園芸用語
ミミズ
別名: みみず / earthworm / シマミミズ / 土壌ミミズ
土中に生息する環形動物。有機物を分解して団粒構造をつくり、土壌改良やミミズ堆肥に役立つ。
定義
ミミズは、細長く分節した体を持ち、主に土中や落ち葉層などで暮らす環形動物の総称です。土や腐りかけた有機物を取り込み、微生物とともに分解過程へ関わります。庭で見られる種類には、生息する深さ、餌、穴の掘り方、環境への適応が異なるものがあり、すべてのミミズが同じ働きをするわけではありません。
主な特徴
- 湿り気のある環境を好みますが、過湿で酸素が乏しい状態や極端な乾燥には弱い傾向があります。
- 土や有機物を摂食し、粒状の排出物を地表または土中に残します。
- 穴を掘る種類の活動は、水や空気の通り道、根が伸びる空間に影響します。
- 光、振動、温度、土壌条件への反応は種類や状態によって異なり、地表へ出る理由も一つではありません。
土との関わり
ミミズが土を飲み込み、移動し、排出する過程では、鉱物粒子、有機物、微生物が混ざります。そのため、ミミズの活動は孔隙や団粒の形成など、土壌構造の変化に関わります。ただし、良い土がミミズだけで作られるわけではありません。植物の根、菌類や細菌、土質、水分、耕うん、踏圧なども同時に作用します。ミミズが少ないことだけを見て直ちに土壌不良と決めつけず、排水、乾燥、有機物量、薬剤履歴を含めて観察します。
落ち葉や作物残さを腐熟させる堆肥づくりでも、ミミズが自然に現れることがありますが、高温で分解を進める一般的な堆肥化と、特定のミミズを管理して作るミミズ堆肥は同じ方法ではありません。高温になる材料へミミズをすぐ入れると生存できないことがあります。ミミズ堆肥では、適した種類を使い、餌を一度に過剰投入せず、寝床を乾燥させず水浸しにもしない管理が必要です。
庭での付き合い方
庭のミミズを保つには、土の表面をむき出しにし続けず、適度な有機物と水分を維持し、必要以上に土を乱さないことが基本です。未熟な有機物や塩分の多い材料を大量に加えると、土壌環境が急変するため避けます。農薬や肥料は対象と用量を確認し、ラベルどおりに使用します。見つけたミミズを別の地域や自然環境へ放すと、外来種の拡散や生態系への影響につながる可能性があるため、安易に移動させません。
ミミズの有無を調べるときは、同じ面積と深さを決め、季節や直前の雨も記録すると比較しやすくなります。個体を長時間、日光や乾いた地面へ置かず、観察後は採取した場所の土へ静かに戻します。ミミズは土づくりの一員ですが、投入すればあらゆる問題を解決する「土壌改良剤」ではないという理解が大切です。