庭世界 日本の気候に合わせた家庭園芸の育て方と道具選び

園芸用語

ピエール・ドゥ・ロンサール

別名: ピエールドゥロンサール / ピエールドロンサール / Pierre de Ronsard / Eden Rose / Eden Climber / MEIviolin

クリーム白から淡いピンクの大輪花を咲かせ、壁面や高いフェンスへの誘引に向く生育旺盛なつるバラ品種。

定義

ピエール・ドゥ・ロンサールは、1985年にフランスのメイアン社から発表された大輪系のつるバラ品種です。クリーム白の外弁から中心部の淡いピンクへ移る花色と、花弁が重なるカップ咲きからロゼット状へ変わる花形が特徴です。生育が旺盛で枝は太くなりやすく、庭植えではおおむね2〜3メートルまで伸びます。

主な特徴

  • — 花径は約10〜12センチで、花の重みによって横向きからやや下向きに咲きます。
  • 樹形 — 長い枝を伸ばすクライミング樹形で、壁面、大型トレリス、高いフェンスに向きます。
  • 開花 — 春の一季咲きを基本とし、日照と株の充実度によって返り咲くことがあります。
  • 香り — 微香から中香程度で、強香よりも花色、花形、春の花数を楽しむ品種です。
  • 作業性 — 株が充実すると枝が太く硬くなるため、若い枝のうちから進行方向を整えると冬の誘引が容易になります。

育て方の要点

ピエール・ドゥ・ロンサールは、日当たりと風通しがよく、枝を広げられる場所へ植えます。鉢植えでは10号以上の容器が一つの目安となり、真夏の水切れと鉢土の高温を避けます。冬の剪定と誘引では枯れ枝や弱枝を除き、残す長い枝を扇状に配します。大輪花を見上げられるよう、目線より少し高い位置へ開花面を作ると花の中心を観賞しやすくなります。

開花後は強く切り戻し過ぎず、花がらを摘みながら新しい枝を育てます。黒星病やうどんこ病を抑えるには、葉へ水をかけず株元へ与え、混み合う枝を整理して風を通します。接ぎ木部より下から出る台木の枝は、品種本来の枝と区別して基部から取り除きます。