ヒメイワダレソウの育て方と管理のポイント
2026年2月6日

食べられるつる植物は、限られたスペースでも効率よく栽培できる優れた選択肢です。垂直方向に成長するため、ベランダや小さな庭でも豊富な収穫が期待できます。本記事では、初心者でも成功できる食用つる植物の栽培方法と収穫のコツを詳しく解説します。
食べられるつる植物の栽培と収穫ガイド
食べられるつる植物は、限られたスペースでも効率よく栽培できる優れた選択肢です。垂直方向に成長するため、ベランダや小さな庭でも豊富な収穫が期待できます。本記事では、初心者でも成功できる食用つる植物の栽培方法と収穫のコツを詳しく解説します。
食べられるつる植物の魅力と利点
食用つる植物を育てることには、多くのメリットがあります。垂直栽培により限られたスペースを最大限に活用でき、グリーンカーテンとして夏の日差しを遮り、電気代の節約にも貢献します。また、花は有益な昆虫を引き寄せ、庭に彩りを添えてくれます。
つる性野菜の大きな特徴は、一度確立すれば毎年収穫を楽しめる多年草品種が多いことです。緑のカーテンにできるおすすめの植物で紹介されているように、様々な品種から選択できます。研究によると、パッションフルーツのつる植物は2年目から年間60~70個の果実を生産することができます。これは家庭菜園・野菜づくりの完全ガイドで紹介されている他の野菜と比較しても、非常に生産性が高いと言えます。
さらに、つる植物は建物の壁を覆うことで、夏場の室温上昇を抑える効果もあります。植物の葉が日光を遮ることで、冷房費の削減につながり、環境にも家計にも優しい栽培方法です。
おすすめの食べられるつる植物8選
初心者でも栽培しやすい食用つる植物を厳選してご紹介します。それぞれの特徴を理解して、お好みの品種を選びましょう。

シカクマメ(四角豆)
シカクマメは最近緑のカーテン植物として人気が高まっています。サクサクとした歯ごたえとわずかな苦みが特徴で、若いさやをゆでてあえ物や炒め物にして食べます。つるありインゲンと同じ要領で栽培できるため、初心者にもおすすめです。独特の四角い断面が特徴的で、栄養価も高く、ベランダ・小スペースガーデニングの完全ガイドでも推奨されています。
ツルムラサキ
ツルムラサキは、つる先の葉や茎をおひたしやあえ物にして食べる夏野菜です。草丈20cmごろに摘心し、わき芽を伸ばす栽培法が効果的です。緑茎種と赤茎種があり、グリーンカーテンとしては見栄えのよい赤茎種がおすすめです。多くの肥料を必要とせず、管理が簡単な点も魅力です。
オカワカメ
オカワカメはツルムラサキ科のつる性植物で、南アフリカ原産のため暑さに非常に強い特性があります。葉の部分は食用でき、茹でるとワカメのような食感になることからこの名前がつきました。つるがしっかりと伸びるのでグリーンカーテンとしても育てやすく、初心者向けの品種です。
ゴーヤー(ニガウリ)
ゴーヤーはウリ科の植物で、独特の苦みをもつ夏野菜の定番です。耐暑性があり、比較的病害虫にも強く、グリーンカーテンとして育てるにはぴったりの植物です。ただし、果実や葉が重くなるので、支柱が倒れないように注意が必要です。詳しい病害虫対策は病害虫対策と防除の完全ガイドを参照してください。
パッションフルーツ
トケイソウの仲間で、近年緑のカーテンとしても人気が高まっています。花もカーテンも実も楽しめる一石三鳥の植物です。果実は丸いボール形で、甘酸っぱい香りが広がります。カナダのような寒冷地からフロリダのような温暖地まで、幅広い環境で栽培可能な品種があります。
ササゲ
ササゲはマメ科の植物で、育てやすく初心者に非常におすすめです。強い耐暑性があり、適切な追肥や病害虫の防除を行えば9月頃までは収穫を楽しむことができます。息切れを起こさないように定期的な管理が重要です。
ヘチマ
沖縄では「ナーベラー」と呼ばれ、長さ20cm程度の若い果実を炒めものなどで食用にします。大きく育った実でタワシをつくったり、繊維をとったりすることもできる多用途な植物です。グリーンカーテンとしても優秀で、密集した葉が強い日差しを遮ります。
マラバルスピナッチ
暖かい気候や熱帯気候に適した食用つる植物で、葉を野菜として利用します。常緑性で一年中保護と日陰を提供してくれるため、温暖な地域では特に重宝されます。栄養価が高く、様々な料理に活用できます。
食べられるつる植物の基本的な栽培方法
成功する栽培のためには、基本的な手順を正しく理解することが重要です。以下のステップに従って、確実に育てましょう。

土づくりと植え付けの準備
つる性野菜の土づくりは、植えつけの2週間ほど前から始めることが重要です。新しい培養土を使用することが大切で、昨年の培養土を使いまわしてはいけません。土に苦土石灰をよく混ぜ込み、その1週間後に完熟堆肥と緩効性肥料を混ぜます。
土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドで詳しく解説されているように、良質な土壌が健康な植物を育てる基盤となります。pH値を適切に調整し、排水性と保水性のバランスを整えることが成功の鍵です。
植え付ける場所は、日当たりが良く風通しの良い場所を選びましょう。ただし、強風が当たる場所は避けた方が無難です。つる植物は風で茎や葉が傷みやすいため、ある程度の保護が必要です。
支柱とネットの設置
植物が大きくなる前に、しっかりとした支柱とネットを設置しておきます。特にゴーヤーやヘチマなど果実が重くなる植物では、支柱の強度が非常に重要です。支柱が倒れると収穫前に全てを失うリスクがあります。
ネットは植物がつるを巻きつけやすい網目のサイズを選びましょう。一般的には10cm角程度の網目が適しています。設置する高さは最低でも2メートル、できれば3メートル程度確保すると、植物が十分に成長できます。
誘引作業のポイント
植物が成長したら、ネットに沿って育つようにつるを固定する「誘引」作業を行います。誘引は麻ひもなど柔らかい素材のものを使いましょう。ビニールひもや硬い素材のものを使うと、風が吹いた時につるや葉っぱが切れてしまうおそれがあります。
誘引作業は週に1~2回程度、つるの成長に合わせて行います。特に成長期には急速に伸びるため、こまめなチェックが必要です。つるが絡まったり重なったりしないよう、バランスよく配置することで、日光が全体に行き渡り、病気のリスクも減らせます。
水やりと肥料管理の実践
適切な水やりと施肥は、豊富な収穫を得るために欠かせません。季節や生育段階に応じた管理が重要です。

効果的な水やりの方法
夏の暑い日は気温の下がった朝や夕方に水やりをするようにしてください。日中あげてしまうと水の温度が上がって、植物をだめにしてしまいます。特に真夏は1日2回、朝夕の水やりが必要になることもあります。
水やり・灌漑システムの完全ガイドで紹介されているように、点滴灌漑システムを導入すると、水やりの手間を大幅に削減できます。また、水の使用効率も向上し、植物にとって最適な水分量を維持できます。
土の表面が乾いたら水やりのサインです。ただし、常に湿った状態を保つ必要はありません。過剰な水やりは根腐れの原因となるため、土の状態を確認しながら適量を与えましょう。
施肥のタイミングと量
つる植物を育てるのに、過剰な肥料は必要ありません。植えつけの1週間前に行う土づくりの際に緩効性肥料と完熟堆肥を元肥として与えれば、初期の成長には十分です。
追肥は本葉が5~6枚になった頃から開始します。2週間に1回程度、液体肥料を薄めて与えるか、緩効性の固形肥料を株元に置きます。花が咲き始めたら、リン酸分の多い肥料に切り替えると、実付きが良くなります。
ただし、肥料を与えすぎると葉ばかりが茂り、実がつかなくなる「つるボケ」という状態になります。特に窒素肥料の与えすぎには注意が必要です。植物の様子を観察しながら、適量を見極めましょう。
収穫のタイミングと方法
適切なタイミングでの収穫は、味と栄養価を最大限に引き出すために重要です。品種ごとの特徴を理解して、最良の状態で収穫しましょう。

品種別の収穫時期
| 品種 | 収穫開始時期 | 収穫サイズ | 収穫頻度 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|
| シカクマメ | 開花後2~3週間 | 15~20cm | 2~3日に1回 | 若いさやが柔らかく美味 |
| ツルムラサキ | 植え付け後40~50日 | 葉先10~15cm | 週2~3回 | 摘芯を繰り返すと長期収穫可 |
| オカワカメ | 植え付け後2ヶ月 | 葉先10cm程度 | 週2回 | 夏は成長が旺盛 |
| ゴーヤー | 開花後15~20日 | 20~25cm | 2~3日に1回 | 大きくなりすぎると苦みが強まる |
| パッションフルーツ | 2年目以降 | 自然落下時 | 適宜 | 完熟すると自然に落ちる |
| ササゲ | 開花後10~15日 | 30~40cm | 2日に1回 | 収穫が遅れると硬くなる |
| ヘチマ | 開花後15~20日 | 20cm程度 | 3~4日に1回 | 食用は若い果実のみ |
収穫時の注意点
収穫は朝の涼しい時間帯に行うのが理想的です。この時間帯は野菜の水分量が最も多く、鮮度が高い状態で収穫できます。ハサミやナイフを使って、つるを傷めないよう丁寧に切り取りましょう。
定期的に収穫することで、植物は新しい実をつけ続けます。収穫を怠ると、植物はエネルギーを種の成熟に費やし、新しい花や実をつけなくなります。特にシカクマメやゴーヤーなどは、こまめな収穫が長期間の収穫を実現する秘訣です。
収穫後は速やかに調理するか、適切に保存しましょう。多くのつる性野菜は収穫後の鮮度低下が早いため、冷蔵庫で保管する場合も2~3日以内に消費することをおすすめします。
病害虫対策と予防
健康な植物を維持するためには、病害虫の予防と早期発見が重要です。適切な対策を講じることで、化学農薬の使用を最小限に抑えられます。

よくある病気と対策
つる性野菜でよく見られる病気には、うどんこ病、べと病、つる割病などがあります。これらの多くは過湿や風通しの悪さが原因で発生します。
うどんこ病は葉の表面に白い粉のようなカビが生える病気で、特に乾燥した時期に発生しやすくなります。予防には適度な水やりと、葉が濡れたままにならないよう朝に水やりすることが効果的です。発生初期であれば、重曹を水で薄めた液をスプレーすることで対処できます。
べと病は葉の裏側にカビが生え、表側に黄色い斑点ができる病気です。湿度が高い梅雨時期に発生しやすいため、風通しを良くすることが予防の鍵となります。発病した葉は速やかに取り除き、他の葉への感染を防ぎましょう。
主な害虫と防除方法
アブラムシ、ハダニ、ウリハムシなどが主な害虫です。アブラムシは新芽や葉の裏に群生し、植物の汁を吸います。見つけ次第、水で洗い流すか、テープで取り除くことができます。天敵のテントウムシを庭に呼び込むことも効果的な対策です。
ハダニは乾燥した環境で発生しやすく、葉の裏に寄生して吸汁します。葉が白っぽくかすり状になったら要注意です。葉の裏側にこまめに水をかけることで、発生を予防できます。
ウリハムシはゴーヤーやヘチマなどウリ科の植物を好みます。成虫は葉を食害し、幼虫は根を食害するため、両方への対策が必要です。防虫ネットを使用するか、早朝に手で捕殺する方法が有効です。
化学農薬に頼らない防除方法として、コンパニオンプランツの活用もおすすめです。マリーゴールドやバジルをつる植物の近くに植えることで、害虫を遠ざける効果が期待できます。詳しくは病害虫対策と防除の完全ガイドをご覧ください。
よくある質問と栽培トラブルシューティング
Q1: つるが伸びても花が咲かないのはなぜ?
窒素肥料が多すぎる可能性があります。窒素は葉や茎の成長を促進しますが、過剰になると「つるボケ」状態になり、花や実がつきにくくなります。リン酸やカリウムを含む肥料に切り替え、窒素肥料を控えめにしましょう。また、日照不足も原因の一つです。つる植物の多くは十分な日光を必要とするため、1日最低6時間は直射日光が当たる場所で育てることが理想的です。
Q2: ベランダでも育てられますか?
はい、ベランダでも十分に栽培可能です。大型のプランター(容量30リットル以上推奨)を使用し、しっかりとした支柱やネットを設置すれば、多くのつる植物を育てられます。ただし、強風が吹くベランダでは支柱の固定に特に注意が必要です。また、重量のある果実をつける品種は、プランターの転倒防止対策も忘れずに行いましょう。
Q3: 収穫量を増やすコツは?
定期的な収穫が最も重要です。実をつけたままにしておくと、植物は種を作ることに集中し、新しい花をつけなくなります。また、適切な摘芯により、わき芽を増やすことで収穫部位を増やせます。さらに、開花期にはミツバチなどの受粉昆虫を呼び込むため、近くに花を植えることも効果的です。人工授粉を行うことで、確実に実をつけさせることもできます。
Q4: 冬越しできる品種はありますか?
パッションフルーツやブドウは適切な保護があれば冬越しが可能です。地域によって異なりますが、霜が降りる前に根元に厚くマルチングを施し、つる部分を保護することで越冬できます。温暖な地域では特別な対策なしでも越冬する品種もあります。オカワカメも比較的耐寒性があり、暖地では地上部が枯れても春に再び芽を出します。
Q5: 有機栽培は可能ですか?
完全に可能です。化学肥料の代わりに堆肥や腐葉土、ぼかし肥料などの有機肥料を使用します。病害虫対策も、コンパニオンプランツ、防虫ネット、手作業での除去など、自然な方法で十分に管理できます。有機栽培で育てた野菜は味が濃く、安心して食べられるというメリットがあります。
まとめ:食べられるつる植物で豊かな収穫を
食べられるつる植物の栽培は、限られたスペースを最大限に活用しながら、豊富な収穫を楽しめる素晴らしい園芸方法です。垂直栽培により、ベランダや小さな庭でも多様な食材を育てることができます。
本記事で紹介した基本的な栽培方法、水やりと施肥のコツ、病害虫対策を実践すれば、初心者でも確実に成功できます。シカクマメ、ツルムラサキ、ゴーヤー、パッションフルーツなど、それぞれの品種には独自の特徴と栽培ポイントがあります。
最も重要なのは、植物の様子を日々観察し、必要に応じて適切なケアを提供することです。定期的な収穫を心がけ、病気や害虫の兆候を早期に発見することで、長期間にわたって健康な植物を維持できます。
ガーデニングツール・資材の完全ガイドや季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドも参考にしながら、ぜひ食べられるつる植物の栽培にチャレンジしてみてください。自分で育てた新鮮な野菜や果物の味は格別です。
食用つる植物の栽培を通じて、持続可能な食生活と環境に優しいライフスタイルを実現しましょう。グリーンカーテンとして夏の暑さを和らげながら、美味しい収穫を楽しむ──それが食べられるつる植物栽培の醍醐味です。





