つる植物・クレマチスの育て方完全ガイド
クレマチス(つる植物の女王)の育て方を徹底解説。新枝咲き・旧枝咲き・新旧枝咲きの剪定方法、初心者向け品種、植え付けから病害虫対策まで、美しい花を咲かせるコツを完全ガイド。つるバラとの組み合わせ方も紹介します。

つる植物・クレマチスの育て方完全ガイド
クレマチスは「ツル性植物の女王」として世界中で愛されている美しい花です。世界に約300種類以上が存在し、花色や花形のバリエーションが豊富で、庭を華やかに彩ります。本記事では、クレマチスの基礎知識から育て方、剪定のコツまで、初心者から上級者まで役立つ情報を徹底解説します。
クレマチスとは?つる植物の女王の魅力
クレマチスは、キンポウゲ科のつる性植物で、その優雅な花姿から「つる植物の女王」と称されています。花色は白、ピンク、青、紫、赤など多彩で、花の形も一重咲き、八重咲き、ベル形、カップ形など様々です。品種によっては、花の直径が25cmにもなる大輪種も存在します。
クレマチスの最大の魅力は、その多様性と長期間にわたる開花です。品種を選べば春から秋まで次々と花を楽しむことができ、庭やベランダに彩りを添えてくれます。また、フェンスやアーチ、トレリスなどに絡ませることで、立体的なガーデニングが可能になります。
つる性植物を活用したベランダ・小スペースガーデニングでも、クレマチスは省スペースで大きな存在感を発揮します。
クレマチスの品種と系統分類
クレマチスは、花芽のつき方によって大きく3つのタイプに分類されます。この分類を理解することが、適切な剪定方法を選ぶ上で非常に重要です。
品種タイプ別の特徴
| タイプ | 花芽のつき方 | 代表品種 | 剪定難易度 | 初心者向け |
|---|---|---|---|---|
| 新枝咲き | 今年伸びた新しい枝に花芽 | ジャックマニー系 | ★☆☆(易) | ◎ |
| 旧枝咲き | 前年の古い枝に花芽 | モンタナ系、パテンス系 | ★★★(難) | △ |
| 新旧枝咲き | 新枝と旧枝の両方に花芽 | フロリダ系 | ★★☆(中) | ○ |
初心者には、剪定が簡単な新枝咲きタイプがおすすめです。特にジャックマニー系は四季咲きで丈夫、病気にも強く、育てやすい品種です。
クレマチスの育て方:基本のポイント
クレマチスを美しく育てるには、いくつかの重要なポイントがあります。適切な環境を整えることで、初心者でも立派な花を咲かせることができます。

日当たりと置き場所
クレマチスは日光を好む植物で、1日最低6時間以上の日照が理想的です。ただし、根元は涼しく保つ必要があるため、株元に低い植物を植えたり、マルチングをして根を守ります。
半日陰でも育ちますが、花付きは少なくなります。風通しの良い場所を選び、蒸れを防ぐことも大切です。
土づくりと植え付け
クレマチスは水はけの良い中性〜弱アルカリ性の土を好みます。pH6.5〜7.0が最適です。土づくりの基本を参考に、堆肥や腐葉土を混ぜ込んで、ふかふかの土を用意しましょう。
植え付けの際の最大のポイントは「深植え」です。つるを1〜2節分土中に埋めることで、株元から新しい芽が出やすくなり、株が充実します。植え付け適期は休眠期の12月〜2月中旬ですが、真夏を除けば年中可能です。
水やりと肥料
クレマチスは一度根付けば、週に1回程度の水やりで十分です。ただし、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料は春と秋に緩効性肥料を施します。花後のお礼肥えも忘れずに行いましょう。肥料の詳細は肥料の基礎知識で確認できます。
クレマチスの剪定方法:タイプ別完全ガイド
クレマチスの剪定は、品種のタイプによって大きく異なります。誤った剪定をすると、翌年花が咲かないこともあるため、自分の育てている品種がどのタイプかを必ず確認しましょう。

新枝咲きタイプの剪定
新枝咲きタイプは、冬の休眠期に地際2〜3節を残してバッサリと強剪定します。春になると新しい枝が勢いよく伸び、その枝に花をつけます。剪定が簡単で失敗しにくいため、初心者に最適です。
旧枝咲きタイプの剪定
旧枝咲きタイプは、冬に地上部が枯れたように見えても決して撤去してはいけません。翌年の花芽が残っているため、冬の剪定は避け、花後の軽い整理剪定のみに留めます。
新旧枝咲きタイプの剪定
新旧枝咲きタイプは、花後の剪定が特に重要です。一番花が終わったら、花から2〜3節下で切り戻すことで、二番花が楽しめます。冬は古い枝を間引く程度の中程度の剪定を行います。
剪定の際は、必ず節と節の間で切り、新芽を誤って切り落とさないよう注意しましょう。詳しい剪定技術は剪定・整枝の技術で学ぶことができます。
つるバラとの組み合わせ:立体的なガーデニング
クレマチスは、つるバラと組み合わせることで、さらに美しい庭を作ることができます。バラの開花期とクレマチスの開花期を合わせることで、豪華な花のアーチやフェンスが完成します。
バラの育て方と合わせてクレマチスを育てることで、色彩豊かで立体的なガーデンが実現します。バラの根元が日陰になりがちな場合、クレマチスの株元をバラで覆うことで、互いに理想的な環境を提供し合うことができます。
クレマチスの病害虫対策
クレマチスは比較的丈夫な植物ですが、いくつかの病害虫に注意が必要です。
主な病気には、うどんこ病や立枯病があります。風通しを良くし、過湿を避けることで予防できます。害虫では、アブラムシやハダニが発生することがあります。見つけ次第、早めに駆除しましょう。
詳しい対策方法は病害虫対策と防除ガイドを参照してください。
よくある失敗と対処法
クレマチスが咲かない
花が咲かない主な原因は、誤った剪定です。旧枝咲きタイプを強剪定してしまうと、花芽を切り落としてしまいます。また、日照不足や肥料不足も原因になります。
葉が黄色くなる
根詰まりや水のやりすぎが原因です。クレマチスは植え替えを嫌うため、最初から大きめの鉢に植えるか、地植えにすることをおすすめします。
つるが折れてしまった
クレマチスのつるは見た目よりも脆く、特に若い枝は簡単に折れてしまいます。誘引の際は慎重に扱い、無理に曲げないようにしましょう。
まとめ:クレマチスで彩る豊かなガーデンライフ
クレマチスは、適切な品種選びと基本的な育て方を理解すれば、初心者でも美しい花を咲かせることができます。新枝咲き、旧枝咲き、新旧枝咲きのタイプ別剪定をマスターすることが、成功への鍵です。
ガーデニングの基礎知識と合わせて、クレマチスの育て方を実践することで、つる植物の女王と呼ばれる美しい花々があなたの庭を華やかに彩ってくれるでしょう。
つる性植物の可能性を最大限に引き出し、立体的で魅力的なガーデンを作り上げてください。クレマチスとともに、四季折々の花を楽しむ豊かなガーデンライフが始まります。