芝生の種類と自分の庭に合う芝の選び方
2026年2月6日

日本の気候に適した芝生の種類(高麗芝、野芝、TM9、姫高麗芝など)の特徴と、地域・管理の手間を考慮した最適な芝生の選び方を徹底解説。初心者でも失敗しない芝生選びのポイントと、地域別・用途別のおすすめ品種がわかります。
芝生の種類と自分の庭に合う芝の選び方
美しい芝生の庭は、家の景観を大きく向上させます。しかし、芝生には様々な種類があり、それぞれ特徴や適応する環境が異なります。本記事では、日本の気候に適した芝生の種類と、あなたの庭に最適な芝生を選ぶためのポイントを詳しく解説します。
芝生の基本分類:暖地型芝と寒地型芝
芝生は大きく分けて「暖地型芝(夏芝)」と「寒地型芝(冬芝)」の2種類に分類されます。この分類を理解することが、適切な芝生選びの第一歩となります。
暖地型芝(夏芝)は、高温多湿な環境に適しており、春から秋にかけて旺盛に生育します。日本の気候に非常に適しており、本州以南の地域で広く使用されています。冬季には休眠期に入り、葉が茶色く枯れた状態になりますが、春になると再び緑の葉を茂らせます。
寒地型芝(冬芝)は、冷涼な気候を好み、春と秋に生育が盛んになります。夏の高温多湿に弱いため、北海道や東北地方、高原地帯などに適しています。寒地型芝は冬でも緑を保つことができるのが大きな特徴です。
日本で人気の芝生の種類と特徴
日本の家庭の庭でよく使われる芝生の種類をご紹介します。それぞれの特性を理解して、あなたの庭に最適な芝生を選びましょう。

高麗芝(コウライシバ)
高麗芝は日本で最も人気のある芝生で、個人宅の庭に使用されている芝生としてもっとも多い種類です。日本の風土に合っているため非常に育てやすく、病気・乾燥に強く、踏みつけられても強く育つことから、ゴルフ場のグリーンにも使用されています。葉は細かく、美しい緑色の芝生を作ることができます。
野芝(ノシバ)
野芝は日本の自然に多く見られる在来種の芝生です。乾燥や踏圧、病害虫に強く、寒さにも比較的強いため、東北地方など寒冷地でも使用されています。管理が非常に簡単で、公園などに広く利用されています。葉は高麗芝よりもやや粗めですが、丈夫で手間がかからないのが魅力です。
姫高麗芝(ヒメコウライシバ)
姫高麗芝は高麗芝の中でも特に葉幅が細く、密度が高い品種です。非常に美しい芝生を作ることができ、見た目の美しさを重視する方に人気があります。ただし、生長が早いため、こまめな芝刈りが必要で、管理には手間がかかります。
TM9(ティーエムナイン)
TM9は高麗芝を品種改良して開発された芝生の品種です。従来の高麗芝よりも葉が伸びるスピードが遅いため、年に1~2回の芝刈りでも美しい景観を維持することができます。忙しい方や手入れの時間を減らしたい方に最適な省管理型の芝生です。
地域別・気候別の芝生選びのポイント
日本は南北に長い国土を持ち、地域によって気候が大きく異なります。そのため、お住まいの地域の気候に合わせた芝生選びが成功の鍵となります。
関東より南の地域では、高温多湿な夏に対応できる暖地型芝が適しています。高麗芝、野芝、TM9などの日本芝が最適です。これらの芝は日本の気候に適応しており、夏の暑さや湿気にも強く育ちます。
関東より北の地域では、寒さに強い寒地型芝が適しています。ケンタッキーブルーグラスやペレニアルライグラスなどの西洋芝が選択肢となります。これらの芝は冬でも青々とした葉を保つことができます。
日照条件も重要な選択基準です。ほとんどの芝生は日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育つ品種もあります。庭の日照時間を確認し、条件に合った芝生を選びましょう。詳しい芝生の管理方法については、芝生の手入れと管理の完全ガイドをご覧ください。
手入れの手間を考慮した芝生選び
芝生を選ぶ際には、維持管理にかかる手間も重要な検討事項です。美しい芝生を維持するには、定期的な手入れが必要ですが、品種によってその負担は大きく異なります。

天然芝は夏の暑い時期に毎日水やりが必要で、芝の成長が早い7月~8月は、月に2回は芝刈りが必要です。一方、TM9のような省管理型の芝生なら、芝刈りの回数を大幅に減らすことができます。
以下の表で、各芝生の管理の手間を比較してみましょう。
| 芝生の種類 | 芝刈り頻度 | 水やり | 肥料やり | 管理の難易度 |
|---|---|---|---|---|
| 高麗芝 | 月2-3回 | 夏は毎日 | 春と秋 | 中 |
| 野芝 | 月1-2回 | 夏は毎日 | 年1-2回 | 易 |
| 姫高麗芝 | 月3-4回 | 夏は毎日 | 春と秋 | 難 |
| TM9 | 年1-2回 | 夏は毎日 | 春と秋 | 易 |
| 西洋芝(寒地型) | 月2-3回 | 通年 | 春と秋 | 難 |
仕事や育児で忙しい方は、手入れの負担が少ない野芝やTM9を選ぶことをおすすめします。一方、手入れに十分な時間をかけられ、より美しい芝生を目指す方は、姫高麗芝や西洋芝にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
土づくりや肥料の知識も芝生管理には欠かせません。
芝生を植える前に確認すべきポイント
芝生を植える前に、庭の状態を確認し、適切な準備をすることが成功の鍵です。以下のポイントをチェックしましょう。
排水対策は特に重要です。水たまりができる場所は芝が枯れる原因になるため、くぼんだ箇所があると、そこに水が溜まって芝が枯れてしまうことがあります。地面を平らにならし、必要に応じて勾配をつけて排水を確保しましょう。
土壌改良も大切です。芝生は栄養豊富で水はけの良い土壌を好みます。粘土質の土壌の場合は、砂や堆肥を混ぜて土壌改良を行いましょう。
雑草対策も事前に行っておくことをおすすめします。芝生を植える前に、既存の雑草をしっかりと除去しておくことで、後の管理が楽になります。
ガーデニング入門の基礎知識や造園・ガーデンデザインの基本も参考にすると、より美しい庭づくりができます。
まとめ:理想の芝生選びのステップ
自分の庭に最適な芝生を選ぶためには、以下のステップで検討を進めましょう。
- 地域の気候を確認する:お住まいの地域が暖地型芝に適しているか、寒地型芝に適しているかを確認します。
- 管理にかけられる時間を考える:週末の手入れ時間や予算に応じて、適切な品種を選びます。
- 庭の使用目的を明確にする:子供やペットが遊ぶ場所なら丈夫な野芝、観賞用なら美しい姫高麗芝など、用途に合わせて選びます。
- 日照条件を確認する:一日の日照時間を測定し、日当たりの良い場所なのか、半日陰なのかを把握します。
- 土壌の状態をチェックする:水はけや土質を確認し、必要な土壌改良を計画します。
これらのポイントを踏まえて芝生を選べば、あなたの庭に最適な美しい芝生を育てることができるでしょう。参考:米国での芝生選びガイドも合わせて確認すると、さらに知識が深まります。
適切な芝生を選び、定期的な手入れを行うことで、家族みんなが楽しめる美しい芝生の庭を実現できます。





