パクチー(コリアンダー)の栽培方法とコツ
2026年2月6日

パクチーは、タイ料理やベトナム料理などエスニック料理に欠かせない独特の香りを持つハーブです。中国では香菜(シャンツァイ)、英語ではコリアンダーと呼ばれ、世界中で愛されています。自宅で新鮮なパクチーを栽培できれば、料理の幅が一気に広がります。この記事では、<a href="https://rpx.a8.net/svt/e
パクチー(コリアンダー)の栽培方法とコツ
パクチーは、タイ料理やベトナム料理などエスニック料理に欠かせない独特の香りを持つハーブです。中国では香菜(シャンツァイ)、英語ではコリアンダーと呼ばれ、世界中で愛されています。自宅で新鮮なパクチーを栽培できれば、料理の幅が一気に広がります。この記事では、初心者でも失敗しないパクチーの栽培方法を詳しく解説します。
パクチー(コリアンダー)の基本知識と特徴
パクチー(学名:Coriandrum sativum)は、セリ科の一年草で、原産地は地中海沿岸から西アジアにかけての地域です。ハーブガーデンの作り方と活用の完全ガイドでも紹介されているように、世界最古のハーブの一つとして5000年以上前から栽培されてきました。
パクチーの最大の特徴は、その独特の香りです。この香りは「デセナール」という成分によるもので、好みが大きく分かれます。しかし、葉だけでなく、種(コリアンダーシード)は柑橘系の爽やかな香りがあり、カレーなどのスパイスとして利用されます。根も東南アジア料理で使用され、捨てる部分がない優秀なハーブです。
インドは世界最大のコリアンダー生産国で、世界輸出の35.9%を占めています。また、研究により血糖値やコレステロール低下、抗酸化作用、抗炎症作用などの健康効果が科学的に確認されています。
パクチー栽培に適した時期と環境
パクチーの栽培で最も重要なのが、適切な時期の選定です。パクチーの発芽適温は15-20℃で、春(3-5月)と秋(9-10月)が種まきに最適な時期です。気温が高すぎると発芽率が下がり、また成長後もすぐにトウ立ち(花が咲いて種をつける状態)してしまいます。
栽培環境の条件
パクチーは比較的丈夫なハーブですが、以下の環境条件を整えることで成功率が大幅に上がります:
| 条件 | 最適な環境 | 備考 |
|---|---|---|
| 日当たり | 半日陰~日向 | 夏は半日陰が理想 |
| 土壌pH | 6.0-6.5 | 酸性土壌は避ける |
| 温度 | 15-25℃ | 暑さに弱い |
| 水はけ | 良好 | 過湿を嫌う |
| 栽培場所 | プランター・地植え両方可 | ベランダ・小スペースガーデニングでも栽培可能 |
パクチーは酸性土壌を嫌うため、地植えの場合は苦土石灰を混ぜてpHを調整します。土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドでも解説されているように、適切な土壌pHは植物の健康な成長に不可欠です。
パクチーの種まきと発芽のコツ
パクチーの種まきには、成功率を上げるための重要なポイントがあります。パクチーの種は硬い殻で覆われているため、そのまま播くと発芽しにくいことがあります。
種の前処理方法
- 種を割る:パクチーの種は実は2つの種が合わさった状態です。手で軽く押して2つに割ります(強く押しすぎないよう注意)
- 水に浸ける:一晩(約8-12時間)水に浸けることで発芽率が大幅に向上します
- 水を切る:種まき前に水をよく切っておきます
種まきの手順
パクチーは好光性種子(光を好む種子)のため、土を深くかけすぎないことが重要です:
- 土の準備:種まき前に土を十分に湿らせておきます
- 種を播く:3-4粒ずつまとめて播きます(条まきまたは点まき)
- 覆土:5mm程度の薄い覆土にします(深すぎると発芽率低下)
- 水やり:霧吹きで優しく水をかけます(強い水流は種を流すため避ける)
発芽までの期間は通常5-10日程度です。この間、土の表面を乾かさないよう、霧吹きで朝夕水やりを続けます。強い水流で種を流さないよう注意が必要です。
パクチーの日常管理と育て方
発芽後のパクチーは比較的手間がかからず、家庭菜園・野菜づくりの完全ガイドで紹介されている基本的な管理で十分育ちます。

間引きのタイミング
発芽後、成長に応じて間引きを行います:
- 1回目:本葉2-3枚の頃、1か所2-3本残す
- 2回目:本葉5-6枚の頃、株間15-20cmになるよう1本立ちにする
間引いた若い芽も、柔らかく香りが強いためサラダなどに利用できます。
水やりのポイント
パクチーの水やりは、成長段階によって異なります:
| 成長段階 | 水やり方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 発芽まで | 霧吹きで1日2回 | 土を乾かさない |
| 発芽後~収穫 | 土の表面が乾いたらたっぷり | 過湿は避ける |
| 夏場 | 朝10時までに水やり | 夕方までに土を乾かす |
病害虫対策と防除の完全ガイドでも解説されていますが、過湿は立枯病の原因となるため、水はけの良い土壌と適切な水やりが重要です。
追肥のタイミングと方法
パクチーは肥料を多く必要としませんが、葉を長く収穫するには適度な追肥が効果的です:
- タイミング:本葉5-6枚以降、2週間に1回程度
- 肥料の種類:液体肥料(1000倍希釈)または緩効性化成肥料
- 注意点:チッ素過多は徒長や病害虫被害の原因となる
パクチーの収穫方法と長く楽しむコツ
パクチーは、葉物野菜として育てる場合、種まきから約1ヶ月半で収穫できます。一方、種(コリアンダーシード)を収穫する場合は100-120日必要です。

葉の収穫方法
パクチーの葉の収穫には2つの方法があります:
- 株ごと収穫:草丈20-30cmになったら株元から切り取る
- カット&カム・アゲイン法:外側の葉から順次摘み取り、長期間収穫を楽しむ
長期間収穫を楽しみたい場合は、カット&カム・アゲイン法がおすすめです。外側の大きな葉を摘み取っても、中心部から新しい葉が次々と出てきます。ただし、花芽が出始めたら葉が硬くなるため、花芽を早めに摘み取ることで収穫期間を延ばせます。
種(コリアンダーシード)の収穫
種を収穫したい場合は、以下の手順で行います:
- 開花させる:初夏に白い小花が咲きます
- 結実を待つ:花後、緑色の実がつきます
- 収穫のタイミング:実が茶色く乾燥してから収穫
- 乾燥・保存:風通しの良い場所で完全に乾燥させてから保存
種は柑橘系の爽やかな香りがあり、カレーやピクルスのスパイスとして利用できます。
連続栽培で周年楽しむ
パクチーは暑さに弱く、すぐにトウ立ちしてしまうため、春と秋に分けて種まきすることで、ほぼ周年収穫を楽しめます:
- 春まき(3-5月):初夏まで収穫
- 秋まき(9-10月):初冬まで収穫、冬季はトンネル栽培で保護
- 連続まき:2-3週間おきに少量ずつ種まきすることで、常に新鮮な葉を収穫可能
パクチー栽培でよくある失敗と対策
パクチー栽培で初心者が陥りやすい失敗と、その対策を紹介します。

発芽しない・発芽率が低い
原因:
- 覆土が深すぎる
- 種まき前の処理不足
- 土の乾燥
- 気温が高すぎる
対策:
- 覆土は5mm程度の薄さに
- 種を一晩水に浸ける前処理を行う
- 発芽まで霧吹きで土を湿らせ続ける
- 春・秋の適期に種まき
すぐにトウ立ちしてしまう
原因:
- 気温が高すぎる(25℃以上)
- 日照時間が長い
- 水不足によるストレス
対策:
- 夏場は遮光ネットで温度を下げる
- 春まきは早めに(3-4月)、秋まきは遅すぎない時期に(9-10月)
- 適切な水やりでストレスを軽減
葉が黄色くなる
原因:
- 肥料不足
- 過湿による根腐れ
- 日照不足
対策:
- 2週間に1回程度の追肥
- 水はけの良い土壌を使用
- 半日陰~日向の場所で栽培
病害虫被害
パクチーの独特の香りは、実は害虫を遠ざける効果があります。しかし、以下の病害虫には注意が必要です:
| 病害虫 | 症状 | 対策 |
|---|---|---|
| アブラムシ | 新芽に群生 | 害虫対策:早期発見と水で洗い流す |
| ヨトウムシ | 葉が食害される | 夜間に捕殺、または防虫ネット |
| うどんこ病 | 葉が白い粉状に | 風通しを良くし、過湿を避ける |
| 立枯病 | 苗が倒れる | 水はけ改善、種子消毒 |
まとめ:パクチー栽培成功への道
パクチー(コリアンダー)の栽培は、ポイントを押さえれば初心者でも十分成功できます。重要なポイントをおさらいしましょう:
- 適期の種まき:春(3-5月)または秋(9-10月)の15-20℃の時期を選ぶ
- 種の前処理:一晩水に浸けて発芽率を上げる
- 浅い覆土:好光性種子なので5mm程度の薄い覆土に
- 発芽までの水やり:霧吹きで優しく、土を乾かさない
- 適切なpH:酸性土壌を避け、pH6.0-6.5を維持
- 暑さ対策:真夏は遮光ネットで温度を下げる
- 連続栽培:2-3週間おきの種まきで周年収穫
ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドでも紹介されているように、栽培の基本を押さえることが成功の鍵です。新鮮なパクチーを自宅で栽培できれば、エスニック料理がさらに美味しく楽しめます。ぜひチャレンジしてみてください。
さらに季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドも参考にして、年間を通じたハーブ栽培計画を立ててみるのもおすすめです。パクチーだけでなく、他のハーブも一緒に育てることで、より豊かなガーデニングライフを楽しめます。





