園芸用語
スギゴケ
別名: 杉苔 / スギゴケ類 / juniper haircap / Polytrichum juniperinum / haircap moss
直立する茎葉と発達した仮根を持ち、苔庭で立体感をつくるスギゴケ科の苔。
定義
スギゴケ(Polytrichum juniperinum)は、杉の幼木を思わせる直立した茎葉体をつくるスギゴケ科の苔です。真の根は持ちませんが、基物へ付着する仮根が発達し、苔庭では高さのある群落をつくります。
主な特徴
- 草姿:地表を這う苔と異なり、茎葉体が上向きに伸びます。
- 仮根:株の下部にある褐色部分で、植え付け時は下地へ密着させます。
- 葉の変化:乾燥時は葉が閉じ、水分を得ると開いて見え方が変わります。
- 繁殖:成熟株では胞子体が伸び、蒴で胞子をつくります。
解説
苔庭へ植えるときは、表面へ置くだけでなく、株の仮根側と下地を密着させます。活着までは乾かしすぎない一方、長時間の滞水も避けます。茶色くなったときは、水不足だけでなく、真夏の強光、蒸れ、土との隙間、排水を確認します。葉の開閉と土壌水分を一緒に観察すると、散水の要否を判断しやすくなります。
活用シーン
石組みや庭木の根元では、濃い緑と直立姿を生かして景観へ奥行きを加えられます。盆栽や苔テラリウムでは高さのある要素として使えますが、容器内の過湿と高温を避け、光と風の条件を整えます。