芝生の水やりの頻度と正しい方法
2026年2月6日

芝生の水やりの適切な頻度と方法を季節別に解説。夏は毎日、春・秋は3〜4日に1回が目安です。早朝4〜8時が最適な時間帯で、1平米あたり10〜20リットルをたっぷり与えることが重要。よくある失敗例と対策、自動化の方法も紹介します。
芝生の水やりの頻度と正しい方法
美しい芝生を維持するには、適切な水やりが不可欠です。しかし、「どのくらいの頻度で水をやればいいの?」「何時にあげるのが正しいの?」と悩む方も多いでしょう。本記事では、季節ごとの水やり頻度や時間帯、水の量など、芝生の水やりに関する重要なポイントを徹底解説します。
芝生の水やり頻度:季節別ガイド
芝生の水やりは季節によって大きく異なります。気温や降雨量、芝生の成長スピードに応じて、適切な頻度を守ることが健康な芝生を育てる鍵となります。

春の水やり(3月〜5月)
春は芝生が休眠から目覚め、成長を始める重要な時期です。この時期は3〜4日に1回の水やりが目安となります。芝生の手入れと管理の基本を参考に、土の乾燥具合を確認しながら調整しましょう。
夏の水やり(6月〜8月)
夏は芝生が最も水を必要とする季節です。気温が高く蒸発が激しいため、できるだけ毎日水やりを行うのが理想です。特に猛暑日が続く場合は、朝の水やりに加えて夕方以降にも追加で水を与えることをおすすめします。水やり・灌漑システムの完全ガイドでは、効率的な散水方法についても詳しく解説しています。
秋の水やり(9月〜11月)
秋は気温が下がり、芝生の成長もゆっくりになります。この時期は春と同様に3〜4日に1回の頻度で十分です。ただし、残暑が厳しい9月上旬は夏と同じペースを維持する必要があります。
冬の水やり(12月〜2月)
冬は芝生が休眠期に入るため、基本的に水やりは不要です。ただし、暖地型芝生で冬でも青々としている場合や、極端に乾燥する日が続く場合は、2週間に1回程度軽く水を与えることも検討しましょう。
水やりに最適な時間帯
水やりの時間帯は、芝生の健康に大きな影響を与えます。タイミングを間違えると、病気や根腐れの原因となることもあります。
早朝(4時〜8時)が最適
最も推奨される時間帯は早朝4時から8時です。この時間帯は気温が低く、水が蒸発しにくいため、芝生の根までしっかりと水が浸透します。また、日中に向けて適度に表面が乾くため、病気の発生リスクも低くなります。
早朝の水やりについては、米国の芝生管理研究でも効果が実証されており、プロのガーデナーも推奨する方法です。
避けるべき時間帯
- 昼間(10時〜15時):気温が高すぎて水がすぐに蒸発し、根が蒸れる原因になります
- 深夜:芝生の表面が長時間湿ったままになり、カビや病気が発生しやすくなります
正しい水の量と散水方法
水やりの頻度だけでなく、「どのくらいの量を与えるか」も重要です。少なすぎると根まで届かず、多すぎると根腐れの原因になります。

適切な水の量
一般的な目安として、1平米あたり10〜20リットルが推奨されます。日本の芝生管理ガイドによると、表面だけが湿る程度では不十分で、地下10〜15cmまで水が浸透するよう、たっぷりと与えることが大切です。
週あたりの総量としては、1週間で25〜40mm(1インチ〜1.5インチ)が標準的な量とされています。これは、芝生研究の専門機関が推奨する量でもあります。
散水方法の比較
| 散水方法 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| スプリンクラー | 広範囲を均一に散水できる | 水の無駄が出やすい | ★★★★☆ |
| ホースリール | ピンポイントで水やり可能 | 広い芝生には時間がかかる | ★★★☆☆ |
| 自動灌漑システム | 時間管理が不要、効率的 | 初期投資が高い | ★★★★★ |
| ジョウロ | 小面積に最適、水量調整が容易 | 大面積には不向き | ★★☆☆☆ |
ガーデニングツール・資材の完全ガイドでは、各種散水器具の選び方についても詳しく紹介しています。
水やり頻度を減らす工夫
頻繁な水やりは手間がかかります。しかし、いくつかの工夫をすることで、水やりの回数を減らしながら健康な芝生を維持することが可能です。
深く根を張らせる
浅く頻繁に水やりをすると、根が表面近くにしか伸びず、乾燥に弱い芝生になります。逆に、深くしっかりと水を与え、次の水やりまでの間隔を適度に空けることで、根が深く伸び、乾燥に強い芝生に育ちます。
研究データによると、芝生は4〜8日に1回の水やりでも十分健康を保てることが示されています。重要なのは、頻度よりも「一度にたっぷり与えること」です。
マルチングで保水力向上
土づくり・堆肥・肥料の基礎知識でも解説されているように、有機マルチ材を使用することで土壌の保水力が向上し、水やりの頻度を減らすことができます。
芝生の種類を見直す
地域の気候に合った芝生品種を選ぶことも重要です。乾燥に強い品種を選べば、水やりの負担が大幅に軽減されます。
よくある水やりの失敗と対策
適切な水やりができていないと、芝生にさまざまな問題が発生します。ここでは、よくある失敗例と、その対策方法を紹介します。

失敗例1:水のやりすぎ
症状:芝生が黄色くなる、苔が生える、根腐れが起こる
対策:土の表面から5cm程度掘って、土が湿っているか確認しましょう。湿っている場合は水やりを控えます。また、排水性を改善するために、エアレーション作業を行うのも効果的です。
失敗例2:水が不足している
症状:芝生が茶色くなる、踏んでも元に戻らない、葉が丸まる
対策:水やりの頻度と量を増やします。特に夏場は、朝夕の2回水やりを検討しましょう。また、季節の園芸カレンダーを参考に、時期ごとの適切な管理を心がけてください。
失敗例3:ムラのある水やり
症状:一部だけ緑で、他の部分が茶色い
対策:スプリンクラーの配置を見直すか、手動で水やりする際は均等に水を行き渡らせるよう注意します。自動灌漑システムの導入も検討してみましょう。
失敗例4:芝張り直後の水やり不足
症状:新しい芝が根付かず、枯れてしまう
対策:芝張り後の2〜3週間は、表面が乾いたらすぐに水やりを行います。この時期は特にこまめな観察が必要です。専門家の助言でも、芝張り直後は通常より頻繁な水やりが推奨されています。
水やりの自動化と効率化
広い芝生の水やりは大変な作業です。自動化や効率化を図ることで、負担を減らしながら美しい芝生を維持できます。
自動灌漑システムの導入
タイマー付きスプリンクラーや、自動灌漑システムを導入すれば、時間を気にせず最適なタイミングで水やりができます。初期投資はかかりますが、長期的には水の節約にもつながり、環境にも優しい選択です。
タカギの水やりガイドでは、家庭でも導入しやすい自動水やりシステムが紹介されています。
スマート灌漑コントローラー
最新のスマート灌漑コントローラーは、天気予報と連動して水やりの頻度を自動調整します。雨が降る予定の日は自動的に水やりをスキップするため、無駄を省けます。
水やりチェックリストの活用
手動で水やりする場合でも、チェックリストを作成すれば忘れを防げます。スマートフォンのリマインダー機能を活用するのも有効です。
まとめ:美しい芝生のための水やりのコツ
芝生の水やりで最も重要なポイントは以下の通りです:
- 季節に応じた頻度:夏は毎日、春・秋は3〜4日に1回、冬は基本不要
- 早朝の水やり:午前4〜8時が最適で、昼間は避ける
- たっぷりと与える:1平米あたり10〜20リットル、深く浸透させる
- 頻度より量:浅く頻繁に与えるより、深くたまに与える方が良い
- 土の状態を確認:見た目だけでなく、土を掘って湿り具合をチェック
これらのポイントを押さえることで、健康で美しい芝生を維持できます。芝生の手入れと管理の完全ガイドも合わせて参考にし、総合的な芝生管理を実践しましょう。
また、水やりだけでなく、剪定・整枝の技術や病害虫対策も組み合わせることで、より一層美しい庭づくりが可能になります。適切な水やりをマスターして、理想の芝生を実現しましょう。





