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園芸用語

オーキシン

別名: 植物オーキシン / auxin / 生長素

細胞の伸長や根の形成など、植物の成長を調節する植物ホルモン群です。

定義

オーキシンとは、植物の細胞伸長、器官形成、根の発生などを調節する植物ホルモン群です。挿し木や葉挿しの説明では「発根に関わるホルモン」として扱われますが、単独で根を作るのではなく、受容体、転写抑制因子、転写因子、下流遺伝子が連なる情報伝達を通じて働きます。

発根に関わる仕組み

  • 受容体TIR1:オーキシンと結合し、転写抑制因子Aux/IAAの分解を促します。
  • ARF転写因子:Aux/IAAによる抑制が外れると、発根に関わる下流遺伝子の転写を活性化します。
  • 転写メディエーター複合体:転写因子からRNAポリメラーゼⅡへ情報を伝え、遺伝子転写のON・OFFを調節します。
  • LBD16:側根形成に関わる下流遺伝子の一つで、ARF7とARF19によって転写が調節されます。

葉挿しでの位置づけ

多肉植物の多くは発根促進剤を使わなくても発根できます。促進剤を使う場合も、健全な葉、完全な付け根、乾いた切り口、排水性のよい用土という条件の代わりにはなりません。薬剤より先に、腐敗を防ぐ環境と植物の種類に合う繁殖法を整える必要があります。

よくある誤解

オーキシンを多く与えれば必ず早く根が出る、という理解は正確ではありません。発根反応は植物の種類、組織の状態、温度、水分、他のホルモンとの関係にも左右されます。発根促進剤は補助であり、過湿や傷んだ葉による失敗を打ち消すものではありません。