多肉植物の増やし方:葉挿し・株分け・挿し木
2026年2月6日

多肉植物を増やす3つの方法(葉挿し・株分け・挿し木)を初心者向けに徹底解説。適した時期、具体的な手順、成功のコツ、失敗を防ぐポイントまで詳しく紹介します。研究データに基づいた成功率や、増やした後の管理方法も完全網羅。
多肉植物の増やし方:葉挿し・株分け・挿し木
多肉植物は、その独特な姿と育てやすさから、ガーデニング初心者からベテランまで幅広く愛されています。多肉植物を育てる楽しみの一つは、簡単に増やせることです。増やした多肉植物を友人にプレゼントしたり、寄せ植えを作ったりと、その可能性は無限大です。本記事では、多肉植物を増やす3つの主要な方法「葉挿し」「株分け」「挿し木」について、それぞれの特徴、手順、注意点を詳しく解説します。初心者でも失敗しないコツをつかんで、多肉植物ライフをもっと楽しみましょう。
多肉植物の繁殖方法:葉挿し・株分け・挿し木の違い
多肉植物を増やす方法は大きく分けて3つあります。それぞれの方法には特徴があり、品種や目的によって使い分けることが重要です。
葉挿しは、親株から葉を一枚取って、そこから新しい根と芽を出させる方法です。多肉植物・サボテンの育て方完全ガイドでも紹介されているように、葉挿しは親株の負担なく一度にたくさん増やせる初心者におすすめの方法です。エケベリアやグラプトペタルムなど、多くの多肉植物がこの方法で増やせます。
挿し木(茎挿し)は、茎をカットして土に挿す方法で、3つの増やし方の中で最も簡単とされています。研究によると茎挿しは87-90%の発根成功率を示しており、葉挿しよりも生長が早いのが特徴です。セダムやクラッスラなど、茎が伸びるタイプの多肉植物に適しています。
株分けは、大きくなった株を小さな塊に分離して増やす方法です。植え替えの際に同時におこなうのがおすすめで、子株が出やすいハオルチアやアロエなどに適しています。寄せ植え・コンテナガーデンの完全ガイドでも、株分けで増やした多肉植物を活用する方法が紹介されています。
葉挿しの手順と成功のコツ
葉挿しは多肉植物の増やし方の中でも特に人気が高く、初心者でも挑戦しやすい方法です。ここでは、葉挿しの具体的な手順と成功のコツを詳しく解説します。

葉挿しに適した時期と環境
適した時期は4~5月の春または10~12月の秋で、気温20℃前後が生育適温です。真夏や真冬は避けましょう。明るい日陰で、直射日光が当たらない風通しの良い場所が理想的です。
葉挿しの具体的な手順
- 健康な葉を選ぶ:親株の下の方から、厚みがあって元気な葉を選びます。葉の付け根の細胞まで完全に取れるように、葉を左右に軽く揺らしながら丁寧に取り外します。
- カルス形成を待つ:取った葉は1~2日間、切り口を乾燥させてカルスを形成させます。切り口が開いた傷のまま土に置くと感染のリスクがありますので、この工程は必ず守りましょう。
- 土の上に置く:多肉植物用の土を用意し、葉を土の上に横たえます。この時、切り口が土に触れるようにします。無理に土に挿す必要はありません。
- 発根を待つ:明るい日陰に置き、発根を待ちます。根が生える前に水やりをすると水分が多すぎて根腐れを起こすため、根が出るまでは水やりをしません。通常2~4週間で発根します。
- 水やり開始:根が1cm以上伸びたら、霧吹きで軽く水やりを始めます。芽が出て葉が数枚になったら、通常の水やりに切り替えます。
葉挿しの成功率を上げるポイント
セダムの一部品種では約99%の葉が新しい植物に成長すると報告されていますが、品種によって成功率は異なります。成功率を上げるには、葉の付け根の細胞をしっかり取ること、適切な温度管理、そして水やりのタイミングが重要です。
挿し木(茎挿し)の手順とポイント
挿し木は葉挿しよりも生長が早く、すぐに大きな株が欲しい時におすすめの方法です。ここでは、挿し木の手順と成功のポイントを解説します。

挿し木に適した多肉植物
セダム、グリーンネックレス、クラッスラ、アエオニウムなど、茎が伸びるタイプの多肉植物が挿し木に適しています。徒長してしまった多肉植物の仕立て直しにも使える方法です。
挿し木の具体的な手順
- 茎をカット:清潔なハサミやカッターで、5~10cmの長さで茎をカットします。下の方の葉は2~3枚取り除いておきます。
- 切り口を乾燥:切り口を3~7日間乾燥させ、カルスを形成させます。葉挿しよりも切り口が大きいため、しっかり乾燥させることが重要です。
- 土に挿す:適切な排水性のある土に、茎を1~2cm程度挿します。倒れないよう、軽く土で固定します。
- 発根まで待つ:明るい日陰に置き、2~3週間発根を待ちます。この間は水やりをしません。
- 水やり開始:根が出たら、少量の水やりを開始します。その後は通常の管理に移行します。
挿し木の失敗を防ぐコツ
挿し木の失敗の多くは、切り口の腐敗や根腐れが原因です。土づくり・堆肥・肥料の基礎知識と実践ガイドでも解説されているように、水はけの良い土を使用することが成功の鍵です。また、発根前の過度な水やりは避け、切り口がしっかり乾燥してから植えることが大切です。
株分けの手順と適した品種
株分けは、すでに根が張っている状態で分けるため、最も失敗が少ない増やし方です。ここでは、株分けの手順と適した品種について解説します。

株分けに適した多肉植物
ハオルチア、アロエ、ガステリア、エケベリアなど、子株が出やすい品種が株分けに適しています。親株の根元から子株が出ているものが株分けの対象です。
株分けの具体的な手順
- 植え替えと同時に行う:株分けは植え替えの際に同時におこなうのが効率的です。春や秋の生育期に行いましょう。
- 株を取り出す:鉢から株を取り出し、古い土を軽く落とします。根を傷めないよう、優しく扱います。
- 子株を分ける:親株と子株の境目を確認し、清潔なハサミやナイフで切り離します。それぞれに根がついていることを確認してください。
- 切り口を乾燥:分けた株の切り口を1~2日乾燥させます。
- 植え付け:新しい土に植え付けます。植え付け後1週間は水やりを控え、その後通常の管理に移行します。
株分けの注意点
株分けは、子株が親株の1/3程度の大きさになってから行うのが理想的です。小さすぎる子株を無理に分けると、枯れてしまうことがあります。また、水やり・灌漑システムの完全ガイドでも説明されているように、植え付け直後の過度な水やりは避け、根が定着してから通常の水やりに戻すことが重要です。
増やした多肉植物の管理と育て方
多肉植物を増やした後の管理も、成功の鍵を握ります。ここでは、増やした後の管理方法と育て方のポイントを解説します。
水やりの基本
増やした直後の多肉植物は、特に水やりに注意が必要です。発根前は水やりをせず、根が出てから少量ずつ水やりを始めます。土が完全に乾いてから水やりをする「乾湿のメリハリ」を意識しましょう。
置き場所と日当たり
増やした直後は、明るい日陰で管理します。直射日光は避け、レースカーテン越しの光が当たる場所が理想的です。根がしっかり張って新しい葉が出てきたら、徐々に日当たりの良い場所に移動させます。ベランダ・小スペースガーデニングの完全ガイドでも、限られたスペースでの多肉植物の育て方が紹介されています。
肥料の与え方
増やした直後の多肉植物には、肥料は不要です。根がしっかり張って成長が始まったら、春と秋の生育期に薄めた液体肥料を月1回程度与えます。多肉植物は肥料をあまり必要としないため、与えすぎに注意しましょう。
病害虫対策
増やした多肉植物は、特に根腐れやカイガラムシなどの害虫に注意が必要です。病害虫対策と防除の完全ガイドを参考に、定期的な観察と早期発見・早期対処を心がけましょう。風通しを良くすることで、病害虫の発生を予防できます。
まとめ:多肉植物を増やして楽しむ
多肉植物の増やし方は、葉挿し・株分け・挿し木の3つが基本です。それぞれの方法には特徴があり、品種や目的に応じて使い分けることが大切です。
葉挿しは一度にたくさん増やせる初心者向けの方法、挿し木は生長が早く簡単な方法、株分けは失敗が少なく確実な方法です。どの方法も、適切な時期(春または秋)に行い、切り口をしっかり乾燥させること、発根前の水やりを控えることが成功の鍵となります。
増やした多肉植物は、友人へのプレゼントにしたり、寄せ植えを楽しんだり、さまざまな活用方法があります。ガーデニング入門・基礎知識の完全ガイドでも紹介されているように、植物を増やす楽しみは、ガーデニングの大きな魅力の一つです。
この記事で紹介した方法を参考に、ぜひ多肉植物を増やすことに挑戦してみてください。最初は失敗することもあるかもしれませんが、経験を重ねることで、きっと上手に増やせるようになります。多肉植物を増やして、あなたのガーデニングライフをもっと豊かにしましょう。





