園芸用語
腐食
別名: さび / 錆 / corrosion / 金属腐食
金属が水分・酸素・塩分などと反応して錆び、強度や機能を失っていく化学的劣化。
定義
腐食とは、金属が周囲の水分、酸素、塩分、薬品などと化学的または電気化学的に反応し、表面や内部が次第に変質する現象です。変色だけでなく、くぼみ、薄肉化、割れ、固着などを生じ、部品の強度や動作を損なうことがあります。「さび」は日常語として広く使われますが、厳密には鉄や鋼に生じる酸化物などの腐食生成物を指すことが多く、腐食という広い現象の一部です。アルミニウムや亜鉛などにも腐食は起こるため、腐食と赤さびを同じ意味にはできません。
主な特徴
- 水が残りやすく酸素が供給される場所では進みやすく、塩分や一部の薬品、異なる金属の接触などが進行を速める場合があります。
- 表面全体が比較的均一に減る腐食だけでなく、小さな孔へ集中するもの、すき間や接合部で進むものなどがあり、外見だけでは深さを判断しにくい場合があります。
- 塗装、油膜、樹脂被覆、亜鉛めっきなどは環境と金属を隔てて進行を遅らせますが、傷や摩耗、切断面、経年劣化があれば保護性能は低下します。
- 泥、樹液、肥料分を含む水分が付着したままだと乾燥しにくくなります。使用後の清掃と乾燥は、材質を問わず基本的な予防になります。
園芸用品での発生と点検
屋外で使う支柱、フェンス、ねじ、刃物、散水器具の金属部は、雨、結露、土、肥料、海塩粒子などに繰り返し触れます。特に地際、パイプ内部、水抜き穴の周囲、ボルトの重なり、塗膜の傷、異材が触れる接合部は水分が残りやすいため、表面だけでなく裏側やすき間も確認します。赤茶色の粉、白色の生成物、膨れた塗膜、点状のくぼみ、断面の減り、動作の重さが見られたら、汚れを落として範囲と深さを確かめます。
剪定ばさみでは、刃のさびだけでなく、支点やばね周辺の固着、刃先の欠け、ガタつきも切断性能と安全性に影響します。使用後は樹液や泥を製品の手入れ方法に従って除去し、十分に乾かしてから保管します。深い孔食、亀裂、著しい薄肉化、荷重を支える部材の変形がある場合は、表面を磨いて見た目だけ整えるのではなく、使用中止や部品交換を検討します。補修塗料や防錆剤は対象材と用途への適合を表示で確認し、植物、土、水路へ不用意に付着させないことも大切です。