園芸用語
不定根
別名: 不定根形成 / adventitious root / adventitious rooting
主根や側根ではなく、茎・葉など通常とは異なる器官から生じる根です。
定義
不定根とは、胚の幼根から続く主根や、その分枝である側根ではなく、茎・葉などから新たに生じる根です。挿し木では茎の節や切り口付近、葉挿しでは葉の付け根にある再生可能な組織から形成され、新しい株が水と養分を吸収する基盤になります。
葉挿しでの形成条件
- 完全な葉の付け根:葉と茎が接続していた部分の細胞を残す必要があります。葉の途中だけでは発根しない多肉植物が多くあります。
- 腐敗しにくい切り口:切断部を乾かし、湿った用土中で組織が腐る危険を下げます。
- 排水性のよい用土:赤玉土、鹿沼土、パーライトなど、水と空気の両方を保ちやすい材料が使われます。
- 穏やかな水分:発根後は根が乾き切らない程度に湿らせますが、常時ぬれた状態は避けます。
発根を見分ける方法
葉の付け根から白色や桃色の細い根が伸びれば、不定根形成が始まったサインです。用土へ軽く触れさせ、必要なら根の周囲だけを薄く覆います。強く引く確認は若い根を傷めるため避け、茎挿しでは軽く触れたときの抵抗を補助的な目安にします。
新芽との順序
葉挿しでは、根が先に出る場合、新芽が先に出る場合、ほぼ同時に出る場合があります。新芽だけで根が見えなくても親葉に張りがあれば待ちます。根が出ても新芽が形成されない葉は、そのまま親葉の養分を使い切ることがあるため、数枚を並行して管理すると結果を比較しやすくなります。