冷地では、若木や耐寒性の低い品種に防寒対策を行います。根元にマルチングを厚めに敷いたり、幹や枝を不織布で覆ったりします。

定期的な手入れを行うことで、庭は常に美しい状態を保つことができます。初心者の方は、ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドから始めることをおすすめします。

まとめ

低木と中木は、庭のデザインにおいて重要な役割を果たします。適切な品種を選び、計画的に配置することで、四季を通じて美しい庭を楽しむことができます。植栽時には、将来の成長を見据えて計画を立て、定期的な手入れを行うことが成功の鍵です。

庭づくりは長期的なプロジェクトです。焦らず、一歩ずつ理想の庭を作り上げていきましょう。低木や中木の選び方や管理方法を理解することで、あなたの庭は確実に美しく成長していきます。

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