園芸用語
イワダレソウ(Phyla nodiflora)
別名: Phyla nodiflora / イワダレソウ / フロッグフルーツ / frogfruit / common lippia
地表をほふく茎で覆い、節から発根して広がるクマツヅラ科の多年草。
イワダレソウ(Phyla nodiflora)
定義
イワダレソウ(Phyla nodiflora)は、クマツヅラ科イワダレソウ属の低く広がる多年草です。地表を走る長いほふく茎の節から根を出して密なマットをつくるため、グランドカバーや芝生の代替として利用されます。英語では frogfruit、common lippia などと呼ばれます。
主な特徴
- 生育形:地表を這う茎が節ごとに発根し、横方向へ広がります。
- 環境適応:日向から半日陰まで育ち、排水のよい土を基本に幅広い土質へ適応します。
- 花:小さな白色から淡い桃色の花が茎の節からまとまって咲きます。
- 管理:定着後は乾燥に耐えますが、境界を越える茎は刈り込みで管理します。
- 利用:低管理のグランドカバー、芝生代替、低い通路周辺の植栽に向きます。
ヒメイワダレソウとの名称整理
日本で「ヒメイワダレソウ」と呼ばれる植物は、資料によって Phyla canescens、旧属名の Lippia canescens、または Phyla nodiflora の近縁系統として記載され、園芸流通名と植物学上の学名が混同されやすい植物です。苗を選ぶときは、商品名だけで判断せず、ラベルの学名と不稔性の有無を確認する必要があります。
栽培での注意
ほふく茎が敷地境界や花壇へ入り込むと、その節から発根して定着します。植え付け前にレンガや見切り材で範囲を区切り、伸びた茎を定期的に切り戻す管理が重要です。特に在来植生に接する場所や河川周辺では、庭外へ逸出させない配慮が欠かせません。
典拠
- University of Florida IFAS: Frogfruit — ほふく茎、節からの発根、生育環境、刈り込み管理
- Missouri Botanical Garden: Phyla nodiflora 'Ramble On' — 草姿、開花、日照、土質と利用法