庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

落葉樹

別名: 落葉木 / 落葉性樹木 / deciduous tree / deciduous

一年の特定の季節に樹冠の葉を落とし、休眠期を経て再び芽吹く樹木の総称です。

定義

落葉樹は、一年の特定の季節に樹冠の葉をまとめて落とし、休眠期を経て再び芽吹く樹木の総称です。日本の温帯では秋から冬に落葉する種類が多く、庭では新緑、花、夏の木陰、紅葉、冬の枝姿という季節変化を作ります。常緑樹との違いは葉の更新方法であり、耐寒性や育てやすさを一律に示す分類ではありません。

庭での主な役割

  • 季節感を作る:芽吹き、開花、紅葉、実、冬の枝姿を順に楽しめます。
  • 夏の日差しを和らげる:葉を広げる時期には木陰を作り、窓やテラスへの直射を弱めます。
  • 冬の光を通す:落葉後は樹冠が透けるため、南側の窓や庭へ日差しを取り込みやすくなります。
  • 花や実を楽しむ:ハナミズキ、ジューンベリーなど、観賞や収穫を目的に選べる樹種があります。

選ぶときの確認点

成熟時の樹高と枝張り、落ち葉が落ちる範囲、日照、排水性、地域の気温を確認します。道路、雨どい、隣地へ枝葉が越境しやすい位置では、落ち葉掃除と剪定の頻度も選定条件です。花木では、花芽ができる時期と枝を切る時期が重なると翌季の花数が減ることがあるため、樹種別の剪定適期を調べます。

常緑樹との使い分け

道路側から一年中視線を遮りたい場所では常緑樹が使いやすく、室内へ冬の日差しを入れたい場所では落葉樹が適します。ただし、葉の密度、樹冠の高さ、株立ちか一本立ちかによって見え方は変わります。庭全体を一方だけで統一せず、主役と背景で役割を分ける方法もあります。

よくある誤解

  • 「落葉樹は冬に見どころがない」:幹肌や枝の輪郭、冬芽も景観要素になります。
  • 「落葉期ならどの落葉樹も同じように剪定できる」:樹種、花芽、樹液の動きによって適期と切り方は異なります。
  • 「落ち葉は秋だけ」:強風、乾燥、病害などで生育期にも葉が落ちる場合があります。