園芸用語
盆石
別名: ぼんせき / sand painting / tray sand landscape
漆塗りの盆に白砂と小さな自然石を置き、羽根や道具で山水景を描く一時性の高い縮景芸術です。
定義
盆石は、主に漆塗りの黒い盆へ白砂と小さな自然石を置き、羽根、小さな箒、ふるい、さじなどで山、海、川、海岸を描く縮景芸術です。立体物を固定する盆景より平面的で、鑑賞後に崩す一時性も作品の性格に含まれます。
主な構成要素
- 黒い盆:白砂と石の輪郭を際立たせる画面になります。
- 白砂:羽根や箒の跡によって波、流れ、岸辺を示します。
- 自然石:山、島、岩場など景色の核として配置します。
- 道具:ふるい、さじ、箸などで砂の量と線を細かく調整します。
盆景との違い
盆石は砂の線と石の配置による平面性を生かし、茶事や茶会の場で鑑賞されてきました。盆景は粘土、紙素材、砂、岩などを用いて高低差のある地形を作り、人物や建物の模型も加えられます。どちらも縮景ですが、保存性を求めるなら盆景、描いて崩す過程まで味わうなら盆石という違いがあります。
鑑賞のポイント
砂を全面へ均一に埋めるより、黒い地を残して海や空の広がりを想像させる構成が向きます。石の数を増やす前に、主石がどの方向へ景色を開くかを確認し、砂の線がその流れを妨げないようにします。