リュウノヒゲ・タマリュウの育て方と使い方
2026年2月6日

リュウノヒゲとタマリュウの育て方を詳しく解説。植え付け時期、株間、水やり、肥料の与え方から、グランドカバーとしての活用方法まで実践的に紹介します。日陰に強く手入れ不要で初心者にもおすすめです。品種選びや植え付けのコツも解説。
リュウノヒゲ・タマリュウの育て方と使い方
リュウノヒゲ(ジャノヒゲ)とタマリュウは、日本のガーデニングにおいて最も人気の高いグランドカバープランツのひとつです。暑さ・寒さ・日陰に強く、手入れがほとんど不要なため、初心者から上級者まで幅広く愛用されています。本記事では、リュウノヒゲとタマリュウの基本的な特徴から、植え付け方法、育て方、活用アイデアまで、実践的な知識を詳しく解説します。
リュウノヒゲとタマリュウの基本的な特徴
リュウノヒゲ(学名:Ophiopogon japonicus)は、キジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で、日本、中国、朝鮮半島に自生しています。細長い葉が龍のひげのように見えることから「リュウノヒゲ」、蛇のひげに似ていることから「ジャノヒゲ」とも呼ばれます。
タマリュウは、リュウノヒゲの中で葉が短いもの同士をかけあわせた園芸品種です。リュウノヒゲが10~30cmに育つのに対し、タマリュウは5~15cmとコンパクトに収まるため、グランドカバーとして特に人気があります。
両者ともに暑さ・寒さ・乾燥・多湿・日陰に強く、耐病性も高いため、植えてそのまま手入れをせずとも元気に生育します。7月~8月には淡紫色の小さな花を咲かせ、秋になると直径1cmほどの美しい紫色の実をつけるのも魅力です。
詳しい特徴や育て方については、ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドやLOVEGREENなどの専門サイトでも紹介されています。
リュウノヒゲ・タマリュウの品種選びのポイント
リュウノヒゲには、いくつかの園芸品種があり、用途や設置場所に応じて使い分けることができます。
| 品種名 | 草丈 | 特徴 | おすすめの用途 |
|---|---|---|---|
| リュウノヒゲ(通常種) | 10~30cm | 基本種、丈夫で育てやすい | 広めの庭、公園、法面 |
| タマリュウ | 5~15cm | コンパクト、低草丈 | タイルの隙間、狭い場所、犬走り |
| ハクリュウ(斑入り) | 10~20cm | 白斑入りの葉、明るい印象 | 日陰の明るい演出、アクセント |
| コクリュウ(黒竜) | 15~25cm | 黒紫色の葉、シックな雰囲気 | 和風庭園、モダンガーデン |
タイルやレンガの隙間など狭い場所にはコンパクトなタマリュウを、明るい雰囲気にしたいときには斑入りのハクリュウを選ぶと良いでしょう。斑入りの品種は直射日光や乾燥した環境で葉焼けを起こしやすく、葉色が色あせるため、半日陰~日陰での栽培がおすすめです。
品種選びについてさらに詳しく知りたい方は、園芸専門サイトやGardenStoryなどを参考にすると良いでしょう。
植え付けの時期と方法
リュウノヒゲ・タマリュウの植え付けは、真夏と真冬を避ければ、基本的に一年中可能です。最適な時期は3月~5月、または9月~11月の気候が穏やかな時期です。

植え付け前の準備
植え付ける1週間前に、植え付け場所の土づくりを行います。腐葉土や堆肥を混ぜ込んでよく耕しておくと、根つきが良くなります。中性~やや酸性の土壌が適しており、排水性の良い土壌を好みます。
赤玉土と腐葉土を大体7:3の割合で混ぜた土が理想的です。市販の草花用培養土でも問題なく育ちます。
植え付けの手順
- 株の間隔を決める: グランドカバーとして植える場合、株同士の間隔を5cm間隔にすると、1年後には葉が茂って継ぎ目のないマット状になります。早く地面を覆いたい場合は間隔を狭く、コストを抑えたい場合は10cm程度に広げても良いでしょう。
- 深さに注意: 浅植えにすると、強い雨によって土が流れ出して根がむき出しになることがあります。逆に深すぎると生育が悪くなるため、苗のポット部分と同じ深さに植え付けましょう。
- しっかりと水やり: 植え付け直後は、土に水分がしっかりと染み込むように水やりをします。その後、1~2週間は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
植え付け方法の詳細については、Epic GardeningやGreg Appなどの海外ガーデニングサイトでも詳しく解説されています。
日常的な管理と育て方のコツ
リュウノヒゲ・タマリュウは、一度定着すれば手入れがほとんど不要な植物ですが、美しい状態を保つためのポイントがあります。

置き場所と光の条件
直射日光が当たる場所でも育てることができますが、半日陰~日陰の方が綺麗な緑色が保てます。耐陰性が非常に高く、建物の北側や樹木の下など、他の植物が育ちにくい場所でも旺盛に生育します。
水やり
庭植えの場合、定植後は基本的に水やりの必要はありません。自然の降雨で十分に育ちます。ただし、真夏の極端な乾燥が続く場合は、朝か夕方に水を与えると良いでしょう。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。過湿にも強いですが、水はけの悪い土では根腐れを起こすことがあるため注意が必要です。
肥料の与え方
リュウノヒゲ・タマリュウは肥料をほとんど必要としません。庭植えの場合は、植え付け時に堆肥を混ぜ込んでおけば、その後の施肥は不要です。
より旺盛な生育を望む場合は、窒素を多く含む肥料が適しており、春から秋にかけて月に1回程度、化成肥料を与えると良いでしょう。鉢植えの場合は、年に1回春先に緩効性肥料を少量与える程度で十分です。
水やり・灌漑システムの完全ガイドや土づくり・堆肥・肥料の基礎知識も参考にしてください。
実用的な使い方とデザインアイデア
リュウノヒゲ・タマリュウは、その丈夫さと美しさから、さまざまな場面で活用できます。

グランドカバーとして
最も一般的な使い方は、地面を覆うグランドカバーです。人が立ち入らない日陰の場所や、側溝や犬走りの雨はねを防ぐ押さえとして最適です。芝生と違って刈り込みの必要がなく、一年中緑を保つため、芝生の手入れと管理に比べて手間がかかりません。
庭石や飛び石の隙間
日本庭園では、庭石や飛び石の隙間を埋めるように植えられることが多く、自然な雰囲気を演出します。和風の日本庭園と和の庭づくりには特に相性が良い植物です。
花壇の縁取り
花壇の縁に沿って植えることで、境界線を美しく仕上げることができます。草丈が低いため、他の植物の邪魔をせず、統一感のあるデザインに仕上がります。
鉢植えや寄せ植え
鉢植えとしても人気があり、盆栽の下草としても利用されます。寄せ植え・コンテナガーデンのアクセントとしても優れており、他の植物との相性も良好です。
エッジング・境界線
駐車場と庭の境界線や、道路沿いのエッジングとして使用すると、雨による土の流出を防ぎ、景観を保つことができます。
よくあるトラブルと対処法
リュウノヒゲ・タマリュウは丈夫な植物ですが、まれにトラブルが発生することがあります。
葉先が枯れる
葉先が茶色く枯れる原因は、主に以下の3つです:
- 乾燥しすぎ: 極端な乾燥が続くと葉先が枯れます。水やりの頻度を増やしましょう。
- 肥料過多: 肥料を与えすぎると根が傷み、葉先が枯れることがあります。施肥を控えめにしましょう。
- 直射日光による葉焼け: 特に斑入り品種は葉焼けしやすいため、半日陰に移動させると良いでしょう。
害虫や病気
リュウノヒゲは耐病性が高く、ほとんど病害虫の被害を受けません。まれにナメクジやアブラムシが発生することがありますが、見つけ次第除去すれば問題ありません。詳しくは病害虫対策と防除の完全ガイドをご覧ください。
生育が遅い
リュウノヒゲ・タマリュウは、もともと生育がゆっくりとした植物です。特にタマリュウは成長速度が遅いため、早く地面を覆いたい場合は、植え付け時の株間を狭くすることをおすすめします。
まとめ
リュウノヒゲ・タマリュウは、日本の気候に適した丈夫で育てやすいグランドカバープランツです。日陰にも強く、手入れがほとんど不要なため、ガーデニング初心者にも最適です。
植え付けは真夏と真冬を避け、株間5cm程度で植えると1年後には美しいマット状に育ちます。水やりや肥料もほとんど必要なく、庭石の隙間、花壇の縁取り、犬走りの雨はね防止など、さまざまな場面で活躍します。
ぜひリュウノヒゲ・タマリュウを活用して、手間のかからない美しい庭づくりを楽しんでください。





