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芝生の手入れと管理の完全ガイド

高麗芝の特徴と年間管理カレンダー

2026年2月6日

高麗芝の特徴と年間管理カレンダー

高麗芝の特徴と年間管理カレンダーを月別に詳しく解説します。休眠期、成長期の芝刈り、水やり、施肥のタイミングから病害虫対策、雑草対策まで、美しい芝生を維持するための完全ガイド。初心者から上級者まで役立つ情報満載です。

高麗芝の特徴と年間管理カレンダー

高麗芝は、日本の気候に最も適した芝生として、一般家庭からゴルフ場、公園まで幅広く使用されている暖地型芝生です。その丈夫さと管理のしやすさから、初心者から上級者まで多くのガーデナーに愛されています。本記事では、高麗芝の特徴と月別の年間管理カレンダーを詳しく解説し、美しい芝生を一年中維持するためのポイントをご紹介します。

高麗芝は西洋芝に比べて成長が緩やかで、手入れの頻度が少なくて済むため、忙しい方でも管理しやすいのが魅力です。また、芝生の手入れと管理の完全ガイドでは、芝生全般の基本知識も紹介していますので、併せてご覧ください。

高麗芝の基本的な特徴

高麗芝(学名:Zoysia japonica)は、イネ科シバ属に分類される多年草で、日本在来の芝生品種です。最大の特徴は、その頑強さと日本の気候への適応力にあります。

高麗芝の基本的な特徴 - illustration for 高麗芝の特徴と年間管理カレンダー
高麗芝の基本的な特徴 - illustration for 高麗芝の特徴と年間管理カレンダー

高麗芝は暑さや病害虫に強く、踏圧にも耐えられる丈夫な性質を持っています。これは「ほふく茎」と呼ばれる地上近くを横に伸びる茎を持つためで、この茎が横に広がりながら地面を覆い、密度の高い芝生を形成します。参考:高麗芝の特徴と育て方

さらに、高麗芝は西洋芝と比較して草丈の伸びが遅いため、芝刈りの頻度を減らすことができます。また、乾燥にもある程度耐えられる性質があり、水やりの管理も比較的容易です。

高麗芝の主な特徴まとめ

特徴詳細
適応気候暖地型(関東以西に最適)
成長速度遅い~中程度
耐暑性非常に強い
耐寒性中程度(冬季は休眠)
耐病虫害性強い
踏圧耐性強い
管理頻度西洋芝より少ない
繁殖方法切り芝、ロール芝

高麗芝は発芽率が低いため、種から育てるのには向いておらず、市販されている切り芝やロール芝を使って植え付けるのが一般的です。造園・ガーデンデザインの基本と実践ガイドでは、芝生の張り方についても詳しく解説しています。

高麗芝の年間管理カレンダー

高麗芝の管理を成功させる鍵は、季節ごとの生育サイクルに合わせた適切な手入れを行うことです。以下、月別の管理カレンダーを詳しく見ていきましょう。

高麗芝の年間管理カレンダー - illustration for 高麗芝の特徴と年間管理カレンダー
高麗芝の年間管理カレンダー - illustration for 高麗芝の特徴と年間管理カレンダー

1月~2月:休眠期の管理

この時期は高麗芝の休眠期です。地上部は茶色く枯れ込み、成長は完全に停止します。基本的には大きな作業は必要ありませんが、以下の点に注意しましょう。

主な作業:

  • 冬雑草の除草(ナズナ、ホトケノザなど)
  • 芝生への過度な踏み込みを避ける
  • 積雪がある場合は自然に溶けるのを待つ

参考:芝生のお手入れ年間予定

水やりや施肥は一切必要ありません。ただし、休眠期でも根は生きているため、雑草が生えてきたら早めに抜き取ることが重要です。特にオオイヌノフグリやカラスノエンドウなどの冬雑草は、春になると種を大量にばら撒くため、見つけ次第除去しましょう。

3月~4月:休眠期明けと春の準備

3月になると気温が上昇し始め、高麗芝は徐々に休眠から目覚めます。この時期の手入れが、その年の芝生の美しさを決定づけると言っても過言ではありません。

主な作業:

  • 目土入れ:芝生の凹凸を平らにし、発芽・発根を促進
  • エアレーション:根が密集しすぎた部分に穴を開け、通気性と排水性を改善
  • 施肥(春肥):芝生専用の緩効性肥料を施す(窒素:リン酸:カリ = 8:8:8程度)
  • 雑草の除草:冬雑草の残りを完全に除去
  • サッチング:枯れた芝生や根を取り除く

参考:日本芝のお手入れ方法

目土入れは、芝生用の目土(砂と土をブレンドしたもの)を3~5mm程度の厚さで均一に撒きます。これにより、冬の間に受けた霜柱などのダメージを修復できます。エアレーションは、ローンスパイクやローンパンチなどの道具を使用し、10~15cm間隔で穴を開けます。

春の施肥は、休眠明けの芝生に栄養を与え、健全な成長を促すために非常に重要です。土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドでは、肥料の選び方と使い方を詳しく解説しています。

5月~6月:成長期の本格的管理開始

5月以降、高麗芝は活発に成長し始めます。この時期から本格的な芝刈りと水やりが必要になります。

主な作業:

  • 芝刈り:月1~2回、刈り高3~4cm
  • 水やり:土壌が乾いたらたっぷりと(朝方が最適)
  • 除草:夏雑草が生える前に対処
  • 施肥(春の追肥):6月上旬に緩効性肥料を追加

芝刈りは、芝生管理の中で最も重要な作業です。刈り高を一定に保つことで、美しく密度の高い芝生を維持できます。一度に1/3以上刈り取らないようにするのが基本ルールです。参考:高麗芝のお手入れ

水やりは、土壌の表面が乾いてきたら行います。頻繁に少量ずつ与えるのではなく、間隔を空けてたっぷりと与えることで、根が深く張り、丈夫な芝生になります。理想的な時間帯は早朝です。水やり・灌漑システムの完全ガイドでは、効率的な水やり方法を紹介しています。

7月~8月:真夏の集中管理

真夏は高麗芝が最も活発に成長する時期ですが、同時に高温と乾燥によるストレスも受けやすい時期です。

主な作業:

  • 芝刈り:月2~3回、刈り高3~4cm(高めに維持)
  • 水やり:毎朝たっぷりと(乾燥が激しい場合は夕方も追加)
  • 施肥(夏肥):8月上旬に緩効性肥料を施す
  • 除草:雑草は見つけ次第除去
  • 病害虫のチェック:ラージパッチ、サビ病などに注意

気温が30℃を超えると、芝生は水不足になりやすくなります。水不足のサインとして、葉が細く丸まって黒ずんできた場合は、すぐに水やりを行いましょう。真夏の芝刈りは、日中の高温時を避け、早朝か夕方に行うのが望ましいです。

9月~10月:秋の管理と冬支度

秋は高麗芝にとって二度目の成長期です。気温が下がり、芝生が再び元気に育ちます。この時期の管理が、冬の休眠期を健康に乗り越えるための鍵となります。

主な作業:

  • 芝刈り:月1~2回、刈り高3~4cm
  • 施肥(秋肥):9月下旬~10月上旬に緩効性肥料を施す
  • 目土入れ:必要に応じて薄く追加
  • エアレーション:春にできなかった場合は秋に実施
  • 除草:冬雑草が生える前に対処

秋の施肥は、冬に向けて芝生に栄養を蓄えさせるために重要です。カリウムを多めに含む肥料(窒素:リン酸:カリ = 5:5:10など)を使用すると、耐寒性が向上します。

11月~12月:休眠期への移行

11月以降、気温が下がると高麗芝は徐々に休眠期に入ります。地上部が茶色く変色し始めますが、これは自然な現象です。

主な作業:

  • 最終芝刈り:11月中旬~下旬に刈り高4~5cm(やや高めに)
  • 冬雑草の除草:早めに対処
  • 落ち葉の除去:芝生の上に積もらせない
  • 芝刈り機のメンテナンス:来シーズンに向けて整備

ガーデニングツール・資材の完全ガイドでは、芝刈り機のメンテナンス方法についても解説しています。

冬の休眠期に向けて、芝生をやや高めに刈っておくと、霜や寒さから根を保護できます。また、落ち葉が積もると通気性が悪くなり、病気の原因になるため、こまめに取り除きましょう。

高麗芝管理の重要ポイント

年間を通じて美しい高麗芝を維持するために、特に重要なポイントをまとめます。

高麗芝管理の重要ポイント - illustration for 高麗芝の特徴と年間管理カレンダー
高麗芝管理の重要ポイント - illustration for 高麗芝の特徴と年間管理カレンダー

芝刈りの基本ルール

芝刈りは高麗芝管理の最重要作業です。以下のルールを守りましょう:

  • 1/3ルール:一度に草丈の1/3以上を刈り取らない
  • 刈り高の維持:3~4cmを基本とし、真夏はやや高め、休眠前はやや高めに調整
  • 切れ味の良い刃:切れ味の悪い刃は芝生を傷め、病気の原因になる
  • 刈り方向の変更:毎回同じ方向ではなく、交互に方向を変える

水やりのコツ

効率的な水やりは、健康な芝生を育てる基本です:

  • 深く、頻度は少なく:表面だけでなく根まで水が届くようにたっぷりと与える
  • 早朝に実施:蒸発が少なく、病気のリスクも低い
  • 土壌の状態を確認:常に湿っている必要はなく、表面が乾いてから与える
  • 夏の乾燥注意:葉が丸まったり黒ずんだりしたら水不足のサイン

施肥のタイミング

高麗芝には年3回の施肥が理想的です:

  1. 春肥(3月下旬~4月上旬):休眠明けの成長促進
  2. 夏肥(8月上旬):夏の成長維持
  3. 秋肥(9月下旬~10月上旬):冬に向けた栄養蓄積

過剰な施肥は病気や雑草の発生原因になるため、適量を守ることが重要です。

病害虫対策

高麗芝は病害虫に強い品種ですが、以下の病害には注意が必要です:

  • ラージパッチ:春と秋に発生しやすい。円形の枯れた部分が広がる
  • サビ病:夏に発生。葉に黄色~オレンジ色の粉状の斑点ができる
  • シバツトガ(害虫):幼虫が芝を食害する

病害虫対策と防除の完全ガイドでは、芝生の病害虫について詳しく解説しています。

雑草対策

雑草は芝生の美観を損なうだけでなく、栄養を奪い、芝生を弱らせる原因になります:

  • 早期発見・早期除去:小さいうちに根ごと抜く
  • 芝生の密度を高める:健康な芝生は雑草の侵入を防ぐ
  • 除草剤の使用広範囲の雑草には芝生用除草剤を使用

姫高麗芝との違い

高麗芝を選ぶ際、よく比較されるのが姫高麗芝です。姫高麗芝は高麗芝を改良した品種で、以下のような違いがあります:

姫高麗芝との違い - illustration for 高麗芝の特徴と年間管理カレンダー
姫高麗芝との違い - illustration for 高麗芝の特徴と年間管理カレンダー
項目高麗芝姫高麗芝
葉の幅やや太い(3~4mm細い(2~3mm)
密度中程度高い
柔らかさやや硬め柔らかい
成長速度遅いさらに遅い
価格比較的安価やや高価
管理頻度少なめ少ない

姫高麗芝は、より美しい見た目を求める方や、ゴルフ場のグリーンのような高品質な芝生を作りたい方におすすめです。一方、高麗芝は管理のしやすさと価格のバランスが良く、初心者の方に適しています。

まとめ

高麗芝は、日本の気候に最適な暖地型芝生として、多くの家庭や施設で利用されています。その特徴は以下の通りです:

  • 暑さ、病害虫、踏圧に強く、日本の気候に適応
  • 西洋芝より成長が遅く、管理頻度が少ない
  • 冬季は休眠し、地上部は茶色く枯れる
  • 年間を通じた適切な管理で美しい芝生を維持できる

年間管理カレンダーに沿って、各季節に適した作業を行うことで、一年中美しい芝生を楽しむことができます。特に重要なのは、春の休眠明けの管理、真夏の水やりと芝刈り、そして秋の施肥です。

これから高麗芝を始める方は、季節の園芸カレンダー:月別・季節別ガイドも参考に、計画的に管理を進めてください。適切な管理を続けることで、高麗芝は長年にわたって美しい緑の絨毯を提供してくれるでしょう。

また、ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドでは、芝生を含むガーデニング全般の基礎知識を学ぶことができます。

高麗芝の管理は、慣れれば決して難しいものではありません。この年間管理カレンダーを参考に、ぜひ美しい芝生づくりに挑戦してみてください。

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