園芸用語
カミキリムシ
別名: テッポウムシ / カミキリムシ幼虫 / 天牛 / longhorn beetle / roundheaded borer
長い触角をもつ甲虫の一群で、テッポウムシと呼ばれる幼虫の一部は生木の幹や枝を内部から食害します。
定義
カミキリムシは、成虫に長い触角が目立つ甲虫の一群です。園芸で「テッポウムシ」と呼ばれるのは主にその幼虫で、種によって生木の樹皮下、辺材、心材へ坑道を作ります。すべてのカミキリムシを一括して庭木の害虫とみなすのではなく、樹種、穴の位置、フラス、成虫の特徴を合わせて判断する必要があります。
生活環と食害部位
- 成虫:種ごとに異なる時期に現れ、若枝や樹皮を食べるもの、樹皮へ産卵傷を作るものがいます。
- 卵:樹皮の傷や割れ目などへ産み付けられ、孵化した幼虫が木の内部へ入ります。
- 幼虫:樹皮下や木部を食べ、食べかすと排泄物を混ぜたフラスを外へ出すことがあります。
- 蛹・羽化:坑道内に蛹室を作り、成虫になると脱出孔から外へ出ます。
被害を疑う手掛かり
庭木では、幹や枝のフラス、排出孔、樹液の流出、樹皮の浮き、枝先の衰弱を組み合わせて観察します。新しいフラスが掃除後にも再び出る場合は、内部で幼虫が活動している可能性を疑います。一方、丸い穴だけでは過去の脱出孔か現在の排出孔かを判定できないため、穴の新しさと継続的な排出物の有無を確認します。
防除の考え方
初期の局所被害では、活動孔を特定して物理的に幼虫を除く方法や、対象樹種と害虫に農薬登録のある製品をラベル通り使う方法があります。主幹の広範囲が空洞化している、太い枝が枯れている、倒木時に人や建物へ危険が及ぶ場合は、家庭で穴を処置するだけでなく樹木医などへ診断を依頼します。外来種が疑われる場合は、自治体の案内に従って報告と拡散防止を優先します。