ハダニの発生原因と駆除・予防テクニック
2026年2月6日

<a href="https://rpx.a8.net/svt/ejp?a8mat=45BP2Z+2BCPGY+2HOM+BWGDT&rakuten=y&a8ejpredirect=https%3A%2F%2Fhb.afl.rakuten.co.jp%2Fhgc%2Fg00rciy4.2bo1141d.g00rciy4
ハダニの発生原因と駆除・予防テクニック
ガーデニングや家庭菜園で植物を育てていると、気がついたら葉が白く変色していたり、細かい斑点が現れたりしていることはありませんか?その原因は、ほとんどの場合「ハダニ」という小さな害虫です。ハダニは肉眼では確認しづらいほど微小ですが、放置すると植物に深刻なダメージを与え、最悪の場合枯死に至ることもあります。本記事では、ハダニの発生原因から効果的な駆除方法、そして予防テクニックまで、初心者から上級者まで役立つ情報を徹底解説します。
ハダニとは?その生態と特徴
ハダニはクモ目ハダニ科に属する微小な節足動物で、体長は0.3~0.5mm程度と非常に小さく、肉眼で確認することが難しい害虫です。名前に「ダニ」とつきますが、実際にはクモに近い生物で、糸を出して移動することができます。ハダニは植物の葉裏に寄生し、口針を刺して植物の汁を吸い取ることで栄養を摂取します。

ハダニの最大の特徴は、その驚異的な繁殖力です。条件が整えば、1匹の雌が1週間で数十個の卵を産み、卵から成虫になるまでわずか1~2週間程度しかかかりません。つまり、気づいたときには既に数百匹、数千匹に増殖していることも珍しくありません。
ハダニには複数の種類が存在し、ナミハダニ、カンザワハダニ、リンゴハダニなどが代表的です。それぞれ好む植物や活動時期が異なりますが、基本的な生態や被害の特徴は共通しています。ハダニは糸を出して風に乗り、別の植物へ移動するため、一度発生すると周囲の植物にも被害が拡大しやすいのが特徴です。
| ハダニの種類 | 主な寄生植物 | 活動時期 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ナミハダニ | 野菜、草花、果樹全般 | 春~秋(高温期) | 最も一般的、黄緑~赤褐色 |
| カンザワハダニ | 茶、柑橘類、野菜 | 春~秋 | 低温にも強く発生期間が長い |
| リンゴハダニ | リンゴ、ナシなどの果樹 | 春と秋 | 赤色で目立ちやすい |
| ミカンハダニ | 柑橘類、茶 | 春~秋 | 小型で増殖が非常に速い |
ハダニの発生原因と被害症状
ハダニの発生には、いくつかの明確な原因があります。最も大きな要因は「高温」と「乾燥」です。ハダニは気温20~30度の高温かつ乾燥した環境を好み、梅雨明けから秋にかけて活動が最も活発化します。特に梅雨明け後の7~9月は、気温が高く雨が少ないため、ハダニにとって絶好の繁殖シーズンとなります。

室内で観葉植物を育てている場合も要注意です。暖房やエアコンによる乾燥した空気は、ハダニの発生を促進します。また、風通しの悪い場所や、植物同士が密集している環境も、ハダニが繁殖しやすい条件となります。
ハダニによる被害症状は段階的に進行します。初期段階では、葉の表面に白い小さな斑点が現れます。これはハダニが葉の裏側から汁を吸った痕跡です。被害が進むと、斑点が広がり、葉全体が白っぽく色あせた状態(かすり状)になります。さらに放置すると、葉が黄変し、最終的には枯れて落葉してしまいます。
被害が進行した株では、葉の裏側や茎に白い糸状のクモの巣のようなものが見られます。これはハダニが出す糸で、この段階では既に大量発生している証拠です。植物全体の生育が悪くなり、花つきや実つきも著しく低下します。野菜や果樹の場合、収穫量や品質に直接影響するため、早期発見と対策が極めて重要です。
弱った植物はハダニの被害を受けやすく、被害の拡大も速いため、日光と水やりの管理をしっかり行って植物の健康状態を良好に保つことが基本的な予防策となります。病害虫対策と防除の完全ガイドでは、ハダニ以外の害虫対策についても詳しく解説しています。
効果的なハダニ駆除方法
ハダニの駆除方法は、発生の程度によって使い分けることが重要です。早期発見できれば、農薬を使わずに駆除することも可能です。

無農薬での駆除方法
発生初期で、まだハダニの数が少ない場合は、物理的な方法で駆除できます。最も簡単で効果的なのが「水攻め」です。ハダニは水に非常に弱い性質を持っているため、霧吹きや水流で葉の裏に直接水を吹きかけることで洗い流すことができます。
この方法は、朝の水やり時に一緒に行うと効率的です。ホースの先に霧吹きノズルをつけて、葉の裏側にしっかりと水を当てるようにしましょう。ただし、水圧が強すぎると葉を傷めてしまうため、適度な強さに調整することが大切です。
もう一つの無農薬駆除方法が「牛乳スプレー」です。牛乳を2~3倍の水で薄めて霧吹きで散布すると、ハダニの気門(呼吸する穴)を牛乳の膜で塞ぎ、窒息死させることができます。散布後は数時間してから水で洗い流すことが重要です。牛乳が残ると悪臭の原因となったり、カビが発生したりする可能性があるためです。
その他、木酢液や重曹水、ニンニクエキスなども一定の効果があるとされています。ただし、これらの方法は大量発生した場合には効果が限定的であり、あくまで予防や初期対応として活用するべきです。
薬剤を使った駆除方法
ハダニが大量発生してしまった場合や、無農薬での駆除が難しい場合は、専用の殺ダニ剤(アカリサイド)を使用します。スターマイトフロアブル、マイトコーネフロアブル、カネマイトフロアブルなどが効果的で、卵から成虫まで幅広い段階のハダニに作用します。
薬剤を選ぶ際の重要なポイントは、作用機序(効き方)が異なる複数の薬剤を用意しておくことです。ハダニは世代交代が速いため、同じ薬剤を繰り返し使用すると抵抗性(薬剤が効かなくなる)を持つ個体が増えてしまいます。そのため、異なる系統の農薬をローテーションで使用することが推奨されています。
薬剤散布の際は、以下のポイントに注意しましょう。
薬剤散布のポイント:
- ハダニは葉裏に潜むため、葉の表だけでなく裏側にもしっかりと薬剤がかかるように散布する
- 早朝または夕方の涼しい時間帯に散布し、強い日差しの下での散布は避ける
- 風のない日を選び、薬剤が均一に付着するようにする
- 10匹以上のハダニが確認されたら防除が必要とされているため、定期的なチェックが重要
- 1回の散布では卵が残ることがあるため、1~2週間後に再度散布する
また、天敵であるカブリダニ類と併用することで、より効果的な防除が可能です。カブリダニはハダニを捕食する益虫で、農薬に頼らない生物的防除として注目されています。
ハダニの予防テクニック
ハダニの被害を防ぐには、何よりも「予防」が重要です。発生してから駆除するよりも、発生させないための環境づくりに力を入れるべきです。

日常的な予防対策
最も基本的で効果的な予防法は、定期的な葉水(葉への水やり)です。霧吹きで葉の裏側に水をかけることで、ハダニの発生を抑制できます。特に乾燥しやすい夏場や、暖房を使う冬場の室内では、毎日または2~3日に1回の葉水が効果的です。
風通しを良くすることも重要な予防策です。植物同士の間隔を適切に保ち、密植を避けることで、空気の流れが生まれ、ハダニが好む高温・乾燥環境を作りにくくなります。特に温室やビニールハウスでは、定期的な換気を心がけましょう。
植物の健康管理も予防の基本です。適切な水やりと施肥を行い、植物を健康に保つことで、ハダニの被害を受けにくくなります。栄養過多や水不足で弱った植物は、ハダニの格好の標的となってしまいます。
早期発見のためのチェック方法
ハダニは肉眼では見えにくいため、被害症状で判断することが重要です。以下のような症状が見られたら、すぐに詳しくチェックしましょう。
チェックポイント:
- 葉の表面に白い小さな斑点や、かすり状の模様が見られる
- 葉が黄変したり、色あせたりしている
- 葉の裏側に小さな虫や糸状のものが見られる
- 新芽の生育が悪い、または奇形が見られる
定期的なチェックは、1週間に1回程度が目安です。特にハダニが発生しやすい梅雨明け後から秋にかけては、より頻繁にチェックすることをおすすめします。虫眼鏡やルーペを使うと、より確実に発見できます。
白い紙を葉の下に置いて、葉を軽く叩くという方法も効果的です。ハダニがいれば紙の上に落ちてくるため、動く小さな点として確認できます。この方法なら、肉眼でハダニを見つけることができます。
季節ごとの対策
ハダニは季節によって活動が変化するため、季節に応じた対策が効果的です。
春(3~5月): 気温の上昇とともにハダニの活動が始まる時期です。越冬した成虫や卵から孵化した幼虫が活動を開始するため、この時期に徹底的に駆除しておくことで、夏場の大発生を防げます。
夏(6~8月): ハダニにとって最適な環境となり、爆発的に増殖する時期です。こまめな葉水と風通しの確保、定期的なチェックが欠かせません。季節の園芸カレンダーを参考に、計画的な管理を行いましょう。
秋(9~11月): 気温が下がり始めても、まだハダニの活動は活発です。特に暖かい日が続く年は、10月でも油断できません。冬越しの準備として、この時期にしっかり駆除しておくことが重要です。
冬(12~2月): 屋外では活動が鈍りますが、温室や室内の観葉植物では暖房による乾燥で発生することがあります。室内での葉水と加湿が効果的です。観葉植物・インドアグリーンの育て方完全ガイドでは、室内植物の管理方法について詳しく解説しています。
まとめ
ハダニは小さくても、放置すると植物に深刻なダメージを与える厄介な害虫です。しかし、その生態と弱点を理解し、適切な対策を講じることで、被害を最小限に抑えることができます。
重要なポイントをまとめると、以下の通りです。
- 予防が最重要: 定期的な葉水と風通しの確保で、ハダニが好む環境を作らない
- 早期発見・早期対応: 週1回程度の定期チェックで、初期段階で発見し、無農薬駆除を実施
- 段階的な駆除: 発生初期は水攻めや牛乳スプレー、大量発生時は専用薬剤を使用
- 薬剤のローテーション: 抵抗性を防ぐため、異なる系統の薬剤を交互に使用
- 植物の健康維持: 適切な栽培管理で植物を健康に保ち、抵抗力を高める
ハダニ対策は一度で終わりではなく、継続的な管理が必要です。日々の観察と適切なケアを心がけることで、美しく健康な植物を育てることができます。本記事で紹介した方法を実践し、ハダニの被害から大切な植物を守りましょう。
より詳しい土づくりや肥料の知識、剪定技術なども合わせて学ぶことで、総合的な植物管理能力が向上し、ハダニをはじめとする様々な問題に対処できるようになります。





