園芸用語
生理落果
別名: 自然落果 / 幼果落下 / physiological fruit drop
生理落果は、受粉後の幼果の一部が樹体の生理的な調整により自然に落下する現象。
定義
生理落果とは、受粉して幼果になった後、樹がすべての果実を維持できないときに、一部の果実が自然に落ちる現象です。受精状態、貯蔵養分、葉量、気象、着果数などが関係し、病害虫による落果とは原因が異なります。
見分ける観点
- 時期:品種の通常の落果期と一致しているかを確認します。
- 果実の状態:病斑、食害痕、腐敗、果梗の損傷がないかを見ます。
- 発生範囲:木全体に均等か、特定の枝だけに集中しているかを記録します。
- 樹の状態:葉色、水分不足、新梢の伸び、過剰着果を同時に確認します。
摘果との関係
摘果を早く強く進めすぎると、その後の生理落果が重なって残す実が少なくなることがあります。一方、自然落果だけに任せると過密な部分が残り、果実同士の競合を解消できません。予備摘果では余裕を残し、落果傾向を見たうえで仕上げ摘果へ進む段階管理が実用的です。
よくある誤解
- ❌ 幼果が落ちたらすべて病気 → ✅ 樹体が着果量を調整する生理現象もあります。
- ❌ 生理落果があるから摘果は不要 → ✅ 残る位置や間隔までは樹が最適化してくれません。