芝生の雑草対策と効果的な除草方法
2026年2月6日

芝生の雑草対策を徹底解説。除草剤の種類と選び方、時期別の使用方法、機械的除草、予防策まで網羅。選択性除草剤や土壌処理型・茎葉処理型の使い分け、安全な使用方法も詳しく紹介します。美しい芝生を維持するための実践的な情報が満載です。
芝生の雑草対策と効果的な除草方法
美しい芝生を維持するためには、雑草対策が不可欠です。芝生に侵入する雑草は、美観を損ねるだけでなく、芝生の健康な成長を妨げる原因にもなります。本記事では、芝生の雑草対策として効果的な除草方法を、時期別・タイプ別に詳しく解説します。除草剤の選び方から、機械的・物理的な防除法、そして予防策まで、実践的な情報を網羅的にお伝えします。
芝生に生える主な雑草の種類と特徴
芝生に侵入する雑草には、大きく分けて一年生雑草と多年生雑草があります。一年生雑草は春に発芽し、秋に枯れるタイプで、メヒシバやスズメノカタビラなどが代表的です。これらは種子で繁殖するため、早期の対策が重要です。
多年生雑草は、年を越して生育を続けるタイプで、シロツメクサやスギナなどが該当します。根が深く張るため、完全に除去するのは困難ですが、適切な除草剤を使用することで効果的に駆除できます。
イネ科の雑草は芝生と似た見た目をしているため、見分けが難しい場合があります。しかし、成長速度や葉の形状に違いがあるため、芝生の手入れと管理の完全ガイドを参考にしながら、日頃から観察することが大切です。
また、広葉雑草であるオオバコやタンポポは、芝生の中でも目立ちやすく、景観を著しく損ねます。これらは選択性除草剤によって効果的に駆除できるため、適切な薬剤選びが重要になります。雑草の種類を正確に把握することで、最適な防除方法を選択できるようになります。
除草剤の種類と選び方のポイント
芝生用の除草剤には、大きく分けて「選択性除草剤」と「非選択性除草剤」があります。選択性除草剤は芝生に影響を与えず、雑草だけを枯らすことができるため、芝生の管理には必須のアイテムです。一方、非選択性除草剤は、すべての植物を枯らしてしまうため、芝生には使用できません。

除草剤の形態としては、「液剤」と「粒剤」の2種類があります。粒剤は雑草が生える前から生え始めにまくのが最も効果的で、液剤は生えてしまった雑草をすばやく枯らす特徴があります(参考:シバキープ芝生用除草剤)。
作用機序による分類では、「土壌処理型」と「茎葉処理型」に分けられます。土壌処理型は雑草の発芽を抑制する効果があり、予防的に使用します。土壌処理型の除草剤は1年に2回使用すると効果的で、1回目は3月中に撒いておくことが推奨されています。茎葉処理型は、既に生えている雑草の葉や茎から吸収され、雑草を枯らすタイプです。
除草剤を選ぶ際の重要なポイントは、必ず「農薬登録」されている製品を選ぶことです。また、日本芝に使用できる薬剤は多いですが、西洋芝に使用できる薬剤は少ないため、自宅の芝生の種類を確認し、商品ラベルをよく読んで選びましょう(参考:除草剤の選び方と注意点)。
| 除草剤タイプ | 適用時期 | 効果 | 使用回数/年 |
|---|---|---|---|
| 土壌処理型粒剤 | 雑草発芽前(3月頃) | 発芽抑制 | 2回 |
| 茎葉処理型液剤 | 雑草生育期(4月~10月) | 速効枯死 | 必要時 |
| 選択性粒剤 | 春~秋 | 雑草のみ枯死 | 2~3回 |
| 選択性液剤 | 雑草発生時 | 速効・選択的 | 必要時 |
時期別・効果的な除草剤の使い方
芝生の雑草対策は、季節ごとに適切なアプローチを取ることが重要です。春(3月~5月)は、雑草の発芽前に土壌処理型の除草剤を散布する最適な時期です。3月中旬から下旬にかけて、気温が上昇し始める頃に散布することで、一年生雑草の発芽を効果的に抑制できます。

この時期には、芝生が休眠から目覚め始めるタイミングでもあるため、芝生への影響が少ない選択性除草剤を選ぶことが大切です。すでに発芽してしまった雑草に対しては、茎葉処理型の液剤を併用することで、より確実な効果が得られます(参考:除草剤を使った雑草管理)。
夏(6月~8月)は、雑草の成長が最も旺盛な時期です。しかし、気温が30度以上になる日が続く時期は除草剤を使用しないことが重要です。高温時には芝生自体がストレスを受けやすく、除草剤の使用によってダメージを受ける可能性があります。
この時期の対策としては、早朝や夕方の涼しい時間帯に手作業で雑草を抜き取る方法が推奨されます。また、土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドを参考に、適切な施肥を行うことで、芝生の成長を促進し、雑草の侵入を防ぐことができます。
秋(9月~11月)は、二度目の土壌処理型除草剤を散布する時期です。9月中旬から10月初旬にかけて散布することで、秋に発芽する一年生雑草を抑制し、翌春の雑草発生を予防できます。この時期は気温も安定しており、芝生へのストレスも少ないため、除草剤の効果が最大限に発揮されます。
冬(12月~2月)は、芝生が休眠期に入るため、基本的には除草剤の散布は行いません。ただし、多年生の広葉雑草が目立つ場合は、手作業での除去や、低温でも使用可能な特定の除草剤を使用することができます。冬の間に雑草対策の計画を立て、春に備えることも重要です。
除草剤を使わない機械的・物理的な雑草対策
化学的な除草剤に頼らない方法としては、機械的な除草が効果的です。研究によると、機械的な除草方法は最も効果的な非化学的雑草防除法のひとつとされています(参考:Guide to Effective Weed Control)。
手作業での抜き取りは、最も基本的な方法です。特に多年生雑草の場合、根ごと引き抜くことが重要です。根を残してしまうと、再び生えてくる可能性が高いためです。雨上がりなど、土が湿っている時に作業を行うと、根が抜きやすくなります。
除草フォークや雑草抜き器などの専用工具を使用することで、作業効率が大幅に向上します。特に、タンポポやオオバコなどの直根性の雑草には、長い刃を持つ除草フォークが効果的です。ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドでは、基本的なガーデニングツールの使い方も紹介されています。
土壌太陽熱消毒(ソーラリゼーション)は、透明なビニールシートを土壌に密着させ、太陽熱によって土壌温度を上昇させる方法です。土壌太陽熱消毒は多くの種類の一年生雑草の種子を殺すのに効果的で、99°F(約37°C)の温度が2~4週間持続することで、雑草の種子や土壌病原菌を死滅させることができます。
マルチング(敷き藁やウッドチップを敷く)も、雑草の発芽を抑制する効果的な方法です。5~10cmの厚さで敷くことで、雑草の種子が発芽するための光を遮断し、雑草の成長を防ぎます。ただし、芝生の場合は、マルチングを行う際には芝生の成長を妨げないよう注意が必要です。
雑草を予防する日常的な芝生管理のコツ
雑草対策の最も効果的な方法は、雑草が侵入しにくい健全な芝生を維持することです。こまめな刈り込みで芝を密に保つことで雑草の種子が土壌に触れるのを防ぎ、発芽させない効果があるため、定期的な芝刈りは非常に重要です。

芝刈りの頻度は、成長期には週に1~2回が理想的です。刈り高は芝生の種類によって異なりますが、一般的には3~5cmが適切です。刈り高が低すぎると、芝生がストレスを受け、雑草が侵入しやすくなります。逆に、刈り高が高すぎると、芝生の密度が低下し、やはり雑草が生えやすくなります。
適切な施肥も重要な予防策です。健全な芝生は、雑草よりも競争力が強く、雑草の侵入を自然に防ぐことができます。春と秋に適量の肥料を施すことで、芝生の成長を促進し、密度の高い芝生を維持できます。ただし、過剰な施肥は逆効果になることもあるため、土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドを参考に、適切な量を守りましょう。
適切な灌水管理も雑草予防に寄与します。芝生は深く根を張ることで、雑草に対する競争力を高めます。頻繁に少量の水やりをするのではなく、週に1~2回、たっぷりと水を与える方が、深い根の成長を促進します。
エアレーション(芝生に穴を開けて通気性を改善する作業)も、芝生の健康維持に効果的です。年に1~2回、春または秋に実施することで、土壌の圧縮を解消し、根の成長を促進します。健全な根系を持つ芝生は、雑草の侵入を防ぐ強力なバリアとなります。
土壌のpH管理も忘れてはいけません。芝生は弱酸性から中性の土壌を好みますが、多くの雑草は酸性土壌を好むため、土壌のpHを適切に保つことで、雑草の成長を抑制できます。年に一度、土壌検査を行い、必要に応じて石灰を施すことで、土壌pHを調整しましょう。
除草剤使用時の安全上の注意点とトラブル対処法
除草剤を使用する際には、安全性に十分な配慮が必要です。まず、散布直後の芝生に入るのはおすすめできません。肌や衣類に高濃度の薬品が付着すると、安全な除草剤でも悪影響が出る可能性があります。一般的には、散布後24~48時間は芝生に立ち入らないようにしましょう。

天候条件も重要な要素です。液体状の除草剤を散布する場合、雨が降っている時または降り出す前に散布してしまうと、薬剤が雨で流れて効果が半減してしまいます。散布後、最低でも6時間は雨が降らない時間帯を選ぶことが推奨されます(参考:除草剤で雑草を徹底除去)。
また、強風時の散布も避けるべきです。風によって薬剤が周囲の植物に飛散し、意図しない被害を与える可能性があります。特に、花壇や菜園が近くにある場合は、十分な注意が必要です。病害虫対策と防除の完全ガイドでも、薬剤の適切な使用方法について詳しく解説されています。
保護具の着用も忘れてはいけません。手袋、長袖の衣服、マスク、ゴーグルなどを着用し、皮膚や呼吸器への薬剤の接触を最小限に抑えましょう。散布後は、手や顔をよく洗い、衣服も洗濯することが推奨されます。
ペットや子供がいる家庭では、さらに注意が必要です。散布後、少なくとも24時間はペットや子供を芝生に近づけないようにしましょう。また、ペットが誤って除草剤を舐めてしまわないよう、散布後の芝生への立ち入りを制限することが重要です。
除草剤によるトラブルが発生した場合の対処法も知っておくべきです。もし芝生が黄変したり枯れたりした場合は、過剰な薬剤使用が原因の可能性があります。その場合は、たっぷりと水を与えて薬剤を洗い流し、芝生の回復を待ちましょう。重度の被害の場合は、専門家に相談することをお勧めします。
| 注意事項 | 詳細 |
|---|---|
| 散布後の立ち入り | 24~48時間は芝生に立ち入らない |
| 天候条件 | 散布後6時間以上は雨が降らない時を選ぶ |
| 気温 | 30度以上の高温時は散布を避ける |
| 保護具 | 手袋、長袖、マスク、ゴーグルを着用 |
| ペット・子供 | 散布後24時間は近づけない |
| 製品ラベル | 使用方法・注意事項を必ず確認 |
除草剤の保管も適切に行いましょう。子供やペットの手の届かない、涼しく乾燥した場所に保管し、元の容器に入れたままにしておくことが重要です。他の容器に移し替えると、誤飲や誤用のリスクが高まります。





