園芸用語
マイクロ灌漑
別名: 微細灌漑 / マイクロイリゲーション / microirrigation
低圧・低流量で植物の根域へ水をゆっくり供給する灌漑方式の総称です。
定義
マイクロ灌漑は、低い圧力と流量で水を植物の根域へゆっくり供給する灌漑方式の総称です。点滴灌漑やマイクロスプレーなどが含まれ、必要な場所へ水を集中させることで、流出、蒸発、過剰な散水を抑えます。
主な方式
- 点滴式:ドリッパーや点滴チューブから根元へ滴下します。
- マイクロスプレー式:小さな範囲へ細かな水滴を散布します。
- 地中式:チューブを土中へ埋めて根域へ供給します。
- 鉢向け細管式:主管から細管を分岐し、各鉢へ配水します。
設計と保守
効率は機器を設置するだけでは決まらず、植物ごとのゾーン分け、吐出口の配置、運転時間、水圧管理、定期点検が必要です。漏れや詰まりを放置すると節水効果が失われるため、運転中に吐出を確認し、末端洗浄とフィルター清掃を続けます。
適用と調整
点滴灌漑は吐出口ごとに根元へ給水し、マイクロスプレーは複数株や浅い根域を面で湿らせます。同じ系統に必要水量の大きく異なる植物を混ぜると調整しにくいため、鉢の大きさ、日照、植物の性質で配水区画を分けます。吐出量の表示だけでなく、実際に土のどこまで湿ったかを確認します。
運転直後の表面だけでは水分の到達を判断できません。数か所で土壌水分を確かめ、乾いた場所には吐出口の位置や運転時間を調整します。フィルター、減圧器、逆流防止、末端洗浄を系統として管理すると、詰まりや不均一な散水を早く見つけられます。