庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

果実の裂果

別名: 裂果 / 実割れ / rain cracking / fruit cracking

成熟期の果実が雨や急な水分変化の影響を受け、果皮に亀裂が入る生理障害です。

定義

果実の裂果とは、成熟期の果実が雨や過剰な水分の影響を受け、果皮に亀裂が入る生理障害です。サクランボは収穫が近づくと水に弱くなり、果実に当たる雨だけでなく、土壌水分や空気中の湿気も実割れへ影響します。割れた果実は品質が落ち、病気の入口にもなります。

起こりやすい条件

  • 収穫前の降雨:色づきから収穫までの時期に雨が続くと危険が高まります。
  • 急な水分変化:乾燥後に多量の水を与えるなど、根から吸う水分が大きく変わる状態です。
  • 鉢の過湿:受け皿の残水や排水不良で、根域が長時間湿った状態になります。
  • 品種差:OSU Extensionの品種資料でも、裂果への抵抗性は品種選びの重要項目とされています。

家庭での予防

鉢植えでは、用土を完全に乾かしてから一度に過剰給水する管理を避け、排水穴と受け皿を確認します。収穫期には果実へ直接雨が当たり続けない場所へ鉢を移す方法もあります。ただし、雨よけで密閉すると風通しが悪くなるため、側面は開けます。熟した果実は長く樹上へ残さず、強い雨の前に収穫できるものを見分けます。