園芸用語
杯状花序
別名: サイアシウム / cyathium / 偽花
ユーフォルビア属に特有の、複数の小さな雄花と雌花が一輪の花のように見える花序です。
定義
杯状花序(cyathium)は、ユーフォルビア属に見られる特殊な花序です。カップ状の総苞の内側に一つの雌花と複数の雄花が配置され、腺体や周囲の苞と組み合わさることで、全体が一輪の花のように見えます。
主な構成要素
- 総苞:雄花と雌花を囲むカップ状の構造です。
- 雌花:中心側に位置し、雌しべを主体とする小さな花です。
- 雄花:複数集まり、雄しべを主体とする小さな花です。
- 腺体:総苞の縁に並び、送粉者を引き寄せる役割を持ちます。
- 苞:花びらのように見えることがある変形した葉です。
観察のポイント
ユーフォルビアを観察するときは、鮮やかな部分をそのまま花びらと決めつけず、中央の小さな構造に注目します。オベサなどでは花序が株の頂部に現れ、ハナキリンやポインセチアでは周囲の苞が目立ちます。杯状花序の存在は、姿が似たサボテンと区別する補助材料にもなります。
よくある誤解
- 誤解:色の付いた苞全体が一枚の花びらです。
整理:苞は葉が変化した構造で、実際の花は中央の小さな杯状花序内にあります。 - 誤解:杯状花序は一つの単純な花です。
整理:複数の雄花と雌花がまとまり、一輪のように機能する複合的な構造です。