園芸用語
亜鉛めっき鋼材
別名: 亜鉛メッキ鋼板 / 溶融亜鉛めっき / galvanized steel / トタン
鋼に亜鉛の皮膜を施して腐食を防いだ材料。フェンス・支柱・ワイヤーなど屋外資材に多い。
定義
亜鉛めっき鋼材とは、鋼の表面を亜鉛の皮膜で覆い、屋外や湿潤環境での腐食を起こりにくくした材料です。亜鉛層は鋼を水分や酸素から隔てるとともに、小さな傷では亜鉛が鋼より先に反応して素地を保護する働きをします。ただし、腐食を完全になくす材料ではありません。亜鉛層は環境中で徐々に消耗し、切断面、大きな傷、加工部、常に湿った場所などでは保護が不足して鋼に赤さびが生じることがあります。
主な特徴
- 鋼の強度を利用しながら、無処理の鋼より耐食性を高められるため、屋外のパイプ、板、線材、金具などに広く使われます。
- めっき方法や皮膜の厚さ、加工後の処理は製品によって異なり、「亜鉛めっき」という名称だけで使用環境や耐用年数を一律には決められません。
- 表面に白っぽい生成物が現れることがあります。これは亜鉛側の腐食に関係する場合があり、鋼に生じる赤さびとは状態が異なりますが、滞水や保管環境を見直す手掛かりになります。
- 切断、穴あけ、強い曲げ、溶接、工具による擦り傷は皮膜を損なう可能性があります。加工部の補修方法は製品や施工条件に適合するものを選びます。
園芸資材での使い方と点検
園芸では、トレリス、フェンス、温室フレーム、棚、結束線など、雨にさらされる構造物の材料として使われます。植物支持材では枝葉の重さに加えて風荷重も受けるため、めっきの有無だけでなく、パイプ径、接合方法、固定状態、想定荷重を製品仕様で確認します。土へ差し込む部分や地際は水分と泥が残りやすく、鉢の縁や締結金具と擦れる場所も皮膜が傷みやすい箇所です。
点検では、泥や落ち葉を除き、切断端、穴の周囲、ボルト接合部、溶接部、水がたまる下面を見ます。表面の変色だけで即座に強度低下とは判断せず、赤さびの広がり、深いくぼみ、板厚の減少、膨れ、割れ、ぐらつきを合わせて確認します。小さな傷を補修する場合は、亜鉛めっき鋼材に使用できる処理材か、植物や土に接する条件で使えるかを表示で確かめます。著しい腐食や変形がある支柱を塗装だけで隠して再使用すると、外観から劣化を追いにくくなります。荷重を支える部位に不安があれば交換し、異なる金属の金具へ変更する際は接触部に水が残らない構造と材質の相性にも配慮します。