園芸用語
常緑ヤマボウシ
別名: ホンコンエンシス / トキワヤマボウシ / Cornus hongkongensis / Hong Kong dogwood
常緑性の葉と白い総苞片、赤い集合果を観賞するミズキ属の庭木で、ホンコンエンシスとも呼ばれます。
定義
常緑ヤマボウシ(Cornus hongkongensis)は、中国南部からベトナム、ラオスなどに分布するミズキ属の常緑性樹木です。日本の園芸流通では「ホンコンエンシス」「トキワヤマボウシ」とも呼ばれ、光沢のある葉、花のように見える白い総苞片、成熟すると赤色から黄赤色になる集合果を観賞します。寒さや植栽環境によって葉を落とすことがあるため、庭木としては半常緑性と捉えると実態に合います。
主な特徴
- 葉:革質で光沢があり、原種の資料では長さ6.2〜16cm、幅2.5〜7.5cmの範囲が示されています。
- 花と総苞片:中心に小花が集まり、その周囲の白色から黄白色の総苞片が観賞の中心になります。
- 果実:成熟時は赤色または黄赤色で、原種では直径1.5〜2.5cmの集合果になります。
- 樹形:単幹と株立ちの苗が流通し、株立ちは単幹より横幅が出やすいため、植栽スペースに応じた選択が必要です。
- 常緑性:耐寒性は落葉性のヤマボウシより弱く、寒風や低温に当たる場所では紅葉や落葉が起こります。
苗木を選ぶときの見方
苗木では樹高だけでなく、根鉢やポットの大きさ、幹と根元の安定、枝の偏り、葉の状態をまとめて確認します。玄関前のシンボルツリーには完成形を早く作れる大苗が向きますが、搬入と植え付けの費用が増えます。小さなポット苗は購入費を抑えやすい一方、目的の目隠し高さに届くまで時間が必要です。品種名がある苗では、花付き、葉色、樹形など何を選抜した品種なのかを販売ページで確認します。
植栽で注意すること
地植えは春と秋が適期です。根鉢の約2倍の幅と深さを目安に植え穴を準備し、植え付け直後は十分に水を与え、ぐらつく場合は支柱で固定します。やや乾燥に弱いため、根付くまでは土の乾き方を観察します。寒風が直接当たる場所では常緑性を保ちにくくなるので、地域の最低気温だけでなく建物や塀による風の通り道も確認します。